ID:104863
G*R
by K・カヲル
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■絶対的な響きをもって鐘の音は時を告げた 7
そっと、羽も震えないだろうというくらい静かに息を吐いて、ギンは乱菊を思った。その姿は遠く遠く、血煙の向こうにあった。
それで良かった。
「ボクんとってはどちらでも変わらへん。おっさん、ボクを逃すくらいやったら、潰しよるやろ」
「物騒なことを言うね」
「言うとるのはあんたや」
「そんなことはないよ」
「ボクが誰かに、おっさんが悪い考えしてるて言うたらどないするんや」
「ははは、無駄だよ。僕の信用は厚いし、誰かが僕を倒そうとしても、そんなことはできないな。それに何より、僕は何一つ、悪いことなんて話していないだろう。悪いなんてどうして思う? ただ勧誘しているだけだよ」
ギンは初めて舌打ちをした。
「……しゃあないわ。めんどいこと好かんけど、おっさんの勧誘、考えとくわ」
「なんだ、応じてくれるわけじゃないのか」
「まだキリキリ働くのは嫌や言うたやろ」
「そうだったね。仕方ないな」
「それに、おっさんがボクの本質を勘違いしとるかもしれんよ」
「はは。それもそうだね」
馬の駆ける音がやけに耳につき始めた。いつのまにか、馬は草原の中にのびる踏み固められた土の道を走っている。藍染の背中から覗くと、高い空の下に町の影が見えた。
「ああそうだ、君、血だらけだけど着替える時間はないと思うよ。遅刻だったら僕がどうにかできるけど、試験全部をすっぽかすとさすがに入学できないだろうから」
「構わんわ、そんなもん」
ギンは、無表情でそれに答えた。
「血塗れ上等や」
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04月10日(月)
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