-A VAGRANT LIFE IN NEW YORK-
飯沼省



 See you again at New York!

昨晩ヨーコさんたち一行はホテルに戻らず、結局手紙を今日のレクチャーに持参することにした。うちのスタッフのMickeyは朝10時から会場で張り込んでいる(開場は午後2時なのに!)

俺も午後1時には到着し、ヨーコさんのキュレーターであるMr. H氏に会う事が出来た。これは実質的な初対面。NY滞在中は彼は多忙で会う事が出来なかったからで、その後FAXや電話で幾度となく交渉を続けてきた人物だ。

その電話のときは色々と厳しいことを言われ、どんな厳つい男なのだろう?と思っていたが、実際に会うと初老の紳士だった。昨晩彼に渡すために”Let's Have A Dream"のステイトメントを改めて書き直したので、これを手渡す。同じくヨーコさん宛ての手紙も渡してもらうことにした。

会場は300人程の聴衆が詰め掛け、超満員。その中にカナダのSLOANというバンドのギタリストであるJay氏がいたので、ちょっと挨拶。実は秋に開催する”Let's Have A Dream"展にてSLOANにも参加してもらおうと思っているからだ。このバンドのドラマーもアーティストとして個展を開いたりしてるので、どのような形になるか分からないけど、とりあえず呼びかけている。

ヨーコさんがステージに登場すると、会場からは凄いどよめき。昨日は疲れている様子だったが、今日のヨーコさんは気合が入っていた。BAG Pieceなどの実演を含めて2時間ほど熱のこもったパフォーマンス。観客には”9.11 2001"と刻印された青空のパズルピースが配られる。

”トロントの町並みを見たときに、あぁ、トロントはちゃんと生きてるな、と感じました”とヨーコは感慨深げに言いました。去年の悲劇を乗り越え、それでも逞しく生きているというのを確認しながら、ヨーコさんは人類は分かち合い、共に生きているということを訴えました。

終演後、ステージ上でスタッフのC氏から呼び止められ、ヨーコさんが俺の手紙を読んだことを聞いた。しかし、ヨーコさんはこのまま空港へ向かい、NYへ帰らなければいけないので、申し訳ないがまた機会を改めて話をしようと言われた。これは予想していたこと。残念だがしょうがない。

せめてもの救いは、ヨーコさんがC氏を介してコンタクトを取ってくれたこと。C氏との別れ際「じゃあ、次はNYで会おう!」と言われ、何とも言えない良い気分になった。

今回のヨーコさんのトロント訪問に際し、沢山の人の協力を受けました。それと同じくらいの妨害もされましたけど(笑)協力してくださった関係者各位には本当に感謝しています。スタッフのMickeyをはじめ、ホテルのベル・ボーイまで感謝の気持ちを秋のイベントで返したいと思います。

そして、妨害してくださった営利目的業界の皆さんには、今後何十年とかけてもしっぺ返し致しますのでよろしく。

2002年02月23日(土)
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