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2002年07月31日(水)
■コーパス講習会、もう最終日■

 本日、たった二日しかなかったコーパス講習会最終日、そしてバイト。


 朝10時から開始で、5コマを実施。早速実習。Concordっていう作業を行ったのだが、要は、単語の検索で、楽な作業のはず。ところが、その検索先ファイルの指定が、皆覚束ない様子。そんなワケで、初っ端から出動しまくり。先生は、説明をストップさせることがほとんどないので、救助活動といっても、「教える」ということはなくて、「追いつかせる」ことがほとんどであった。


 昼休みを挟み、今度は「テキスト整形」の実習。ネット上で拾ってきたテキスト文書を加工するワケです。操作は、レジュメに全て記載されているにも関わらず、なぜかトラブル続出。挙句の果てに、レジュメを作った先生本人がトラブルに陥る始末。受講者の中では、半角・全角入力の区別がついてない人、加工する際のコマンド内容が理解できていない人などがいた。ここで、短時間での集中講義の難しさを実感。


 4時半過ぎに終了を迎え、先生もかなりクタクタであったようだが、筆者もシンドかった。というか眠かった。ヘルプした方々からお礼を言われ、気分良くバイトに向かった。その後は、言わずもがな、最低なバイトであったのだが、それに追い討ちをかけるように、ショッキングな知らせを受けた。






ツライ夏になること必至。









2002年07月30日(火)
■コーパス講習会一日目■

 本日、コーパス講習会とバイト。


 朝9時過ぎ開始ということで、久々の早起き。遅寝早起きであるから、ツライ事この上無し。しかも、朝からムンムンの暑さでテンションは下がりっぱなしであった。そんな状態のまま出校。会場となっている教室に入ると、既に多くの受講生が座ってた。出席者の中には、筆者が受講している意味論の授業の担当教官も。


 本日は3コマ(明日は5コマ)あって、最初は、コーパス言語学概観(コーパスについてはこちらを参照されたい)。つまりは、講義であって、筆者にとっては復習そのものであり、出番は無し。そんなワケで、ウトウトしながら、時が経つのを待っていた。続いて、2コマ目は、講義のはずだったが、予定より早く進んで、実習に入っていった。簡単なダウンロードの作業なのに、混乱者続出。2コマ目から合流した Dail と共に、ヘルプ活動に励んでいた。


 本日のラスト、3コマ目では、WordSmithっていうソフトの基本操作を実習。Dail は使ったことがないし、筆者は経験が無いわけではないが、ほとんど覚えてない。そんな中での援助活動であったが、さすがは IT 時代の申し子たち、一回の説明で操作を飲み込み、ガンガン受講者を助けにいってきた。一応、Windows の基本操作ができることを前提に開催されているのだが、ソフトが普段使わない特殊なものであったせいか、困り果てる人が多かった。






明日は、もっとややこしいテキスト整形があるんだが、大丈夫やろか…。







注:そろそろ潮時みたいです。



2002年07月29日(月)
■しばらくは、こんな暮らし■

 本日、レポート執筆とバイト。


 先週までまるで手を付けていなかったレポートではあったが、資料を集めて読み漁り、いざ書き始めてみると、あっさりと進んでいった。人に納得させる論を展開しなくてはいけないが、その前に、暴論かもしれなくても、「自分の論」を展開することを優先したい(でないと、ただの調べ物になってしまう)ので、思ってることをバシバシ書いていった。だから、執筆時間が5時間にも満たなかったんでしょうな。


 実は、バイト中にほとんどのレポートを仕上げてた。休みに入って、学生は極端に少なく、静かでクーラー付きの環境でレポートが書けるのであります。キーボードをガンガン叩いて、8割方は書き上げてしまった。もちろん、ほとんどの構想は、家で練って Jornada に打ち込んでいる。何もかも、バイト中に済ませて、仕事はしてないってコトはないということを断っておきたい。でも、仕事なんてほとんど無いのも事実ではあるんだが。


 さて、明日から2日間に渡り、コーパス講習会なるものが開催される。半強制的にお手伝いを引き受けさせられた感があるが、逆らえるワケもなく、潔くアシストしてきたいと思ふ。まあ、いろんな復習にもなるだろうし、参加して損するということもなかろう。





レポートが峠を越えて、ひとまず安心。







注:Yahoo!BB の CM が嫌い。



2002年07月28日(日)
■給料日前は無収穫■

 本日、資料読み。


 ずっと活字を読み続けていると、さすがに集中力が散漫になってくる。そんなワケで、昼から京都駅に出かけることにした。目的は、本の物色と eMac のお試し。真っ昼間から出かけ、気温も最高潮。後のニュースで見たら、37℃もあったそうで。京都駅のスタバも人で溢れる(だから寄れず)ワケだ。


 まずは、ソフマップにて、Mac をいじくる。相変わらずの客層にヘコミがちではあるが、Windows マシンには目もくれず、真っ先に Mac コーナーへと向かった。映し出されるフォントと言い、キーボードの感触と言い、速くて安定した動作といい、実際に触れて、改めて Mac を見直した。iMacは液晶がキレイだったが、メモリ増設の費用が eMac に比べて高いこと、スピーカーが別売りであること、各種アプリの追加投資などを考慮して、やはり購入は出来ないと再確認。


 続いて、本屋へ。休日のせいだろうか、お子さんたちが、かくれんぼ・かけっこ・おねだり等々の行動を遂行する為、じっくりと本が選べず。挙げ句の果てに、本屋にはイスが用意してあるのだが、そこで競馬の予想をするオッサンが座り込み、新聞をバシャバシャとさせて、予想に没頭してやがった。言語学の本を選んでるすぐ側で延々と予想作業をしているので、少々イライラ。本日物色したのは、『語用論への招待』(今井邦彦(著) 2001 大修館書店)と『日本語文法のしくみ』(町田 健 (編集) 井上 優 (著) 2002 研究社)の2冊。予想屋のオッサンが退いたので、そこに座って1時間ほど読み漁ってた。一冊一冊が高いので、今回は購入断念。日本語文法については、図書館で借りて読むことにしたい。







3時間ほどかけて色々見回ったが、珍しく購入物品ゼロ。











2002年07月27日(土)
■前回レポートを再考■

 本日も、やっぱり資料集め。


 3時間ほどに渡り、書庫(常に33℃)とコピー室(常にひんやり)を往復。来週提出のレポートの為の資料を優先して集めてはいるものの、卒論絡みの資料も同時並行で収集しているので、コピー代がかさんでいく。今日も千円近くかかったってコトは、100枚ほどコピーしたってコトか。論文によっては、A5版の小さなもの(コピー時はA4)も多く、そのせいでページがかさむ。こういう時は、やっぱB5版(コピー時はB4)がありがたく思えてしまう。


 来週提出のレポートについては、未だ一字一句も書いていない。だからってワケではないのだが、前回出したレポートをもっと掘り下げた形で提出しようと計画中。先生もそれで OK と言ってたし。前回は、「時制が戻る(=過去時制になる)と、なぜそれが丁寧な表現として扱われるか」について書いてみた。読み返してみたが、先行研究に批判的検討がほとんどできてないし、自分の論がアリだと思わせるような証拠(supporting evidence)がないってコトで、書き直す余地は思いっきりある。






明日と明後日で一気に仕上げます。











2002年07月26日(金)
■News Station Saturday■

 本日も、資料集めとバイト。明日も資料集めは続く気がする。


 そういえば、テレビ朝日で放送してる「ザ・スクープ」が、今年9月で終わるんだそうだ。数少ない調査報道番組だけに、終了とは残念な話であります。筆者が小学生の頃から放送していたんじゃないかと思われる(89年スタートだった)。お子さんの頃には、内容はほとんど理解できなかったけれども、何かしら深刻であることはよく伝わってきた。ちなみに、筆者がよく見る報道番組(ニュース番組は除く)は、「クローズアップ現代」と、この「ザ・スクープ」。


 テレ朝側は、放送終了後も、年間に数回特番を組んでいくとしているが、やっぱし物足りない。そこで、「ニュースステーション土曜日版」を設けてはどうだろうか、と思った。久米宏の人間味溢れる(?)口調も結構だが、週末はクールで知的な鳥越キャスターの報道を見聞きしたいみたいと思うワケで。長〜い土曜ワイド劇場を放送するより、よっぽどマシだと思うんだけどなぁ。全然関係ないが、歳を取ったら、鳥越氏のような「格好いいオッサン」になりたいと思う今日この頃。






最近、まともな番組が減ってきましたよね。











2002年07月25日(木)
■去年よりヒドイ/ダメ図書館■

 本日、資料集めとバイト。


 気のせいかもしれないが、今年の京都の夏は、去年以上に暑く感じられる。気象データを確認したワケではない。ただ、自宅の電気料金が上がっているだけなのだが。それだけ、クーラーを稼働させている(夜間はフル稼働)ということになる。さすがに、今後の電気代が心配になってきたので、学校で過ごし時間を増やそうかと考え中。PCもクーラーも本もあるし。


 昼から資料集めの為、図書館に出向く。DailKK が嘆くように、肝心の本は大抵借りられている、もしくは、最初っから所蔵されていないという有様。しかも、夏休み中は、一度借りると、9月27日まで返却しなくてもよい。1冊しかないような本にまで、2ヶ月近くの貸出期間を適用するのは、ちょっとどうかと思ってしまう。結局、高い専門書を何冊も自分で購入せざるを得ない状況になる。金無いってのに…。


 そこで、筆者は「論文集め」に奔走することにした。先行研究についても細かく記述されているし、テーマが絞られているので、それだけ詳しいものが読める。まあ、その内容は、その人の意見なり・論が展開されているので、100%受け入れるワケにはいかないが、何本も読んでると、基礎知識・基本文献・何が問題だと考えられているのかが見えてくるので、下手に高い専門書を読むよりは役に立つ。もちろん、最終的には、そこで並べられてる文献を、読まねばならんが。


 この論文探し、初めは結構難航した。書庫で地道に論文を漁っていたからだ。やっと見つけた論文の参考文献から、次の論文を探すという、かなり効率の悪い作業を繰り返していた。ところが、先日、「日外Web Service 雑誌記事索引ファイル」ってなものの存在を知った。学内で無料での利用ができる。雑誌・論文をあっという間に検索できるので、楽ったらありゃしないサービスである。で、今日は、検索結果を基に楽々と論文探しができた。ただ、ヒットしまくりの為、明日以降も書庫に籠もらねばならん。






図書館職員に怪しまれませんように。










2002年07月24日(水)
■Win 脱却/外国人力士の日本語力■

 この頃、Mac 熱が高まっていることをチラホラ書いているが、今日はこんな記事を発見。どうやら、Mac 使用者はちょっとグレードが高いらしい。「やはり Windows から脱却せねばならぬ」と思うのであった。Mac買っちゃったら、創作意欲湧きまくりで、テキストをガンガン生み出していけそうな気もするが、間違いなくマシンの操作に没頭して、卒論がエラいことになりそうな気もする。どうあれ、購入には、相当の覚悟が必要になりそうです。


□■□


 テレビのニュースで、モンゴル出身の朝青龍関が、大関昇進の知らせを受けているシーンを見た。新大関が、「謹んでお受け致します」と言っている時に、若干のぎこちなさを感じることはあったが、「上手な日本語ですなぁ」と改めて感心すると共に、外国人としての彼の第二言語習得の過程についての関心が生まれた。


 日頃の話しぶりからして、彼の日本語のアクセントには、難があるようには聞こえない。「アジアだから」という理由付けはあり得ないかもしれないが、韓国・中国出身者が、西欧出身者よりも、流暢に話しているのを聞くことがあるし、音的に何かしら関連はあるんじゃないかと思う。それから、文法的に注意して聞くと、日本語を学ぶ上でかなりややこしいと思われる格助詞の使用についても、大きな問題は見つからない。取り組み直後にインタビューを受けていたりするが、ああいった特異な状況であっても、日本語の使用にブレはない。(大したこと言ってないけど)


 筆者が関心を持つ程度のことは、誰かが既に研究してるだろうと思って、ネットを巡ってみると、やっぱありました、文献が。『外国人力士はなぜ日本語がうまいのか―あなたに役立つ「ことば習得」のコツ』というもので、日本語教育専門の先生が書いておられる。英語教育に絡み、第二言語習得(Second Language Acquisition)にも関心がある筆者にとって、かなり惹かれる一冊ではある。でも、表紙がちょっとばかし恥ずかしいなぁ…。






ひとまず、夏の読書リストに追加。







注:一万で一日乗り放題!?



2002年07月23日(火)
■この夏の NO DOUBT■

 本日、強烈な暑さに参る。


 筆者の履修する授業は終了したが、7月一杯は、補講やら試験やらが残っているので、大学には未だ賑やかさが残っている。多くの学生は下宿だと思われるが、用が済んだら、とっとと実家に戻っていただきたいものである。でないと、図書館が空かないし、本来静粛を保つべき閲覧室(普段は相当ウルサイ)に平穏が訪れないので。


 だが、人が少なくなって静かになるかと言えば、それは違う。1号館を建て直すということで、8月以降は取り壊し作業に入る。だから、その騒音に悩まされる可能性が高い。取り壊しは大したことではないかもしれないが、それ以降の建設作業(2年かかる)により、集中力をかなり削がれるかもしれない。暑い上にウルサイとなると…。


 さて、ナンダカンダで大学生活最後の夏休みに突入した。休みと言えど、休みなんぞほとんど無いが、こちら NO DOUBT では、「本読み日記」が多くなってくるのではないかと思っている。英文の文献は、読んで理解するに至るまでの時間がかかるだろうが、日本語のものも多数読んでいきたいし、読まねばならんということもあるので、cheap な内容になること必至だが、週に数回は Book Review を書いていければと思ってます。






まずは、50冊達成を。










2002年07月22日(月)
■春学期最終授業/eMacが熱い■

 本日、帰京、そして春学期実質的最終授業出席。


 最終授業は、Senior English Workshop(メインは Reading)。どういう風の吹き回しなのか、本日は出席を取らず。で、サービスがそこで終わればよかったのだが、今日に限って、訳の指名が筆者に回ってきた。こんな時に、教科書を忘れてしまい、Dail の教科書に激しく書き込みを加えながら、丸々1時間に渡り、即興日本語訳を続けた。他にも学生はいるのは勿論のことだが、今日は先生の筆者に対する個人授業であったと言えよう。


 その後、バイト。一緒に勤務してる人と、Windows マシンを使って Mac 情報を探りまくり、お互いに Mac 購入熱を上昇させていた。筆者は当初、液晶に惹かれて new iMac に傾いていたのだが、そこそこのスペックと最も妥当な価格である eMac に気持ちは移ろいつつある。春学期最終レポートを書き上げた暁には、店に出向いて、実際にいじってみようと計画中。気に入れば、即購入も。となると、置き場所はどうなるのやら…。







今年の夏は、どうあれ(卒論あるし)退屈しそうにない。








注:Ctrl+アップル+ESC



2002年07月21日(日)
■最も公務員らしくない公務員■

 本日、教員採用試験。


 ゼミのせいにするのはセコイんだろうが、まともに勉強してないし、受かろうなんて願いもしない。もし通れば、相当の儲けもんですわな。で、「雰囲気がどんなもんやろか」ってな心持ちで参加。今日は猛暑で、会場に行くだけでもう汗だく。なお、会場は高校なので、クーラーはない。自然の風だけが頼りとなる。


 まずは、「教職・教養」。法律絡みの話がサッパリ分からず。文脈から判断して、「ここなら、これしか入らんでしょ」という勝手な論理の元に解答を続ける。教養に関しては、算数やら理科の問題もあって、自信を持って解答できず。「バネに重りをつけたら何cm伸びますか」なんて聞かれても、知ったこっちゃないです。続いて、「専門教科」。こちらは無難に解答できたつもり。並び替えで、「?」と思う問題が数個あったが、特に気にせず。あっという間に、2コマの筆記試験が終了。


 午後1時からグループ面接。下手すると4時まで待たされる可能性もあったが、運良く第1陣に入ることが出来た。しかし、空き時間はほとんど無く、昼飯食えず。一般企業で何度も面接されてきたこともあって、全く緊張なし。これはこれで問題かも。さっさと会場に連れ込まれ、面接開始。志望動機・自己PR・指導できる部活動などを20分ほどかけて話し、そそくさと終了。


 帰りは、名古屋駅に寄り、スタバのアイスカフェモカで自分を癒す。その後、ココで本を物色。欲しい本が、4000円という破格の値段(アマゾンならちょっとお安い)で、購入断念。その後、ハンズでシャーペンを買って帰宅。後は、犬と走り回って、この日記を久々に更新するのみ。






明日は朝一で帰京。







注:院へ一歩。



2002年07月20日(土)
■Mac 浮上■

 本日、まったまた帰省。


 いきなりで恐縮だが、この頃、すげぇ Mac が欲しい。もう Windows には飽き飽きしてきた感がある。マシンの形にもオモロさが感じられないし、一発 Mac にスイッチしてやろうか、と思うワケでございまして。


 惹かれるポイントは、2つ。まずは、OS の安定性。安定してる OS だけに、アプリも軽快に動いてくれる。もう1つは、そのデザイン。奇抜すぎるぐらいで、ちょっと購入意欲が削がれかねないものもあるが、デザインは、基本的にオモロイと思う。ちなみに、NEW iMac についての我が印象は、「ビミョー」です。液晶はキレイだし、キーボードも打ちやすいし、好きなんだけど、本体のフォルムは、う〜ん…。理想の本体は、Power Mac G4 CUBE。


 一方、心配する点は、これまた2つ。1つは、Win-Mac間のファイル互換性の問題。アップルは、Web上で「大丈夫やで」と言ってくれているが、実際に自分でやって確認できない以上、その不安を拭い去ることはできない。面倒無く Windows マシンに移せるかどうかが気になるところであります。もう1つは、アプリソフトの価格。Office だと、4・5萬の出費を要されてしまう。これはイタイでしょ。ネットができて、ワープロが使えりゃ、とりあえず OK なんだが。






夏休みの稼ぎ次第では…。











2002年07月19日(金)
■近づく長期休暇■

 本日、教育実習指導論最終回。


 相変わらずの漫談的授業展開であるが、それも今日で終了。実習日誌を返してもらったのだが、それを見ると、あの2週間が、良くも悪くも、くっきりと甦ってくる。いずれ、これを元に、夏休み中に実習記をこちらにUPさせたいものです。前々から言ってる気がするが、ホンマに実現できるだろうか…。


 今日が終了した時点で、夏休みを前に残す授業は月曜のSenior English Workshopのみ。今年度からセメスター制に移行したこともあってか、海の日前に終わってた授業が、今年からはしばらく続くことになる。まあ、4回生で履修科目は少ないし、大した影響は無いのだが。それに、筆者の場合、バイトが7月一杯は通常シフトである為、夏休み突入!という感覚はほとんどない。






下手にダラけることないし、まあ良かろう。








注:洋書の価格にマジヘコみ。



2002年07月18日(木)
■どの分野もつながってます■

 本日、意味論の授業、春学期最終回。


 先日からも書いている気がするが、意味論の授業なのに、内容は文法の話に偏りがち。今日に関おいては、「格(case)理論」についてお勉強。こいつは、思いっきり生成文法(generative grammar)のお話。でも、発表者の人(生成の大家主催ゼミに所属)が上手に説明してくれて、ちょっとオモロかったので、出席してよかった。最後に、春学期最終レポートを提出。






ひとまず、これで単位習得確約。







注:おなかが急降下。



2002年07月17日(水)
■指摘・強制・勧誘■

 本日、卒論テーマ発表。


 と、今日で決めてしまいたかったのだが、結論から申し上げて、細かいことは決まらなかった。結局、大まかなテーマがあるだけで、範囲として絞りきらないことには話にならんというワケです。例えば、「省略現象」と言っても、主語の省略なのか、目的語の省略なのか、で、その省略を調べて、どうしようってのか、っていう方針がないことには、先には進めんワケです。ま、当たり前なんやけど…。とりあえず、8月上旬までに再考の猶予が与えられたので、文献を読みあさって考えていきたい。


 そんな中、先生が、「某研究会の合宿に来ないかね?」と尋ねてきた。もちろん(?)、筆者を含め、ゼミ生は一斉に渋る。理由は人それぞれであろうが、一番の問題は、英米語学科の先生ほぼ全員の前で、卒論テーマとその経過報告をさせようとするコトだ。これは困る。確かに、批判にビビっていたんでは、研究なんかできないワケだが、いきなりそんな大舞台もねぇ…。ちなみに、先生は「別に強制ではないけどね」と勧誘っぽく言っていたが、含意(implicature)としては「来いや、コラ」という強制に皆聞こえていたでしょう。


 続いて、これも半分強制の気がしないでもないが、今月末にコーパス講習会なるものを大学で開催するそうで、その手伝いに来てもらえないか、と、PC操作に慣れ(過ぎ)ている Dail と筆者が依頼された。「オレが人からものを頼まれるときは、結局これなのね…」と心の中で思いつつ、結局、前向きに検討中。バイト代は無いようだが、バイト代よりも点数をより多く与えていただきたいと思う今日この頃です。







今年の夏は、英語学一色になりそうな予感。









注:コーパス学会@名大は10月開催。



2002年07月16日(火)
■地震・雷・(火事・)オヤジ■

 本日、バイトのみ。


 相変わらずのビミョーな天気に、気分も萎え萎えなのだが、今日はバイト中に地震があった。震度3ほどあったようで、パソコン室もそこそこ揺れた。あれで、サーバーが逝っちゃったらどうしたらよかったんだろう。上司も帰ってたし。まあ、電源が落ちるとか、大したトラブルも無くて、何よりであります。あのク●オヤジは、気づいてなかったようで。


 そういや、この頃、雷もよく鳴ってて、ウルサイ。しかも、人が出かけようとする時とか、バイトが終わってさあ帰ろうかって時に、ゴロゴロって鳴り始めるので、ものすごい鬱になる。帰り際に、雷に打たれて死んじゃいましたってのは、イヤなので。兎にも角にも、あのウルサイのは困る。音楽聴けないし、テレビは聞こえないし、挙げ句の果てに受信できなくなったりするんでね。






何よりも、一番の問題は、あのオヤジだな。








注:変なプロ意識持つんじゃない。



2002年07月15日(月)
■省略>皮肉>暗喩、さて…■

 本日、テーマ選考で悩みまくり。


 あれからテーマの候補をもう少し増やしてみた。省略(ellipsis)・比喩(暗喩(metaphor)がメインになるでしょうね)に続き、皮肉(irony)なんかについても気になってきた。


 この3つに共通して考えていきたいと思うのは、「それが行われる状況・コンテキストは何?」ってコトです。ここを考える分には、語用論から外れることはないし、そういうことに関して記しているものも大して見当たらない(特に省略)ので、じっくり考えていけそうかな、と思いまして。


 それから、これらの理解の手順(認知過程)なんかを考えていこうとすると、どのテーマにおいても、十中八九、「推論」(inference)について考える必要がある。だから、文献を並べてみると、大抵同じものがピックアップされてくる。迷っている筆者にとって、これはこれでありがたい。自分の興味としては、省略>皮肉>暗喩、なのだが、明日のテーマ発表時に話し合うことで、決定したい。







ホンマは、自分で「これだ!」って決めないとダメなんやろね。








注1:ちょっとぐらい予習しなさい。
注2:たこ焼き一皿500円とは、ぼったくりですね。



2002年07月14日(日)
■候補は2つに■

 本日、激しい腹痛と頭痛に苦しむ。


 というワケで、基本的には、一日寝込んでおりました。ただ、寝転んでいても、シンドイのに変わりはないし、そのまま寝入って、また夜に眠れなくなってしまうではないか、と思い、テーマ探しと文献探しを行った。テーマの候補は2つ。ただ、範囲が広いかもしれん、ということと、語用論的アプローチが可能なのかが、ハッキリとしないので、先生に報告するのが実に恐ろしい。そのテーマ候補を以下に示す。


・省略現象が、いつ・どのような場面で生じるのか。省略OK・NGの条件は何か。(日本語との比較を含めるかも)

・比喩表現の語用論的アプローチ(「意味作用」とか「推論がどう働くか」など)。


 省略現象については、統語論でその構造は解説されている。だが、実際にどういった場面で省略が行われるのか、といったことに言及したものはあまり「見かけない」。で、この「見かけない」ってのが曲者。先行研究がほっとんど見つからないのです。省略表現そのものについての論文というものは、現時点で1つだけで、手に入るかどうかも怪しい。つまり、資料が少なすぎて、文が書けるかが心配なのであります。また、意味論に走る可能性が極めて高いのも難点。


 比喩表現は、省略現象とは正反対で、資料がありまくり。つまり、それだけ「奥が深い」ってコトです。これを研究する人は多くて、比喩表現だけで一冊の本が出されたりするぐらい。だから、比喩表現に関しては、どの部分にツッコむのかということを絞る必要がある。でないと、資料に振り回されて、文献読みで終了なんてコトになりかねませんので。







事前に先生と話し合ったほうがエエかな…。








注:いつになったら梅雨明け?



2002年07月13日(土)
■研究モードに切り替わらず■

 本日、朝からバイト。


 長時間バイトにも関わらず、土曜日は出動する機会が少ないものなのだが、今日に限っては、多種多様な依頼連発。Paint Shopの透過GIF作成とか、SPSSの操作(分かりません)とか、OCRでの取り込みだとか、普段受けない質問まで舞い込んできて結構シンドかった。そんなこんなで、あっという間にバイト終了。


 帰宅後、オールスター(プロ野球に決まってるでしょ)を観戦し、まったりとした夜を過ごす。レポート作成やらテーマ探しやら、何かと用は残っているけれども、今ひとつヤル気が出ず。軽い現実逃避ですな、この時期になってもヤル気が出てこないってのは。でも、最近は、用事は学校で済ませ、家ではまったりするってコトで、怪しいケジメをつけるようにしているので、まあOKでしょ。(ホンマはアカンのかも)






早く研究モードにならんとね。







注:今月は禁酒で。



2002年07月12日(金)
■ついにトドメを■

 本日、もうウダウダ…。


 昨日の日記を、こちらで取り上げていただいた(その模様は、こちら)。昨日のネタは、英語教育絡みであったので、日記読みページ経由での大学関係者からのアクセスが増加。新規読者の投票も確認され、取り上げていただいたことに改めて感謝したい今日この頃です。


 さて、日記読みの一言コメントでも見受けられたことだが、各方面から「教師・研究者になれば?」といった類のコメントをもらうことが、しばしばある。筆者自身、教師になりたいと中学の頃から思っていたし、今でも、「なれるものなら…」と思っている。だけれども、やはりまだまだ勉強が足りないワケで、もうしばし修行に励まねばならんとも思っている。んでもって、この頃は、「研究者」になりたいとも思うようになってきた。もはや、一般企業に興味は無い。







あちこちから言われるし、己も「やってけるんじゃないか」と思い込み始めてきた。











2002年07月11日(木)
■衰えぬ Klez/英語の前に日本語は?■

 本日、京都では珍しく、爽やかな夏日。


 日頃よく訪れる ZDNN で、Klez ウィルス関連の記事がまた増えてきた。例えば、こんなニュースとか。このウィルス、偽造アドレスのテクニックがあるので、送信者が特定できないのがツライ。となると、最終的には、個人の自己防衛にかかってくるのだが、それが分からず、ウィルス定義の更新をしていないヤツがやはり存在するようだ。先日も、実家に5・6通のウィルスメールが来たみたいだし。


 そんなユーザーが多いせいか、ISP が独自にウィルスチェックをしてくれるようになったが、それでも不十分。受信したものはチェックするが、送信したものはチェックしていないからだ。送信メールをチェックできれば、Klez なんぞすぐ消えるだろうに。儲けを考慮してるからやらないのかどうかは知らないが、無理な話ではないだろうし、是非とも導入してもらいたいもんである。でも、やっぱ、その前に、自分自身で何とかせにゃいかんとは思いますが。(参考記事はこちら


□■□


 読売新聞の Web ニュースに、こんな記事が。「英語が使える日本人の育成のための戦略構想」なんてものをまとめちゃったそうで。英会話の授業を増やすだとか、中学卒業までに英検3級レヴェルにするだとか、実に立派な目標が掲げられている。「よっ、お役所仕事!」と冷やかしてやりたくなる。


 上の方々は、筆者のような庶民であり、かつ、英語に関してド素人(だった(今でも素人かも…))の者の気持ちも何も分かりゃしないんでしょうね。だから、ただ「目標」だの「戦略」だの、しょうもないもんを設定するんだと思うんだけど。「先を見据えるだけ」ってのが頂けない。視点を低くして、ちゃんと振り返って考えてんだろうか。


 まず、「英語を挫折する者がなぜ出てくるのか」っていう原因を考えないといけないと思う。それから、生徒たちに「なぜ英語を学ぶか・その必要性は?」ってコトをキチンと訴え、考えさせられる教師も必要。それが言えないと、動機付けが行えず、子供たちは「英語なんてできなくても生きてけるって」などと言って、すぐに英語から遠ざかる。小学生であれば、楽しい授業だけで付いてくるだろうが、中学以降は、「英語は必修だ」という理由のみで、他に大した理由もなく指導するだけなら、ずっと付いてくることはないだろうし。まあ、英語に関して語るのは、この辺で。


 英語教育云々・英語力UP云々と言う前に、「日本語をきちんと読み(内容把握)・書き(表現・伝達)できるようにする必要があるんでないの?」と思う。母国語だけに、普段意識をしないものだが、意識してどこかで学んでおかないと、エライ目に遭う。実際に、筆者は、ゼミ等々でボロク○に指摘されまくったワケで。自分をフォローするわけではないが、他人の発表資料やレジュメを見ると、たまに、友達にメールをしているかの如く言葉が連ねてあるものを見かける。同じ大学生とは思えん。


 日本語をきちんと組み立てて(筆者も日記を利用して、日々訓練中)、自分の思うことを伝えられるようにならないと、英語なんてまず出来っこねぇと思う。日本語がある程度分かれば、英語を学んだ時に「あ、ここが日本語と違うな」ってのが出てきて、ちょっとオモロくなってくる(関心を持つ点は各々違うだろうが)。そういう段階になれば、色んな目標を設定してもOKだとは思うが、それもできないままに、「はい、英検3級レヴェル目指して」とか「英会話の授業を増やしましょ」といきなり言われても、「おい、ちょっと待てや」って話になるのが普通じゃないでしょうか。







現場・現状知らずの役人にウンザリ。










2002年07月10日(水)
■選定難航■

 本日、ゼミ離脱者1名発生。


 ゼミの方は、今日でプレゼンが終了。今日の発表者は、内容と発表順序には若干難があったように思われたが、準備にかける時間と労力は、ゼミ一番である。彼女の発表を聴く度に思うのは、自前の用例を上手いこと集めてくるなぁ、ってコトだ。小説・ドラマ・実体験等、さまざまな場面から用例を引っ張ってくるので、聴いていて面白い。


 さて、来週は、いよいよ卒論テーマ発表となるワケだが、未だに「これだ!」というものが見つからない。ある程度見切りをつけて、テーマを選定しないと、文献も並べられないし、早いところ何とかせにゃならんなと思っているのだが、ん〜、これがどうにも…。教官に知れたら半殺しになること必至であるが、事実は事実でございます。それらしいテーマもあるのだが、語用論からは離れてしまっているよう気もするし、はて、どうしたものか…。







とりあえず、テーマ決定の来週に乞うご期待(?)。











2002年07月09日(火)
■同じ大学生にややウケ(?)■

 本日、バイトのみ。


 この日記、意外とアクセスがあるようで、ブックマークしてくださる方もいるぐらいの HP になった。読者の方々には、感謝しても仕切れないものがございます。やっぱ、読んでもらってなかったら、そう長くは続いてなかったやろな、とつくづく思いますので。で、どんな方々がやってくるのかと思い、ちょくちょくアクセス解析をしてるのだが、今日はこんなリンク先を発見。


http://taweb.aichi-u.ac.jp/kokada/text/class/020618%20link.html


 アドレスからして、大学からのアクセスであると分かる。で、見てみると、「学生によるおもしろかったページの紹介」というコーナーの中で、我が日記が紹介されている模様。コメントも、チラッと付いていて、「人の学生生活って興味があります。」と記されていた。


 で、次に、「一体どこのページの1コーナーなのだろうか」ってコトで、HOME(http://taweb.aichi-u.ac.jp/kokada/)に飛んでみた。どうやら、心理学の先生の HP の1コーナーのようで。リンクについては、ちょくちょく先生のコメントも寄せられているが、筆者のページには、コメント無し。何かしらのコメントを寄せていただきたいものである。






結構見られてんのね、この日記。










2002年07月08日(月)
■英語は二文で覚えましょ■

 本日、Reading の授業が1コマ。


 教科書は、先日の日記でも取り上げた 『Teaching Language as Communication』(H.G.Widdowson 1978 Oxford University Press)という言語教育絡みの文献なのだが、要約しまくると、「英語は二分で覚えろ」と訴えている内容の本。つまり、「ひとまとまりである内容を伝えるもの」(text)を教材として言語教育をせにゃならんよ、ってコトです。言い換えれば、文脈もへったくれもないブツリブツリと切られた文を使っちゃダメってワケです。


 実習中に複数の英語の授業を拝見したが、その時、行間を読む(read between the lines)ということはないし、1パラグラフ・文章全体での要約をすることもなかった。教材としては、そこそこのレヴェルがあるのだが、生徒の理解力や授業時間数の少なさといった現場の状況を考慮すると、なかなかパラグラフリーディングなんかが実践できないのが現実。で、一文一文訳す授業が、3年間ずっと続くのだから、英語に興味を持とうにも持てんやろうな。そんな一文一文訳すことばっかをやってたせいで、筆者が属するゼミでも、小説の要約が怪しい(長々と書いてる)者がいる。








そんな英語教育を受けた筆者は、なぜ英語に走ろうと決めたのか…。
あ、授業聴いてなかったわ。











2002年07月07日(日)
■趣旨不明の27時間/不眠を不眠と思うでない■

 平日の昼飯時になると、人々にせっせと「健康であれ」と訴えるみのもんた氏が、不健康の極みと言える27時間ぶっ通し番組の総合司会を務めていることに、何かしらの矛盾を感じざるを得ない今日この頃、皆様いかがお過ごしだろうか。それにしても、あの企画の趣旨がよく分かりませんわ。「ぶっ通しで放送したからって、何の意味が?」とも思う七夕の夜。


□■□


 Yahoo! のニュースページで、不眠症に関する記事を見つけ、読んでみる。日本国民の半数が、不眠症の疑いがあるそうで。記事の最後に、「不眠症チェック表」なるものが載ってたので、早速やってみた。結果は、14点。6点以上を取ると、「不眠症の疑い有。医師に相談を。」という判断を下されるのだが、思いっきり疑わしいらしい。何かと疑惑を抱かれてしまう筆者(!)だが、今回の不眠症に関しても、かなりクロに近いようだ。


 筆者の夜の平均睡眠時間は、およそ5時間弱。それ以上の連続睡眠は、激しい肉体疲労が無ければ、なかなかできない。授業は、昼以降のものがほとんどなので、気分が悪ければ、「加」眠を取ってから登校する。でもまあ、二度寝やら昼寝といった加眠は休日中心に行われるものであり、平日は、若干フラフラしながら生きている。そんな状態でも、ゼミでヒットを打てるのだから、さほど心配することも無かろう。これが、我がリズムだと思えば。







それにしても、「〜症」って数が多過ぎて、いちいち気にしてられない。
(最近のだと、「W杯後遺症」とかね。「なんじゃそら」って感じですな。








注:台風接近。



2002年07月06日(土)
■イントロ、ドン■

 本日、ゴロゴロしながらレポートの Introduction を考える。


 この頃、睡眠できない・するワケにはいかない、という状況が続いていたのだが、今日は特に何も予定が無かった。で、3回もの昼寝に陥ってしまい、3度目の昼寝から目覚めると、夕方の4時。その時、図書返却を思い出し、学校へと出向く。これが、今日初の活動。最近、活動開始時刻が遅くなり過ぎ…。


 で、肝心のレポートの書き出しなのだが、ネタは「英語における敬意表現はどのように体現されているか」にしようか、と。結論としては、「 Politeness Strategy に基づいて敬語行動が行われる」ってコトになると思われるが、章立てがまるで出来ていないので、これについては、明日以降に考えることにします。提出は、来週の月曜なのに…。







明日も徹夜覚悟。








注:今日もそうだが、たまに返却を忘れかけることがあるので、今日借りた本をメモメモ。

 ・Geoffrey Leech. 1983. Principles of pragmatics. London; New York: Longman
 ・池上嘉彦. 1975. 『意味論 意味構造の分析と記述』 大修館書店: 東京
 ・M.A.K.ハリデー.(山口登,筧壽雄訳) 2001. 『機能文法概説 ハリデー理論への誘い』 くろしお出版: 東京
 ・鶴田庸子[ほか]. 1988. 『英語のソーシャルスキル』 大修館書店: 東京



2002年07月05日(金)
■タイトルだけなら…/Deep Link の是非■

 本日、おじいちゃんの漫談が1コマのみ。


 昨日の日記、タイトルを「暴挙に出る女子学生/専門に走る前に基礎固めを」としたところ、日記才人経由での1日のアクセスが26にも達し、昨日のランキングで、ギリギリではあるが95位にランクしていた(証拠の画面キャプチャはこちら)。また、普段からそうだが、教育機関(大学がほとんど)からのアクセスも増えて、今日に至っては、海外からのアクセスも確認された。でも、アクセスが増えても、投票数が増えなかったってコトは、内容がイマイチってコトなんやろうな…。


□■□


 さて、日頃から立ち寄るサイトで、こんな記事を発見。小難しい内容ではあるが、要は「ディープリンクの是非」を伝える内容になっている。「ディープリンク」とは、トップページ以外にリンクを張る、という行為のコトです。筆者自身、メーカーの個別の商品ページや書店サイトの商品ページに直接リンクを張ることは、しばしばやっている。これが、「ディープリンク」で、これを違法行為と訴えるサイトが増えているんだそうで。


 ネットを巡っていると、確かに「リンクは、トップページにお願いします」と訴えるサイトをちょくちょく見かける。「リンク切れに気をつけて」という意味なら結構だが、記事にあるような「著作権侵害、広告収入の横取り、トラフィックの誤誘導、Webサーファーを混乱させる」といった某出版社の理由は、ちょっと理解に苦しむところがある。何やら商売人の一方的な主張というか、身勝手な主張に思えるのは、筆者だけだろうか…。


 「リンクの拒否・制限」は、Web の存在を否定するものである、と筆者は考えている。URL によって、Web 上全ての情報の在処が特定され、つながり(リンク)を持つから、ここまで普及したんだと思っているし、それが Web の本質だと思う(記事にある批評家もそう述べている)。そのことを考えもせず、それでも、ディープリンクを拒否・制限すると言うのなら、最初っから、そんなページは設けるべきではない。(ここでは、「リンク」という行為が制限されるべきではない、と言っているだけで、「情報」の制限については言及していない。)








リンクあっての World Wide Web でしょ?












2002年07月04日(木)
■暴挙に出る女子学生/専門に走る前に基礎固めを■

 本日、意味論(semantics)の授業が1コマのみ。


 授業開始と同時に、春学期の最終課題が提示された。内容は、3つのネタについて調べ、考察するというもので、まあ至って普通の課題ですわな。この頃、プリント類が部屋中に散乱し、もらったプリントが行方不明になる危険性があるため、メモとしてここに課題を記すことにします。(分かってくれる人は、あまりいないと思われるので、コソッと書いております。)


1. 示差的特徴に対し、<スカートをはく>等といったものは、「非示差的な」特徴と言われる。示差的特徴について説明した上で、上記のことについて考察せよ。

2. 機能文法による同義性の概念を用いて、実際にテクスト(注:教科書ではない)を抽出し、同義関係について考察せよ。

3. horse−neigh の関係で見られる選択制限について説明した上で、この関係にある組み合わせを、いくつかの動詞について挙げよ。



 と、これらの課題について、先生が内容説明を終えたところで、ある女子学生が「はぁ〜〜」と、ものすごいため息をつきやがった。先生は、「異議があるならどうぞ」とクールに対処し、結果として、3問から2問を選択して答える形式となった。結果がどうあれ、まともな異議も唱えず、場の空気も読めずに暴挙に出たその彼女には、憤りを感じざるを得ない。たった3問ぐらいでため息つくんじゃない、まったく。


 で、本日の授業内容なんだが、意味論からすっかり離れてしまって、生成文法の内容が中心に。以前の日記にも書いたが、認知的アプローチ(ことばの意味とか機能を考える)をするものを学ぶ際には、どうしても統語的アプローチ(文法や用法を考える)を学ばなくてはいけないことを、この授業でも再度痛感する次第であります。夏休み中には、統語論の入門的なものを読み返す必要がありまくりです。院試も視野に入れると、英文のものも大量に読まなくては…ということで、アマゾンで文献を選定中。






定期的に徹夜をせねばならん時期になってきました…。











2002年07月03日(水)
■夢のゼミと現実の差■

 本日、ゼミと Speaking とバイト。


 昨日の夜10時から発表準備を再開させ、気づけば、なっちゃんが「おはようございます!」と言っていた(だから、朝6時になってたワケです)。3冊の文献を照らし合わせながらの作業となり、レジュメ作成で精一杯で、原稿作りがあまりできないままであったが、とりあえず早めに登校。


 パワーポイントなんかで「ほ〜れ」って発表が出来れば世話ないんだが、そんな設備は無く、せっせとプリントアウトしては、ホッチキスで留めないといけないという雑用が残っているので、早めに登校せざるを得ないというワケです。「無線 LAN でパソコンをつないで、パッとデータを共有しながらゼミが進められたらオモロイやろうなぁ」などと、どうでもよいことを考えつつ雑用をこなし、結局は、一度もリハーサルをせずに、そのままプレゼン突入に。


 結果は、時々ツッコミがあったり、レジュメの至らない点を複数指摘されたが、概ね OK だったと言えよう(客観的意見はこちら)。それなりに意見やら質問やらも出て、微妙ではあるが、いつもよりは活発だったような気がするし。ただ、一度も練習しなかったこともあって、筆者が発表するだけで、ゼミのほとんどの時間を消費してしまった。終盤は、先生もツッコミを控えておられたようだったし、筆者自身も早口で流す感じになってしまった。






練習不足と時間配分の甘さを反省。











2002年07月02日(火)
■むさ苦しい京都在住だけに■

 本日、バイトとゼミ準備。


 いつものことだが、部屋が散らかっている。人が来るという事態に直面しない限りは、まず整理しようとしない。で、この頃は、一人で作業する時間が欲しいので、あまりコンタクトを取らないように(っていうと、ちょっと語弊があるのだが…)しております。だから、結果として、部屋はますます本とプリントに埋もれてきてしまう。


 京都は、「むさ苦しい暑さ」で有名だが、我が部屋にあるプリントなんかも、若干湿っているようで、さすがに、カビの発生なんかが気になってきた。一応、デカいイベント(ゼミ発表とかレポートとか)があれば、取りかかる前に整理をしたりするのだが、終わってみれば、以前より散らかったりすることもあって、「こりゃ、どうしたものかな…」と、途方に暮れる今日この頃。


 と、いつまでもボケボケしてられないので、夏休みに入る前には、なるべく部屋の軽量化(省スペース化は無理と判断)を図ろうと計画中。雑誌やプリント類は、徹底的に処分しようと思うのだが、いざ捨てるとなるとなぁ。OCR で読み取って、保存できたりすれば、ホイホイと処分も進むのだが、そんなもん導入したら、また部屋が狭く・重くなって、本末転倒になりかねないので、やはり却下。







「潔く」捨てる決断が大事ですな。











2002年07月01日(月)
■結束性(cohesion)と省略(ellipses)を考える■

先月は、教育実習に伴う長期休載にも関わらず、31票もの投票を頂きました。
どうもありがとうございました。


□■□


 本日、授業1コマとバイト。


 今日の授業は、Senior English Workshop という大層な名前だが、やってることは、Reading。しかしながら、普通の Reading と違うのは、最終的にペーパーを出す必要があるという点。我が大学は、卒論が必須ではないので、この授業で英文を書かせようってワケです。


 で、来週までに Introduction を完成させて提出しなくてはいけないのだが、いまいちネタが浮かばない。卒論と同じ内容でも OK なのだが、卒論のテーマさえも…。というか、シンドイかもしれないが、卒論と同じ物を書く気は無い。単純にオモロくないからね。それにしても、我ながら、英語に対する問題意識が薄いですなぁ。とまあ、そういうワケで、ヒントは転がっていないだろうかと、日々の授業で聞き耳を立てているのだが、今日は卒論のテーマになりそうなネタを発見。


 我々が会話をする際、脈略のない話をすることはまずないワケで、基本的に「結束性」(cohesion)のある内容になってるはず。で、そんな会話の内容を文字にしてみると、目に見えて結束性のあるものと無いものが存在する。というか、普段は、目に見えて結束性のある会話をすることはあまりない。抽象的なお話はここまでにして、教科書からの例文を提示してみる。


  A: That's the telephone.(AとBの両方が認知している電話なので、定冠詞 the を使用することにも注意)
  B: I'm in the bath.
  A: O.K.


 この文、まるで結束性が見られないようだが、読んでみれば通じていることはお分かりですわな。なぜ通じるのか。それは、目に見えない・言外の結束性が存在しているからなのであります。その目に見えない部分を足したものが、以下のやり取り。

  A: That's the telephone.(Can you answer it, please?)
  B: (No, I can't answer it because) I'm in the bath.
  A: O.K. (I'll answer it)


 どうでしょうか。カッコ内の answer という語によって、各発話につながり(=結束性)が生まれているのが、見て取れるだろうか。この answer がこの会話での命題(proposition)になっていて、そのおかげで、一見脈略の無いようなやり取りが、結束性をもった会話になっているというワケであります。会話の中で、「省略されている部分に結束性がある」、だから通じる。これはなかなか興味深いことではなかろうか。筆者だけ?


 そこで、どういった状況で、目に見えた結束性/目に見えない結束性が現れるのかを調べてみようか、と思いまして。もっと簡潔に言うなれば、「省略の条件」という感じだろうか。どういう状況・文脈で、省略をするのかしないのか、そして、省略した際に、相手に推論(inference)の作業をさせるのは、一体どんな場合なのか、この辺りを探ってみようかな、と思う今日この頃。




【Reference】
  H.G.Widdowson (1978) Teaching Language as Communication. Oxford University Press, p.29


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