enpitu



march forward.
りりかの独り言。

2003年12月31日(水) 何が寂しいのか。

あいつと、年越しをするのは、何度目だろう。

31日から日付が変わった元旦の夜中。

ぼんやり、考えた。





東京を出たのは、お昼の12時。

あいつの車に荷物と私が乗り込んで。

いいお天気の中、高速に乗った。


サービスエリアに寄ったりしても、思ったより早く着き。

チェックインまで時間があるね、ってあいつが言い。

海の傍だったから、海を見に行こうって、海岸に車を走らせた。

気温は高かったけど。

さすがに海岸の風は強くて、寒くて。

私は「寒い」って何度も言った。

私の体調が余りよくない事を知っていたあいつは。

私を慌てて車に乗せ。

海岸に入る前の道路にあった自販機で、温かいお茶を買い。

「体温めて。今から旅館に向かうから」

と、心配そうに言った。


着いた旅館は、綺麗で、食事もお風呂も豪華で。

私は、素直に喜んだ。

あいつは、喜ぶ私を見て、満足そうに笑ってた。


何でこの人は、私が喜ぶ所を見ると。

こんなにも幸せそうな笑顔になれるの?と。

少しだけ、疑問に感じた。






1時間くらい前に。

「おめでとう」

を、言い合って。

一緒にお布団の中に入った。

あいつは、たくさんの運転とお酒のせいで。

うとうとしていた。

私は、なぜか。

睡眠不足だし、疲れているはずなのに。

目が冴えてしまい、眠れなくて。

一緒の年越しは何度目だろう、と。

あいつの腕の中で、ぼんやり考えた。



そうだ、三度目だ。





ねぇ、起きてる?

一緒に年をまたいだのは、今年で三回目なんだよ。

私たち、三回も一緒に元旦を迎えているんだ。

そんなに、長い事私たち一緒にいるんだよ。




あいつは、私を引き寄せながら。




んー。

覚えてるに決まってるじゃん。

でも、最初の1回目は付き合っていなかったからカウントしないでもいいよー。



何て言いながら、頭を撫でてきた。

「初日の出、見れなくなっちゃうから寝ておきなよ」

って、付け加えて。

私のおでこに、唇をつけたまま、寝息を立てた。



いい年して、バカみたいだけど。

ホームシックにかかったみたい。



真っ暗な部屋の中。

あいつは隣にいて。

私の背中には、あいつの腕の暖かさも感じていて。

おでこには唇の感触もあるのに。



寂しくなって、涙が出た。



家に、帰りたい。



そんな風に、思い。

泣きながら、眠った。



2003年12月29日(月) 明日で仕事も終わり

さっき、あいつから電話があって。

「明日早いから寝るね」

と言って切ったばかり。



あいつは、明日の昼過ぎには仕事が終わるから。

その後からこっちに来ると言う。

だから、31日からじゃなくて、明日の夜から一緒にいない?と。



「うーん、大晦日からいないんだもん。明日の夜くらいは親と弟と妹と過ごさせて」

「そか。そうだよね、31日から4日も俺が独り占めしちゃうんだしね。じゃ、俺はYさん(元バイト仲間)と飲んでるかなぁ」

「ごめんね。明日はしかも15時間勤務だし、家でゆっくりお風呂に入って寝たいんだ」

「うん、分かったよー。どうせ翌日の朝から会えるんだしね」



で。

「明日早いから寝るね」

と言って、切った。



イライラしてると自分でも思う。

それに、あいつも感付いていると思う。

だから、あえてイライラを増長させないように、気遣ってくれてる。



ホルモン剤の副作用かなんなのか。

頭が痛くて仕方ない。

併用しちゃっていいのか分からないけど。

さっき、痛み止めも飲んだ。

なのに、まだ治まらず、吐き気が少し出てきた。

やっぱり、併用しちゃまずかったのかな。



お盆の時以来。

連休があって、その間ずっと一緒にいるなんて事。

と言うか、4日も一緒にいる事自体、初めてかもしれない。

なのに、今嬉しいとか楽しみとか、そう言う気分じゃない。



ゆっくり寝よう。

明日の朝、元気になっていたらいいな。





今年の更新は、今日で最後です。

一年間、ありがとうございました。

来年も、だらだら日記は続くと思います。

お付き合い願えたら、と思っています。



よいお年を。



2003年12月28日(日) 頭痛

日曜日は休み。

もう、定番になっちゃったな。

でも、あいつはまだ30日まで仕事で。

日曜日も潰して頑張っている。

私はと言うと、大掃除に借り出されて、昼間はほとんど窓拭きで終わった。

書きかけの年賀状も書いて出して。

天気が凄くよかったから、出しに行くついでに遠回りして近所の公園に行き、写真も撮ってきた。



さっきあいつから、仕事帰りだよって電話が来た。

あと3日で旅行だね、準備はしたの?

今日の夜やっちゃうつもりよ。


なんていう会話。




準備しながら、ふと思いつき。

大晦日の夜渡すつもりで、あいつに手紙を書いた。

でも、内容は暗くなってしまい。

結局ありきたりな。


「来年もよろしくね」

なんて感じ。



彼の事が、大好きで仕方ない。

そして、彼が私を大事に思ってくれていると分かる瞬間は。

いつだって、苦しくなる位に心臓がきゅってなって。

嬉しくて仕方ない。


仕方ないのに。

今の私は、やっぱりだめだ。

素直に、嬉しいとか楽しいとか、思えないや。

これはきっと、朝からの頭痛のせい。


そうに違いない、って、思い込もうとしてる。



2003年12月27日(土) 最低な嘘吐き

昨日は、社員の忘年会だった。

でも、途中で抜けて。

Kさんに誘われるままに、ミレナリオへ。

忘年会の会場から、そんなに離れていなかった。



綺麗だったけど。

去年の方がよかった。

そんな風に思ってしまうんだったら。

最初から断ればよかったのに。

何で、私は断らなかったんだろう。

何で、私はこの人とこんな場所にいるんだろう。



酔った勢い。

帰り道に少し寄ってみただけ。



自分の中で、自分に言い訳まで考えて。



そんなに酔っていなかったし。

帰り道とは違う方向だし。

自分に嘘を吐いてまで、少しでも罪悪感を減らそうなんて、最低だ。




今朝、寝不足で、出勤した。

昼過ぎの店が暇な時間、あいつから電話があった。

変にテンション高い私に。

「もうすぐ旅行だからって、浮かれてミスしたらだめだよ」

なんて言って来て。



違うのに。

もう知ってると思うけど。

私って、最低な嘘吐きなんだよ。



2003年12月24日(水) また、もしも。

薬のせいで具合が悪く。

吐き気で目覚めたイブの朝だった。

あいつからは、朝早く「大丈夫?」のメールが来ていて。

「大丈夫だけど、気持ち悪いかも」

と返した。

その後、たぶん仕事中にトイレに行くとか言いながら打ってくれているんだろうけど。

何通か珍しく返って来たりして。

全部心配しているメールだった。



仕事中。

普段ならありえないミスをしてしまった。

自分でも驚いた。

洗い終わったお皿が10枚ほど重なっていて、それを食器棚にしまうんだけど。

自分ではちゃんと持っているつもりだったのに。

ちゃんと左手が掴めていなかったらしく、全部落としてしまった。

掴んでいると思っているのに、掴めてなかった。

その後、グラスを掴んだつもりだったのに、手に力が入ってなかったのか落としてしまう。

「今日はどうしたの?」

ってMさんにも言われ。

かなりショックだった。




夜の電話で。

そんな話をした。

「薬、飲むのやめたら?」

「だめだよ、飲まなきゃ」

「でも、そんなひどいんじゃ、もうやめるしかないよ」

「平気だよ、慣れてくれば。数日経ったら慣れると思うんだ」

「でも・・・」

「大丈夫だって」

「声も暗いし。おかしいって」

「まだ今日は気分がね、本調子じゃないって言うか」



寝るね、と言って電話を切った。

切ってしばらくしてから、メールが来た。


「本当に、飲まなくていいんだから。りりかが子供出来ないとかそう言うの、俺の事を考えて、薬を飲んでいるのなら、やめてほしい。二人で楽しく過ごせる事が、俺の中では一番なんだから。だから、辛かったらもうやめてくれていいから」



返事を返さないまま、しばらく考えた。

何で私は治療をするんだろうとか。

更年期が早く来るのを避けるため?

ホルモンのバランスが崩れちゃうから?



もしも、またもしも、なんだけど。

離婚していなくて、私があのまま結婚生活を続けていて。

生理が止まったとしたら、どうしていただろう。

治療、してたかなぁ。

一応生理が来ないんだし、病院には行ってたと思う。

けど、こんなに辛い思いしながら、薬とか飲んでいたかなぁ。

子供は3人いるから、充分。

そう思って、治療をしなかったかもしれない。



でも、だからと言って。

あいつもいいと言っているんだからって、止めるわけにも行かない。



もしも。

この先、あいつと結婚した時。

ちゃんと。

「自分の子供」

と言うのを、抱いて欲しいから。





「メリークリスマス!日付変わっちゃったね。明日はきっと元気になっているから大丈夫、安心してね」



あいつからは、返事はなかった。

寝ちゃったのか、返さなかったのか、分からないけど。



2003年12月23日(火) イライラよりも

昨日から薬をまた飲み始めた。

生理が来ないから、ホルモン剤。

今回から薬の名前が変わったせいかな。

たぶん、効能とかは一緒なんだけど。

イライラは前みたいにしない。

イライラより性質悪い、なんていうか、脱力と言うか。

何にもする気が起きない。

どうでもいいかー、みたいな。



そんな私を気遣ってか、あいつからはいつもより早く電話が来た。

「気持ち悪いの??」

「ううん、平気ー」

「そう、なら安心だけど。声は暗いよ?」

「だるいだけだよ」

「そか・・・大丈夫・・・なわけないよね・・・」



そういえば昔、こう言う事で私がやつ当たりした事があったなぁと。

あの時も、同じような事を言ってたなぁ。


なんて、懐かしく感じたりもしたけど。

とにかくだるい。

早く眠りたい、話しているのもだるい。

そんな風に思えてしまい。

いつもの3分の1位の会話で終了。



少しだけ寝て。

頭が痛くなって、起きて。

薬を飲んだら、今はだいぶ楽になった。

あいつにメールしてみようかな?と思ったけど。

やめておくか、とか思ってしまう。

頭が痛くて起きたと言ったら、いくら薬飲んだと言っても心配させることになるし。



今日は電話で、お正月の予定とか色々話したけど。

なんか頭に入ってなかったな。




明日にはよくなっているといいんだけど・・・。

吐き気やイライラも困るけど、だるさもかなり困ってしまう。



2003年12月21日(日) 一足早いクリスマス

昨日、夜、あいつから電話。

「明日休めたから、今から行きます」

時間は夜9時半。

私はまだ勤務中。

私が終わる位につくのかな?と思っていたら。


車が車検でないため、電車で向かうって。

だから、私の方が先に終わるから、駅まで迎えに来てって。

「明日の朝でもいいよ?こんな遅くから来なくても・・・」

「明日、朝一で行動したいんだから、今夜から行くよ」

「電車あるの?」

「なんとかあるでしょ。てか、りりか疲れてるなら、明日にしてもいいけど・・・」

「ううん、私は平気だよ」



なんて会話をし、あいつが来たのは日付が今日に変わってから。



今朝は、二人とも早起きして、朝ご飯を食べに行き。

そのまま指輪を探しに。

・・・けど。

ペアの指輪は、時期が時期なだけに、たっくさんあるんだけど。

手が小さい私は、指も細いから、私のサイズがない・・・。

お直しを勧められたけど・・・。

やっぱり、今日持って行きたいし。

あいつのサイズは普通にたくさんあるんだけど。

私も妥協して3サイズ位大きいの買ってもいいよ、なんてめちゃくちゃな事も言い出してみたけど。

「探そう。絶対あるよ」

なんてあいつは探す気満々。

一体、何件回ったんだろう・・・

もう、諦めかけていた時。

1つ上のサイズならあるって言われた。

飲んだ時とか夕方は、むくんだりする事があるから、1つ大きめでも平気ですよ、って言われて。

2種類出してもらった。

値段が倍位違うやつを2種類。

値段見ちゃったら、女性物の方が高いんだし、安い方でいいって思っちゃう。

充分、可愛いけどシンプルな感じだったし。

でも、あいつは。

「こっちにしてください」

と、高い方を・・・。

女性の方は小さなピンクダイヤとかついてて、凄く素敵だけど。

値段も・・・素敵なんだもん。

男物は石を使っていないから、女性のよりは全然安いんだけど。

「本当にいいの???」

とか小さい声で聞いちゃった。

「だって、こっちの方が似合っていたんだもん。それに、全然俺の予算内だったしー」

さすが社会人!

・・・でも、年末の旅行も控えているんだよ?

大丈夫なの???



夕飯はクリスマスのコース料理。

食べた後指輪を付けてもらって。

私も付けてあげて。

イルミネーションを見に行こうって言われて。

電車に乗り、あいつがテレビで見たと言う立川にある公園に。



すっごく綺麗だったなぁ。

寒かったけど、綺麗だったー。

写真もたくさん撮っちゃった。

シャンパングラスのタワーがあって。



帰りは、あいつの家は田舎だから終電がすぐ終わっちゃうし。

8時過ぎに駅で別れた。

さっき、ついたよって電話が来た所。



一日の楽しかったこととか、指輪見て思い出して。

何だか、今幸せな気分だなぁ。

ありがとうを、何回言っても言い足りないくらい。



2003年12月19日(金) みんなとの忘年会と私とのクリスマスと

水曜日、とうとう仕事を休んで病院に行ったあいつ。

そして、水曜は一日寝て過ごし。

昨日は「朝起きた時から全快でっす」とメールが来た。

今日も一日とっても元気だったらしい。

夜の電話も、いつもより長く話していた。



あいつは元気になったのに。

私はこの間の職場検診が今日帰って来て「再検査」を出された。

まぁ、仕方ないって言えば仕方ないな。

もう20年近くつきあっている「鉄欠乏性貧血」だから。

ヘモグロビンが今回は8ちょっとだった。(普通は11くらい?)

あいつに言うと、過剰に心配するので、内緒。

今日はほうれん草のおひたしとプルーンを食べた。

でも、こうやって一時的にだけ食べてもだめなんだよね。

継続しなきゃ。




バイトたちが。

「Hさんを呼んで、忘年会しましょうよ」

何て言い出して。

「今度の土曜(明日)は?」

って聞かれたから。

「土曜は無理みたいね、会社の忘年会が入っているみたいよ」

「なら、日曜日!昼間から飲むのは、帰りもあるから無理だろうし、ボーリングとカラオケ、みたいな感じでどうですか?」

って言われて。

「休みだったらそれでいい?って聞いてみるね」

なんて返事しておいた。

それが昨日。

すっかり、聞くのを忘れていて、さっき電話の時にも忘れていて。

電話切った後、「日曜はどうなりました?」ってメールが来たから。

あいつに慌ててメールした。

「うーん。嬉しいけど、無理だわ」

「休めそうにない?忙しいもんねぇ」

しばらく返事がなくて。

メールしたまま寝ちゃったのかと思った。

そしたら。

「日曜行けたとしても、時間的にあまりない事ですし、クリスマス前最後の休みになると思いますので(クリスマスは平日のため休めないので)、すいませんがりりかとの時間に全部あてがいたいんです。誘ってくれて嬉しいです。ありがとうございます」

って言うメールが来た。


「何?これ?」

って返したら。

Mさんにこのメールを送ったらしい。

「Mさんからも今さっきのりりかのメールと同時に来たんだよ。日曜日、どう?って。で、この返事を送ってたの」

「そっか・・・でもさ、みんなと会いたいなぁってH言ってたじゃん?クリスマス、クリスマスって私が言ったせいもあるんだろうけど、いいの?無理してない?私はみんなと忘年会でもOKだよ?」

「いいの。休めたら、二人で行きたい所があるの。もう寝るよー。お休み」

「どこ?どこに行きたいの?」

「おやすみ!」



本当に無理、してないかなぁ。

年末の旅行だけで、私は大満足なんだから・・・。

本当はみんなと会いたいんじゃないかなぁ。



どっちにしても。

休めるかどうかだって決まってないんだし。

色々考えちゃうのは、やめよう。うん。



2003年12月16日(火) バカ

今朝。

「昨日より随分よくなってる。行って来ます」

ってメールが来てた。

ホッとしたまま、出かけた。


凄く嬉しい事があって。

あいつに早く報告したいって思って。

今日は忘年会だったけど、早く帰宅して来て。

あいつに電話して。

報告したかった事を、話した。

あいつは。

「よかったねぇ」

って。

「うん!」

って、私も喜びのあまり興奮してて。



帰って来たばかりで、コートも脱いでなかったし。

後で電話かけ直すね、って言って、さっき電話した。




会話の最中に。

「お腹痛い・・・」

って何度か言って来る。

「・・・よくなったってメール見たから・・・」

「昨日よりは、って所かな。まだホント具合悪い・・・」

「そうか・・・」



マシ、になったっていうことか。

ちゃんと気付いてなかったな。

本調子では、ないだろうなぁって思ったけど。



自分の事ばっかりだったな・・・。



「朝帰りして、具合が悪いってなんだ、お前は」

と、お父様に言われたらしい。

実は、そう言われているに違いないって思ってた。

怖くて聞けなかったけど・・・。

やっぱり、言われてたんだ。

そりゃ、そうだよね。

「休みもくれなくてさ、無理してでも会いに行かなきゃ会えない状況を作っているのは、オヤジだろ!?」

と、あいつは言い返したらしい。



私が、もっとしっかりしなきゃ、だよね。

年上なんだし。

無理して来させている状況を作っているのは、明らかに私だし。

そう思ったら、泣けて来て。

何やってるんだよ、って、自分に腹が立って。

どうしようもない人間だなぁって。

何もかも、中途半端すぎて。



泣いているの、電話だしばれないと思っていたけど。

「俺が具合悪くて、りりかのテンションも下がっているのかと思ったけど、違うな。泣いてるべ?」

って言われてしまった。

「ううん」

「嘘つけ」

「ホントだもん。寒いからだよ」

「違うって。泣いてるじゃん。何で泣くんだよー。後数日したら回復するからさ。ね、大丈夫だって。今だけだよ」

「泣いてない!寒いだけだから!」

鼻声で反論する私。

「泣いてるにしても、テンションが下がっているにしても。俺が早く治さなきゃって事だよね。今日も早く寝るからさ。りりかも暖かくして、早く寝なさい」





この間、会ったとき。


一緒に暮らす=結婚と言う考えが、あなたの中にあって、それを替えるつもりがないのであれば、私はまだまだ無理だって言った。

最初は、この土地を離れるのが嫌だった。

だから、一緒に暮らす、って事自体、却下だった。

今でさえ、子供たちと車で一時間(空いている時)の距離。

あいつの方に行ったら、3時間以上は軽くかかる。



でも、最近は3時間以上の距離でも。

何とかなるかもしれない、何て安易に考えていたりして。

でも。

結婚となったら、話は別になる気が凄くする。

前の亭主の実家に、いくら子供がいるからってそうそう行く事は難しくなるだろうし。

「ママはちょっと遠いけどお引越しをしたんだ」

なんて理由で済まなくなる。

名字だって、変わるわけだから。

隠せる事でもないし。

今は、結構気軽に会わせてくれている元旦那も。

「再婚したんだったら、もうやめてくれ」

って言い出すかもしれない。

もしかしたら、一緒に暮らした時点で。

「やめてくれ」

って言われるかもしれないけど・・・安易に考えすぎかな、私は。




無理させて、会いに来てもらって、風邪をこじらせて。

一緒にいてあげたら・・・って思った昨日と今日。






永遠にループだ。


何が大事、どれが大事って。

大事な物なんか、ひとつでいいのに。

そのひとつを決めたなら、ちゃんと全うすればいいのに。

中途半端に出来ずに、もがいて。

両方共のいいとこ取りだね、なんて言われても仕方ないんだけど。

本当にそうだから。



子供たちも、元旦那も、私の親や兄弟や、あいつの親御さんやお姉さん。

そして、あいつも。

みんなが、振り回される。



私が、中途半端すぎちゃって。

バカすぎちゃって。



2003年12月15日(月) 急性胃腸炎

昨日、あいつと会った。

あいつが仕事が終わった後、少しだけ。

何だか、あわただしく。

本当に、一緒に眠っただけ。

会ってすぐ、寝ちゃったし。



今朝。

「気持ち悪い・・・」

って、あいつが寝起きで言った。

「吐く?」

「んー・・・」

返事するかしないかで、トイレに駆け込んで、吐いた。

背中をさすっていたけど。

その背中が凄く熱い。

熱が、かなりあるみたい・・・。



最近、ずっと気分がよくないって言ってた。

無理して、私に会いに来て、悪化させちゃったのか。



「休めないの?」

「無理・・・」

「だって・・・」

「大丈夫だよ」

吐いた後、私の頭をぽんぽんって叩いて。

私を送って仕事へ行った。



私も仕事中。

気になって気になって。

何度か暇を見つけては「大丈夫?」ってメールをした。

お昼にメールが来ていて。

「病院に行きたい・・・」

と、一言。

・・・。

そんなに具合が悪かったんだ・・・。




夜。

帰宅してすぐ電話が来た。

「もう、だめ・・・お腹も壊しちゃったし・・・。寝るから、あまり電話出来なくてごめんね」

「電話なんかいいのに・・・早くよくなってね」

「りりかは平気?」

「平気よ」

「そか。移しちゃっていたら嫌だなぁって思ったんだ・・・良かった」

「うん、私は大丈夫だから、早く寝て。おやすみ」



声の元気もなくて。

薬も売薬しか飲んでいないみたいで。

凄く、心配になった。

けど。

私はどうする事も出来なくて。

あいつは、実家に住んでいるから、家族がいるから、少しだけ安心だけど。

でも、何も出来ない私っていうのが、何だか歯がゆかった。



さっき、メールした。

「食べられなくても、水分は取らなきゃだめだよ。脱水症状を起こしちゃうから。いつでも飲めるように枕元に飲み物置いた方がいいよ。あと、汗かいたら着替える事」

こんな事、お母さんがしてくれてるよね。

お母さんは、プロなんだもん。



何も出来なくて、私は心配することくらいで。

こう言う時。

切実に傍にいてあげたいって凄く思う。

一緒にいたいって思ってしまう。



「まだ(一緒に暮らすのは)無理だよ」

なんて、昨日言ったばかりのくせに。

ホント。

自分勝手だけど。



2003年12月13日(土) 延期決定

だって。

年末の旅行まで、あいつは休みない事確定しちゃったから。

その事で、電話でちょっと喧嘩っぽくなってしまったし。

切るときには仲直りしたけどさ。



今日は、本当はお友達と忘年会の予定だった。

大阪から出て来る人もいて、凄く楽しみだった。

あいつが来れないって分かったのが昼間。

だから、今日は仕事さえ終わったら行ける!と思い。

かなり頑張ってきた。


なのに。

部長が来て、店の事をあれこれ色々言われ。

文句を言われながら事務仕事に追われ。(この時すでに、終業時間から1時間経過してたんだけど!)

でも、「黙々と」こなして早く終わらせようと思い。

その「黙々」がとんだ仇になり。

私の機嫌が悪いと思ってしまった部長は。

食事をおごるから、ゆっくりたまには話そうなどと言い出し。

私は「用事がありますので」と、丁重にお断りしたんだけど。

私が気を使って断っていると部長は勝手に思ってしまい。(または機嫌が悪いと思っているため?)

結局断りきれず、食事に行くことに。

社員仲間のKさんも一緒。

あいつは、このKさんが大嫌いだから。

あいつには何となく言えないまま。

「部長と食事に行きます。食事と言っても、店の建て直しの話し合いです」

とメールした。


1時間くらいかな。

だらだらファミレスで語っているって言う感じだった。

つまらないし、時間はもったいないし・・・。



帰りがけ。

あいつに電話した。

「今から帰るところ・・・疲れたわー・・・」

何て言いながら。



「明日は仕事なんだよね。来週は?」

「たぶん、仕事・・・」

「ええーーー!クリスマス前最後の日曜なのにー・・・」

「ごめん」

「23日は?祭日だけど?」

「・・・。祭日は基本的に休めないって知ってるじゃん」

「無理かー・・・」

「31日まで休みないってさ」

「嘘でしょ・・・」

「ごめんね。指輪はさ。元旦は開いてなさそうだけど、2日とかなら店も開いているだろうし、買いに行こうよ」

「クリスマスプレゼントじゃなくなっちゃう」

「・・・仕方なくない?」

「仕方ないけど、クリスマスじゃなくなっちゃう」

「りりか・・・しつこいよ?仕方ないんだから我慢して。本当にごめんね」

「・・・・・・・・・・・」




しつこくても、仕方なくても。

クリスマスプレゼントじゃなくなっちゃうもん。

何プレゼントか、分からなくなっちゃう・・・。




その後は、何だか必死な感じで。

お正月の旅行の話をしてきたあいつ。

31日から2日まで旅行に行き。

2日の夕方からあいつの実家へ泊まりにいき。

3日は夜から仕事のため、夕方帰ってくる。


あいつは、私を迎えに31日東京まで来て。

旅行先へ行き。

2日は旅行先から、あいつの家まで私を乗せて行き。

3日は私を送るためにふたたび東京まで来る。


かなり、大変そうだ。

あいつの年末年始の休み、全部私に使ってもらってしまっている。

そう言うの、ありがたいって思っているし。

分かっているのに。

何でだろう?

電話じゃ、可愛げのないことばかり言ってしまう。


明日は、ごめんねって、言おう。

ちゃんと、謝って、クリスマス過ぎちゃっても大丈夫だよって言おう。

旅行、楽しみだねって言おう。

うん、もうちょっとあいつの気持ちを考えよう。


うん・・・。



2003年12月11日(木) すっかり忘れてた・・・

昨日でこの日記を始めて、二年だったんだ。

昨日(と言うか今日の日付に変わった夜中)、寝る前に思い出しちゃった・・・。


あいつは、1時10分になっても電話が来なかったため。

「おやすみなさい」

ってメールした。

そしたら20秒くらいで。

「待って待って!」

ってメール。

「何?だって私明日早いんだもん」

「運転代行を頼んだんだけど、忘年会シーズンでなかなか来なくってさ・・・」

って、泣き顔入りのメールが来た。

で、結局待たされるはめに。

あいつが家についたのは1時半。

電話がかかってきて、しきりに謝られた。

別に怒ってなかったんだけど、眠かったんだよね。



そこから30分くらい会話して。

2時に寝たんだけど。

寝る時に布団の中で。

「今日は寒いなぁ」

なんて思い。

「雪が降りそうだなぁ。初雪にしては、早いか。ん?去年初雪が降ったときって確かあいつと出かける約束していて、雪のせいでだめになったんだったっけ?どこに出かけようとしてたんだっけ?・・・・・・・・・・あ。」



なんて風に、思い出した。



あいつもきっと忘れてたはず。

今夜の電話で言ってみよう。

きっと。

「・・・・あ。」

ってなるはずだ。



一応。

あのお台場の日から。

私たちは始まった気がする。

きちんと付き合ったのは、1月の終わりだけど。

初めて二人きりで出かけた日。

あいつの中では、すごく楽しかったけど、切なかった一日だったらしい。

私の中では。


・・・。

結構、痛い思い出なんだけどね。

楽しいって言う感覚は全くなかったし。

疲れたって言う感想だった。

変に意識しすぎちゃって。

固まったままだったなぁ。




去年は、前日の雪が残る中。

イルミネーション巡りをしたんだった。

あいつが運転してくれて。

あちこち行ったんだったなぁ。






私は昨日、気付いてなかったけどイルミネーションは見に行ったし。

あいつは飲みに行った先で見たのかなぁ?



今年は結局一緒には、いられなかったけど。

でも、あれから2年経ったけど、まだまだ終わってない。

これからも、ずっと一緒にいられたら、いいなぁ。



2003年12月10日(水) 何のメリットかな?

今日はあいつは飲みに行ってる。

飲みに行ってきます。

ってメールが来たとき、私は出先だった。

聞いてもないのに。

店の場所だとか、行くメンツとか、事細かに説明してくる。


「いってらっしゃい、気を付けてね」

今日は本当に普通に飲みに行くんだよ!って言うあいつの態度に。

笑ってしまいながら、メールを打った。


行く間際に。

いつも通り電話が来る。

「後15分位したら出るからー」

「うん、そか。気を付けてね。飲み過ぎないようにね」

「うん。帰ってきたら、電話してもいい?」

「寝てるかもしれないから、そしたら多分でないけど。いいよ」

「1時までには帰るから」

「はいはい」



1時まであと10分切った。

そろそろ帰ってくるのかな?



なんだか。

今日は、本当に普通に飲みに行っていると思えてる。

不思議なんだけど。

それに。

隠そうってするって事とか。

嘘をつく事とかって。

私を失いたくないからなんだろうなぁと。

今更、気付いた。


何かで、必要としているから。

失いたくないって思うわけで。

それはそれで、いいのかなぁなんて、思った。

私と一緒にいて、あいつのメリットってなんだろう?

私は別に可愛くもないし、なんか特別秀でている訳でもないし。

若くもないし、お金だってないし。

面倒な事ばかり、デメリットばかり思い浮かんでしまう。

けど。

なんかあるんだよね、きっと。

だから、一緒にいたいって思うんだよね、きっと。

離れても、別れてもいいと思うのであれば。

繋ぎ止める為の嘘とか、隠し事とかいらないわけだから。




私は、あいつといると凄く安心する。

何だか、急に落ち着いたりする。

んで、大好きだなぁって思えたりするんだ。

あいつも、同じように思ってくれていたら、いいなぁ。

そしたら、何だか嬉しいなぁ。



2003年12月09日(火) 結婚と同棲

今日の電話は、いつもより早い時間からだった。

明日、遠い場所へ仕事で行くため。

早く寝なきゃだからって。



今日、婦人科の検診へ行って来た。

生理がまだおかしいから、薬をもらってきた。

注射もされた。

副作用のせいかな。

あまり体調はよくなかった。

吐き気と頭痛と倦怠感。

まぁ、いつも注射の後はそんなもんなんだけど。



だから、イライラしちゃったのかな。

あいつの話にも、やっぱりイライラしたまま。

しかも。

こんな時に結婚の話なんか持ち出されても。

やっぱり、ちゃんと返事なんか出来ないよ。

「今はどうだっていいや」

なんて、最低な答えしか言えない。




最低でも3年以内に結婚したい。


あいつは、こう言う。

私は、生返事だけ。

「会えなくて寂しくない?」

「そりゃ、会いたいよ」

「一緒に暮らしていれば、毎日会っていられるんだよ?」


結婚って、そんな生易しいものじゃない。

一度失敗しているんだから、私は。




結婚の前に。

同棲してみたいって言った。

まず、同棲してみたい。

あいつは、大反対。

私は、予想だにしていなかったから。

正直、驚いた。



あいつの中では。

一緒に暮らす=結婚と言う確立があって。

私は、まず一緒に暮らしてみて、という、お試し期間じゃないけど。

そう言うのも必要だって思う。

もしかしたら、あいつが私と生活してみて。

なんか、凄く許せないような、癖とか習慣があったりして。

結婚していたら、そう言うの我慢したままになってしまうんじゃないか。

もちろん、あいつに変な癖とかあって、私が我慢することだって有り得る。



そう言う話を、電話を切った後お友達にメッセで話してた。

お友達は「結婚してしまうとそう言うの馴れ合いになって直さないんじゃないかな」と。

私も、そう思った。

そのお友達は今現在同棲していて。

まだ、結婚の事は先のことと考えているけど。

一緒に暮らしてみた事は、よかったと思えてるみたい。




まず同棲してみたい。

そんな考えは、わがままなのかな?

あいつは。

「一緒に住むんだから、結婚だよ」

って、言うから。

私は、3年以内に結婚なんて、全く考えられなくて。

話がどんどんややこしくなっていく感じ。




最近。

一緒に暮らしてもいいかなぁって思う事もあった。

でも。

今日、あいつの考えを聞いて。

やっぱり無理だな、と思ってしまった。





お友達と話が終わったあとも。

ちょっと考えてしまって。

ますます、気持ちが悪くなってきた。


寝なきゃ。

寝て、明日すっきり起きて。

考えてみたら、いいかな。



2003年12月06日(土) 10時間

夜7時過ぎ。

職場でトラブルがあり。

本部へ急に行くことになった。

土曜の夕方って事で、道も混んでて・・・。

ボーっとしながら、運転中。

あいつからメールが来た。

「今から飲みに行きます(汗マーク)」



・・・。

昨日の電話で。

日曜は完全に仕事になっちゃったーと言ってたあいつ。

なら、明日の土曜はまさかまた(キャバクラに)飲みに行くんじゃ・・・なんて私が言った。

行かないと思う。なんて言ってたあいつ。

思うって何よ?って聞いたら。

いや、行かないってば。約束する!って言い切ったあいつ。


なのに、飲みに行くってなんですか?


「はぁ?」

って返した。

もう、このまま仕事を放り出して、高速に乗って、あいつの所に行って、殴ってやろうかなと思うくらいの怒りの中。



「飲みに行きます。これから腹ごしらえしてから行きます」

返事のメール。

「勝手にして」

心からそう思って、返信した。



運転しながら。

なんだかどんどん気持ちが冷めて行く自分に気付いた。

キャバクラの嘘がばれたのって、先週だよ?

今日、本当にキャバクラじゃなく、普通に飲みに行ったとしても。

私はもう、そんな言葉信じられないんだろうなぁって。


なんだか、どうでもいいや・・・。


そんな風に、悲しくなるのを通り越して、呆れてきてしまった。



少しして、あいつから電話が来た。

一瞬出るのをためらう。

あいつは、飲みに行く前、必ず電話をしてくる。

夜、長く電話が出来ない分の変わりに少しだけ。



「はい?」

「もしもーし。飲みに行くから電話しました」

「そうですか、分かりました。じゃあ、気を付けて」

「待って待って!!!切らないで、切らないで!!!」

切ろうと思って、耳から電話を離したら、あいつの焦っている声がする。

なんでそんな言い訳がましいのよ。

だったら、最初から行かなきゃいいじゃん!


「何?今ね、トラブって○○まで、運転中なんだわ。悪いけど、危ないから切りたいんだけど」

「えーー、大変だねー。今日は残業確定かな?」

「まだ分からないけど。まぁ、残業すれば、残業代つくし、いいよ。暇だし(ここを強調してみた)」

「あのね、飲みに行く場所なんだけど」

「いいよ、聞きたくない」

「だから、待ってよ!切らないでよ!」

「切ろうとしてませんが」

「・・・。あのね、飲みに行く場所は!東京!りりかの所に行く!」

「・・・。え?」

「行くから、待っててね。あ、飲むのはりりかの店でって事なんだけど」

「明日休みになったの!?」

「ううん。仕事。でも、もう2週間会ってないし、会いたくなっちゃって、仕事終わってから即行で用意したんだよ!」

「なら。なんで遠まわしに、飲みに行ってきます、汗マーク。なんて付けるのよ!!!!!」


だって、驚かせたかったし。

本当はそのまま内緒で行こうと思ってたんだけど。

すげ怒ってるみたいだったし。

それに、もし予定とか入れちゃったら困るし。

やっぱり、言っておこうと。

びっくりした??



って、嬉しそうに聞いてくる。



今さっきまで、もうやだ、あんなやつ、大嫌いになろう!みたいに、呆れていた気分は、そうそう一気に上がるものでもなく。

とにかく「気を付けてね」と言った。



本部へ行き、戻って来たらすぐにあいつもついて。

ビールを飲み。

嬉しそうに、ずっとこっちを見ているから、仕事がし辛かった・・・。



上がった後。

車の中で、年末の予定を立てよう、と言い出して。

あいつが持参した本を見ながら。

色々話す。

場所は、海の見える露天風呂がある所に決定。

正月料金でちょっと高いけど。

でも、最初にあいつが言っていた旅館よりはかなり安い。

そう思っていたら。

「31日から二泊するから」

って。

結局、料金一緒じゃないの・・・。


無事に泊まる所も取れたんだけど。

少し仮眠してから帰るね、って。

私は起こす役なので、雑誌見ながら起きてた。




3時間くらい寝て、真夜中、帰って行った。

来て帰る、往復に4時間。

私と話した時間が3時間。

睡眠が3時間。

私のために使ってくれた時間が、10時間。



あいつが来てすぐ。

「もー、休み無いと、クリスマスプレゼント買いに行く時間がないじゃんー」

なんて、わがままを言ってしまった。

折角来てくれたお礼を言う前に、言ってしまった。

「飲みに行く」って電話から、テンションが下がっていたせいもあるかも知れない。

でもそんなのは、私の言い訳。

あいつは笑って。

「ごめんね。休み、取れるように頑張るから!クリスマス過ぎてでも買いに行こう?」

って言ってくれたのに。

私は。

「クリスマス過ぎたら、クリスマスプレゼントじゃないもん」

なんて言ってしまい。

あいつは笑って。

やっぱり。

「ごめんね」

を繰り返すだけだった。






家に帰宅した後。

10時間も。

色々な自分の時間を削り。

睡眠時間を削ってまで。

私に会うために、作ってくれたんだ。


そう思ったら。

なんだか、わがまま言ってた自分が悲しい人間だと思った。


だから、次の電話ではちゃんと言おう。

「来てくれて、ありがとう」

って。



2003年12月05日(金) クリスマスまであと20日

あいつは、今度の日曜も仕事になった。

・・・仕方ない、うん、仕方ない。

クリスマスプレゼントの下見に行こうって約束してたけど。

もう、下見じゃなくてクリスマスになっちゃうね。



今年は。

お互いに指輪を買う事にしている。

お揃いの。

どんなのがいいかなぁって。

最近は、買い物に行くと必ずジュエリー店に足を運んでしまう。

見るだけなんだけど。

こう言うのもいいなぁって、一人で想像してにやけたり・・・。

ネットで色々検索して、それをあいつにメールで教えたり。


指輪がいいって言い出したのは、私だ。

あいつから指輪は1つもらっているんだけど。

私からも去年の誕生日に贈っているんだけど。

やっぱり、お揃いが欲しいと思ってしまった。

あいつからもらった指輪は、嬉しかったけど、色々な悲しい思い出が詰まりすぎちゃっていて。

私は、滅多に、はめない。

去年のクリスマスに、あいつからもらったネックレスにつけているから、いつも一緒だけど。

なかなか、はめる事はない。


だから。

私が指輪がいいって言い出した時、意外だとあいつが言った。

「りりかは、嫌いなのかと思った。指輪とか」

「なんで?」

「だって、俺があげたやつだって、つけてくれてないし」

「んー。あの指輪は、仕事には付けられないし」

職場の規定で、シンプルな指輪を一つのみ付けていいことになっている。

例えば、結婚指輪とか、そう言う感じのモノ。

あいつからもらったのは、シンプルって言えばシンプルだけど。

色んな事思い出してしまうから。

やっぱり、付けられない、まま。


とにかく、今は、お揃いの指輪が欲しい。

今、一緒にいる不思議や幸せ、みたいな、嬉しい感覚の、指輪。





電話でも、そう言う話ばっかりになってしまう。

今日見た指輪がどんなんだったとか。

こう言うのがいいと思うとか。

あいつは、笑って聞いているだけなんだけど。



イヴもクリスマスも、あいつも私も仕事。

だから、今年は早目のクリスマスになるか。

遅いクリスマスになるのか・・・遅いクリスマスってもうお正月になっちゃうね。



2003年12月02日(火) まず1回目

今日は職場の仲間内での忘年会。

12時過ぎに帰宅。

今回は学生が多かったから、明日平日なので早目にお開き。

でも、今もなんかいい気分だなぁー。



決まっている忘年会は後2回。

社員の忘年会と資格の学校の仲間との忘年会。

まだ予定入るかもしれないし、体調はしっかりしておこう。

・・・でも。

今すでに喘息が出ている状態。

飲むとどうしてもね・・・。

体温が上がるからだろうなぁ。



12時半から1時間弱。

あいつとも電話した。

早く帰宅した事をしきりに褒められる。

・・・なんか、あいつ偉そうだな。

でも、あと2回あるって言ったら、嫌な声出された。

・・・仕方ないじゃん。



どうしてもお正月の予定を早く決めたがる、あいつ。

私は都内のほうがむしろ空いているんじゃないかと思ってるから。

お台場とか行かない?って聞いてみた。

すごく嫌そうだった(笑)

温泉がいい、温泉がいい、を連発してた。

混むじゃん・・・。




随分前に。

まだライラも生まれていない頃。

お正月の確か3日とか4日とかその辺で。

東京タワーに家族で行った事があった。

あ、思い出した。

次女がお腹に入っているときだ。

ってことは、もう10年前か。

その時、凄く空いていた記憶がある・・・。



とりあえず。

今週の土曜は多分来れる、みたいな話をしていたから。

そこで決めようって事になったけど。

あまり期待すると。

また来れなかった時凹むから。

期待し過ぎないように、しよう。



今は、毎週日曜日に休ませてくれる職場に感謝だな(これは学生さんのおかげですね)。

来年の試験前にも連休を取らせてくれる約束もしてくれたし。

お世話になりっぱなしだ。

って事で。

あいつもキャバクラに行ったんだし(?)。

12月の社員会(忘年会と統合らしい)では。

キャバ嬢になってやるか(笑)

もちろん!!!

あいつには内緒で。

ばれたら・・・想像しただけでも嫌だ。怖い。



あ、でも。

もっと若い社員の女の子が入ったんだった・・・。

今までこの辺の地域の女性社員の中では、最年少だったのにな・・・。

てか、女性社員自体、1割以下なんだけどさ・・・。



寝よう。

おやすみなさい。



2003年12月01日(月) 吐き通す

昨日の話になっちゃうけど。

昨日、眠れないまま朝を迎えて。

あいつから7時前に「おはよう」ってメールが来て。

私も直ぐ「おはよう、いってらっしゃい」って返した。


そのまま、だらだら寝転がったり、本読んだり、ビデオ見たり。

ちょっと寝たかな。

1時間くらい。

眠くなくて、でもだるい、変な感じ。

そんな感じのまま、家にいるのもつまらなくなり。

ドライブに行こう!って1人で盛り上がって。

ちょっと遠くまで行こうかなぁって。

支度して出かけた。



でも。

日曜のせいか、道が混んでて。

トロトロ渋滞の中、あいつから着信。


「電話しないんじゃなかったの?」

「だ、だって!急用とかだったらどうするんだよ?」

「急用なの?」

「う、うん。・・・あれ、運転中?」

「そうだけど、あなたは仕事中?」

「うん、今事務所に戻るところで運転中・・・どこ行くの?」

「特に決めてない。暇だから、ブラブラしてるだけです」

「だって、寝てないでしょ?朝、すぐメールの返事が来たし、寝てないんだろうなぁって思ったよ」

「んー。ちょっと寝たし」

「だめだよ、寝てないのに運転なんかしちゃ!危ないよ!?」

「平気だって。で、急用は何?」

「・・・。寝てなさそうなりりかが運転しているのが危ないって言いたくて」

「今知ったんじゃん」

「はい・・・」

「切るよ?本当に急用な時だけ電話して」

「分かりました・・・」



結局道は混んでいるし、1時間半くらい走らせて。

マツキヨに行って、買い物して帰ってきた。

帰宅後、すぐにベットに入ったけど。

やっぱり眠くならなくて。

本を読んで、過ごしてた。



21時前にまた、あいつから着信。

「もしも・・・」

「急用です!!!」

「何?どうした?」

「明日、3時半起きなんですー・・・」

「・・・。急用の意味、知ってる?」

「急ぎの用事でしょ?」

「知ってるんだ・・・知らないのかと思ったよ」

「知ってますよー。でも、早く知らせなきゃ、寝る時間になってしまうので」

「・・・・・・。そうですか、頑張ってください。切っていい?」

「待って待って!!」

「だって、もう用件は聞いたんだし・・・」

「あのね、今日ね、姉ちゃんの赤ちゃんをお風呂に入れたんだ!もう首も座ってね、一緒に湯船に入ったり出来るんだー」

「そっかぁ。笑ったりするようになった?」

「姉ちゃんはそう言ってたけど、俺はまだ見てないんだよー。いつも泣かれるか、真顔でいるかだけー。早く表情がもっと出て来たら面白いだろうね!」

「そろそろじゃない?そか、会いたいなぁ。私が今度会うときは、もう寝返りとかするんじゃないかな?(お正月に伺う予定なので)」

「そっかー、どんどん成長するから凄いよね、赤ちゃんって。ひなちゃんも来年の夏前でしょー。赤ちゃんだらけになるねー」

「そうなんだよね、ひなの所も赤ちゃんが・・・・・・・・・」

「なんで黙るの?」

「なんで私たちは普通に会話してるんだろうと思って」

「あー、気付いちゃった?いい感じで話題の波に乗れてるとか思ったんだけど」





声を出して、大笑いしちゃった。


私も私だ。

なんで、まんまと罠(?)に引っかかってるんだ?

そう思ったら、なんか、急におかしくなって。

笑いが止まらなくなってしまった。



「笑い過ぎー」

「だってだって・・・だめだ、笑いすぎちゃって苦しい」

「でも、本当にごめんね・・・」

「んー・・・それは、いいよって言えない」

「俺は、キャバクラに行ったことに対しては、悪いって思ってない。友達とのノリで行くことだって、仕方ないって。だけど、行かないって言ったくせに、それを破った事を凄く反省してる」

「そうだね、私もそこかな。私が前に、キャバクラ行くなら、私には行ってないって言う嘘を吐き通してって言った時、嘘つくの嫌だから行かないって言ったよね?なのに、どっちの約束も守れなかったじゃない。それが悲しかった」

「うん・・・そうだよね。ごめんなさい」

「反省、してる?」

「すっごくしてる!!朝からすぐメールは返ってくるし(私は休みの日はたいてい9時くらいまで寝ているので)、寝ないで色々と考えてたんだろうなぁって思ったら、もしかして本当に別れるって事を考えているのかなぁとか冷められちゃったかなぁとか。凄く不安だった・・・もう、絶対にやめようって思った」

「行くなら行くで、行ってないって嘘を吐き通せばいいんだよ。嘘も吐き通せば本当になる、みたいな事を何かで聞いた事あるし」

「でも、嘘はよくないよね。俺はりりかが嘘を吐き通せばいいやって思って嘘吐くのは嫌だ」

「そうだね・・・うん。でも、仕方ない嘘みたいのもあるし・・・。Hが友達と付き合いで行くって言うなら、仕方ないかもって思う。でも、いちいち聞きたくないし、行ってないと信じていたい。だから、行ったとしても、行ってないって事にしておいて、最後までちゃんと」




電話を切ったのは、1時間半後。

「明日、早起きなんでしょ、平気なの?」

って、何度も聞いた。

その度に。

「まだ平気」

って、あいつは言ってた。




私だって、あいつに吐いている嘘はある。

春に家族で行ったディズニーシーの事。

言えないまま、時間は過ぎている。

たぶん、一生言わないんだと思う。


この間、最初にキャバクラの事が発覚した時。

私が凹んでいて。

なんで嘘吐くんだろう。

って、友達に話した事があった。

その友達は。

「りりかだって、ディズニーの事とか言ってないよね?なんで言ってない?相手に余計な心配かけたくないからでしょ?」

って言ってた。

確かに、そうだと思う。




電話の最後は。

お正月の話だった。

何する、どこ行く?って話とかした。

ゆっくり、眠っていたいよね。

って、あいつが言い。

そうだね、時間とか気にしないで眠っていたいよね。

って、私が言う。



一日しか休みがないと。

どうしても慌しく動かなきゃならなくなってしまうから。

31日から2日までの3日間。

ゆっくり、寝ていたいなぁって、今は思う。


 < back  INDEX  next>


りりか [MAIL]

My追加
エンピツ