march forward.
りりかの独り言。

2002年04月16日(火) やつ当たり

朝から具合は悪かった。基礎体温を布団の中で計っているときに、
あいつからのメールが来た。
「体温。計るの忘れないように。仕事も頑張って下さい」
はいはい・・・体温をメモって起き上がろうとしたとき、めまいがした。
まずいな・・・そう思ったけど、支度して仕事に出かけた。
なんとか仕事場にはついたものの、気持ち悪くて立つのも嫌だ。
代わりが見つかったので、そのまま帰ってきた。

家についたら、彼からメール。
大丈夫?具合は?こんなときに何も出来なくてすいません。
別に、なんかして欲しいなんて思って無いよ。
こんなやりとりして、あたしは睡眠に入った。
いらいらしてた。
起きてから、あいつのメールが何通か来てたけど、「大丈夫ですか?あまり嫌な事は考えないで、ゆっくり眠ればすぐによくなりますよ」とか「薬にばかり頼らないで、本当に眠れなかったら、俺の所に来ればいいし」とか。
全部になぜかいらいらした。
前向きなあいつのメールが、あたしの事を心配しているあいつのメールが、
何だかうざったかった。
あたしのつらさなんか分からないくせに、判ったような事言うな!!って
あたしはムカッとして「平気です。構わないでください」
とメールしちゃって。折り返しあいつから電話が来た。
「何言っているんですか。けんか腰になっちゃってー」
最初は笑いながらあたしのやつ当たりを聞いてたあいつも、あたしの、
「うるさい!心配されたくないの!しないで!嫌なの!!!だいたい、あたしがこんなに具合悪くなっているのだって、誰のせいなんだよ。ね!!?」
と言う言葉にカチンと来たようだ。当たり前だ。
「そうですか。わかりました、じゃ、お大事に」
それきり、電話もメールも無く。あたしは、なんでだろう、あいつにこんなやつ当たりして。あたしは、本当に嫌なやつだ。
このまま、メールも電話も無くなったら、あたしたちはおしまいだな。
そしたら、生理は来るのかな。それできたとしても、あたしは一生後悔するんだろうな。と思っているんだけど、素直に謝りのメールなんか出来ないでいる。


今さっき、あいつからメールが来た。
「本当に大丈夫ですか?平気・・・じゃないですよね」

あたしは、あいつにひどいこと、いっぱい言ったりしたり。
山ほどしているのに、あいつは。
あたしをこんなに思ってくれている。あたしなんかを。

あたしは、堂々と家族や友達の前で、あいつが好きだから、あいつと一緒にいたい!なんていえないわけで。
でも、あいつは、そんなあたしでも、100%の愛情で包んでくれる。
そこに甘えてしまうあたしは。
だめだなぁと思ったりもするけど。
居心地のよさに、つい、全身を任せてしまう。

あたしたちの関係は。きっと、きっと、普通の人には分かりかねる。
バカみたいな恋愛ごっこだ。
あたしがもっと大人になって、あいつの幸せを考えて見て、あいつのために、あたしの家族のために、切るところを切らなきゃイケないのは百も承知だ。
でも、あたしは。切れない。
あいつの幸せのため。今の。今現在のあたしたちの幸せのために。
あたしは。あいつの事が好きで、あいつもあたしが好きで。
その現実だけを見つめて。分かってくれない人には分かってもらえなくてもいいとか。考えちゃうけど。

たまーに。あたしの自己満足なのかもしれないと考える。
その自己満足は、周りを傷つけて、一番大切な人やものも傷つけて。

明日、だんなが出張から帰ってくる。あたしは笑顔で迎えるんだろうか。
あいつの事を思い浮かべながら、抱きしめてもらうんだろうか。


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