ID:104863
G*R
by K・カヲル
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■地上の縁からのぞき込むと深遠の青が底もなく 6
 周囲を満たしていた重い気配も消え、早春の風が広場を吹き抜けた。いつのまにか空は茜色に染まり、広場にはそれぞれの長い影が落ちていた。向こうの方でスミレがへたり込む。そして、ツワブキも、力が抜けたかのようにへなへなと座った。リンドウは立ち竦んだまま、呆然としているようだった。
「別嬪さん方、怪我してはる? 大丈夫なんか?」
 斬魄刀を鞘に収め、ギンが気の抜けるような軽い声で呼びかけた。
「ほら、助けが来よったで。遅いなあ、もう済んだわ」
 ギンの指し示す方を乱菊は見た。鴉色の装束が数人、こちらに向かって駆けてくるのが見えた。




目次

06月08日(木)
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