-A VAGRANT LIFE IN NEW YORK-
飯沼省



 日本のサポートいらない?!

HYPE TOKYOの関係者向けの招待状を一斉に送付した。中には日本総領事館も含まれるてて、こういう上の人(政府や企業の)にも見てもらう価値があると思うんだよね。

今まで、割と権力に立ち向かう感じで意識的に避けてきた部分であるんだけど、そろそろ彼らにも門を開いてもらう時期が来たようだ。アート展だからと言って、アート好きにだけ向けた展覧会じゃないし、文化事業的な側面を多く持つイベントだと思うからね。

そうは言っても、中々腰を上げてくれないのが常で、政治的メリットが無いから行く必要が無いと判断される場合も多い。俺が先陣を切って色々な紙面に出てるのも、実は彼らに対して存在を示す必要があるからなんだ。まぁ最初は無視されてたこともあるけど、そのうち余りにもtomolennonって日本人が取り上げられてるから見てみようか。と言われるべく露出を増やしている。

実際のところ、画家としての活動では日系人よりもカナダ人から厚いサポートを受けている。絵を買ってくれるのもカナダ・アメリカ人が中心だし、場所や紙面をすすんで提供してくれるのもそうだ。だから今までは、日本人としてじゃなくて単なる一人のアーティストとして活動してきた。日本人に頭を下げて、同郷のよしみでサポートしてもらわなくても、十分にやっていけますよ。という姿勢で。それがある意味で達成されつつある中で、もう一度日系人との関わりを見直す必要があるんじゃないか?と最近思うのだ。

イチローや中田のような有名人ならいくらでも協力するが、無名の画家にはリスクがあるからサポート出来ない。というのが基本的な日本人の考え方。それも正論。「tomolennonという若者が頑張っているから、皆で応援しよう!」という偽善もいらない。ただ、まだ無名でもどういう活動をしているのかは知っておいてもらいたい。それを、彼らが知る努力を怠ったから知らないんだ、と言うのではなく、こっちが知らせる努力を怠っていたから知らないんだ。と思うようになった。

ラーメン屋の店主が「こんなに旨いラーメンなのに何故客が来ないんだ!?」と言うなら、「こんなに旨いラーメンなんですよ、一度食べに来ませんか?」という宣伝はしたのか?と同じこと。それをせずに、ただ「客が来ない」というのは間違いだから。

今までの俺は、結構そんな感じだったからね。「そっちが噂を聞きつけて足を運べばいい!」っていう。そういう時期も必要だったのは確かだけど、これからもう一歩進むには、変な拘りを捨てなきゃいかんね。俺もオッサンかしら・・・


2002年06月24日(月)
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