-A VAGRANT LIFE IN NEW YORK-
飯沼省



 紙に書くということ

クリスマスが終わり、26日のBOXINGセール(年に一度のバーゲン・デー)が過ぎると一気に街は普段に戻る。日本という国は正月を一年の起源とするから、クリスマスから元旦三箇日までは休日という感覚があると思うが、こちらではあまり正月は「行事」って感じじゃない。そりゃ、カウントダウンとか除夜の鐘ならぬ花火が上がって”Happy New Year!"というのはあるけれど。それでも1月2日から通常通りの業務が始まる。

日本を離れて何年経ったて、この正月に対する感覚だけはカナダ・ナイズされないね。大晦日には早めに風呂に入って、実家で食事をしたり、年越しそばを食ったり、午前2時ころ初詣に出かけたりするのが俺にとっての正月のイメージだからさ。まぁ、日本に居たら居たでメンどくせ〜な〜。と思うんだけど。

さて、話は変わってタイトルに関係する話。サトくんの薦めでこれからやろうとしていることを紙に書き、壁に貼り付けるというのをやっている。最初はプロジェクトに関するものだけを書き出していたんだけど、最近は一日の行動とか、あらゆることにまで及んで部屋の壁にはずらっと張り紙がされている。

視覚的効果で頭で思い返すよりもはるかに効率がいい。それだけではなく、一度自分の手で書いたことによってイメージがはっきり掴めるという気がする。近年はパソコンのお陰であらゆる書類はキーボードを叩いて入力してきたが、これが自分の頭に取り込まれているか?と言われれば違う気がする。やっぱり単にパソコンのハードディスクに入力してるに過ぎないよな。

よくさ、夢があるなら出来るだけ沢山の人にそれを言いなさいって言うでしょ。それを言うことによって自意識の中で夢が現実に向かって歩き出すのを確認するというけど、これに近いものがある。

所詮頭の中にある状態というのは存在しないのも同然で、脳と体の同期が成立しにくいと思うんだよね。もちろん脳から体に指示が降りるわけだけど、ここに紙に書いたような目標があって、それを目で見ることによって脳+視覚のダブル効果になるわけだ。更に手で書いたことを考えれば脳+視覚+運動の3っつの効果がある。

俺は元来なまけものだから、頭の中で「あ〜、今日は英語の勉強2時間しようかなぁ」なんて思っても絶対に出来ない人間。ほんと頭の中だけだからさ、そう思ってるの。だから体はいつまでたってもダルイし、脳からの指令だけでは動かないことがほとんど。

それを改めるには、この書いて貼るってことが一番のような気がする。頭の中で構築した無理やりな方法論があったとしても、一個ずつ書き出して筋道を整理していくと、意外にも「あ、できるかも!?」と思うようになってくる。

あとはそれをどこまで実行し、信じる事が出来るかなんだよね。思い込みは得意なほうだから(笑)出来ない訳がない!と、その紙を見ながら暗示をかける毎日です。

2001年12月27日(木)
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