-A VAGRANT LIFE IN NEW YORK-
飯沼省



 Gallery District

朝一番で銀行に行く用事があり、ダウンタウンまで行った。帰りは家まで歩くんだけど、ちょうどQueen Stにも用事があったんでQueenのギャラリーディストリクトと呼ばれる辺りを通った。

クリスマス・セール(?)をやっているギャラリーが多かったけど、どこもガラガラ。数軒入ってギャラリスト達と話してみたけど、みんな厳しいと言っていた。まぁテロの影響だけじゃないけど、消費自体が落ち込んでいる証拠だろう。

以前ポートフォリオを見てもらった某ギャラリーでは、どの作品も30ドル〜200ドルの値段が付けられててビックリした。安すぎるってことで。そんで受付のMさんと話したら、それでも売れないって。あんま安すぎてもねぇ・・・やっぱ値段と作品が釣り合ってないと客も手が伸びないと思うんだけど。

彼女曰く、俺の作品をこのセールに出さなくて良かったんじゃない?って。そんな値段で売れたって嬉しくないでしょ?と。ごもっとも。出さなくてよかった。

ギャラリーを出たところで、別のギャラリーから出てきたPatに偶然会った。彼女は雑誌Artfocusの編集長で、去年の同雑誌主催のショウではアワードをもらったんだ。その後も偶然Casa Cafeで会ったり、彼女自身の個展にも顔を出したりして親交がある。

せっかくだし、ってことで近くのスタバでお茶した。とりあえず、オノ・ヨーコの一件を話して協力を受けることになった。取材をはじめ、宣伝の部分でも力になってくれそう。でも、今年のArtfocusのショウに何故出てくれなかったの?としつこく言われた(笑)そうとう根に持つタイプ。別れ際に最新号をくれた。どうもありがとう。

気付いたらほとんどのギャラリーに入ってた。New Yorkから帰ったばかりの頃は、トロントのギャラリーはシケてるなぁ、と感じていたが、こうやって改めて立ち寄ってみると小粒ながらいいギャラリーもたくさんある。この町でアートをやってこれたことに喜びを感じたし、これからもっとトロントがアート界で重要な都市になってもらいたいという願いもある。

願わくば、俺が率先して盛り上げてゆければいいのだけれど・・・


2001年12月21日(金)
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