enpitu



march forward.
りりかの独り言。

2003年11月30日(日) 嘘つき!

日付けが30日に変わったばかりの午前1時。

「ただいま、今帰って来ましたー」

って電話があった。


いつも通り、酔っ払って上機嫌。

私は、昨日の日記に書いたように、O君の発言がかなり気になったまま。

でも、あいつが楽しそうに話す事を聞いてた。


話している途中で「A君が」と言う名前が出た。

この間一緒に飲みに行った友達の名前。

A君は、今日あいつが飲みに行くはずだった友達夫婦とは繋がりがない。

おかしいな、とちょっと思い出してきた。

「ねぇ、今日はS君たちと飲みに行ったんじゃないの?」

「・・・うん」

何、この間。

「ねぇ、A君ってさ、この間キャバクラに一緒に行った子だよね?」

「・・・うん」

「ねぇ、行ってないよね?」

「・・・・・・(数分の間。この間、私は何度「もしもし?」を言ったか分からない。その度に、聞き取り難い声で「はい」って言うんだけど)・・・・・ごめんなさい」

「・・・。ごめんなさいって何?」

「ごめんなさい、ごめんなさい。約束したのに、ごめんなさい!」


たぶん、20回くらい「ごめんなさい」を言ってきた。

私は呆れてしまって、声も出なかった。

でも、いつもだったらここで「もういいよ」って言ってたと気付く。



もういいよ。

って言うくせに、結局引っかかったままのくせに。

そう言うのが、だめなんじゃん。

絶対にしないとか約束したんだし。

それでも行ったんだし。



「だって、A君にキャバクラの女の子からメール来てさー。行こうかって話しになっちゃって」

「友達のせいにするなんて最低だよ」

「・・・はい、そうですね」

「考えさせて」

「な、何を!?」

「どうするかって事とか」

「何をどうするの?」

「それを考えさせてって言うの」

「あの・・・お別れとか言わないよね・・・?」

「わかんない」

「言わないで・・・ください」

「明日までに考えておくから、もう寝て。明日仕事なんでしょ」

「いや、眠れないよ・・・。考え聞くまでは・・・。別れる以外だったら何でも言う事聞くから。お願いします」



いきなりそんなの決められないし。

でも、寝なそうだし。

迷って迷って、考えた結果。



「電話しない」

って事にした。





「俺からもだめ?」

「俺からもって、いつもHからじゃん」

「・・・ですよね」

「うん、会うまで電話はしません」

「メールは・・・?」

「・・・んー」

「メールもだめとか言わないでよ!!!」

「分かった・・・。メールはOKにします」



毎日2時間近い電話。

このおかげで、会わなくても平気でいられた気もする。

でも、距離を置いて見るのもいいのかもしれないな、なんてちょっと思った。



「でもね、本当に友達が行くって言い出した時は、りりかの事凄く浮かんで。3人で行ったから、俺だけ行かないとかいえなくて。罪悪感もあったし、約束もしたのにって思ったし・・・」

「言い訳しないで。嘘は嘘なんだし。約束破ったことには変わりないんだから」

「はい・・・ごめんね」


急に苦しくなって、涙がどんどん出てきた。

でも、泣いているってばれるのが嫌だった。

ここは強がっていたかった。

けど、結局泣いているのはばれちゃった。


「りりかー・・・泣かないでよ。ごめんって」

「泣いてない・・・」

「泣いてるもん・・・。本当に、ごめん」




これ以上話していても、もっともっと泣くだけだと思い。

「おやすみ」を言って、電話を切った。

電話を切る前に。

「ねぇ、今度いつ話せるか分からないんだから・・・。愛してるって言って」

って、言われた。

そんな事、今は言えなくて。

私の気持ちを確かめてこようとしている、あいつの気持ちも凄く分かってたけど。

言えなかった。

無言のまま、数分経って。

「りりか、愛してる」

って、あいつが言ってきたけど。

私は泣いてる声のまま「おやすみ」だけ言った。



離れて暮らしているって。

本当に見えないことばかりなんだ。

でも。

一緒に暮らしていたって。

嘘は結構簡単につけるものなんだから。


やっぱり、見えないこともたくさんあると思う。





明日は休みで良かった。

目が腫れてるもん、絶対。



2003年11月29日(土) 「ありえる話」

O君に。

「今日はHさん来ないんですか?」

って言われた。

先週一緒にいるところを目撃されているので。

「明日は仕事みたい。だから来ないみたいね」

夕方電話が来て、そう言ってた。



「りりかさん、Hさんと結婚しないんですか?」

いきなりな質問。

「何で?分からないよ、まだ」

「なら、子供が出来ちゃったらどうします?」

前に妊娠してだめになった事を知らないとは言え、そんな話を振らないで・・・。

「さぁねぇ。どうするかなぁ」

「絶対にHさんは産んでくれって言いますよね」

「言うんだろうね」

「で、産みますよね?」

「その時に考えるよ」

「そうは言ってますけど、産みますよね?」

・・・。

いい加減、なんだってこんなに私は質問攻めにあっているんだ?





昨日、あいつと話していて。

私が飲みに行ったりするのがだめだって言う理由が。

「りりかは酔った勢いで浮気しそうだから」

とか言う話だった。

くっだらない。


しかしあいつは、今日は飲みに行っている。

友達夫婦に、飲みに誘われたんだって。

「まぁ、飲み過ぎないように」

「分かってます。帰ったら電話するから、起きてたら出てね」

「はいはい」

そんなメールのやり取りした。



O君の「妊娠したらどうするか」と言う話を変えたくて。

「ね、私って酔った勢いで浮気しそう?」

とか、聞いてみた。

「ええー?どうかなぁ・・・ううーん。俺的には、りりかさんよりHさんの方がしそうですけど・・・って、嫌、俺の考えですけど」

「は?」

「気分悪くしたら、すいませんね。なんだかお二人を見ているとどうしてもりりかさんが我慢しているように見えちゃうんですよね・・・。恋愛って駆け引きじゃないですか。なのに、りりかさんはいっつも引く方、みたいに」

「引く方?そうかなぁ。結構私も文句とかわがままとか言ってるよ?」

「まぁ、小さい事は言ってるんでしょうけど。大きな事とか大事な事は、全部Hさんが主導権を握っていて、それに従っているようにみちゃうんです」

・・・。

そうなのかな。

分からないけど。

確かに、口うるさく色々言われているし、私もそれに従っている部分もあると思うけど。

私も言ってると思うし・・・。


「なんだか、いつかりりかさんが爆発して文句を言うと思うんですよ」

「うん、あるかもね」

「その時にね、それまではいつも自分の言う事を聞いていたりりかさんが、いきなり反発したって事で、Hさんは凄く怒ると思うんです。それで、あの・・・」

「何?」

「あの、他の女性に走ってしまったり、例えばですよ?あの、りりかさんを殴ったり・・・」

「・・・・・・・」



ホント、呆然ってこう言う時の事を言うんだろうなぁ。

考えてもみなかった。

あいつが私を殴るなんて事。



「だって、Hは女は殴れないとか言ってたし、平気だよ」

「いや、そうですよ、そうですけど。何となく、言う事聞かせるためには手段を選ばない所がありそうと言うか・・・」

「ありそうだけど、でも(暴力は)ないよー」

「まぁ、そうならいいんですけどね。浮気するしないの可能性的には、俺はHさんの方が高いと思うんですよねぇ。何ていうか、嫉妬させたいっていう気持ちからしちゃうって事も、あの人ならありえそうだし」

「嫉妬ねー」

「りりかさんは、浮気じゃなくて、きっと本気になってしまうと思うんです。そこがHさんより低い部分なんですよ。遊びの相手ならともかく、本気になれる相手なんてそうそう出て来ませんからね」

「あははー。当たってるかも」



とか、笑ってさよならして来たけど。

実は、心の中では、もやもや引っかかりっぱなしだった。


言う事聞かせたいために、殴ったりする。

そんな事、ありえないって思う。思ってた。

ただ。

O君が言うように、言う事聞かせるために(自分の思い通りにするために)手段を選ばない部分っていうのは、あると思った。



もう、ずっと前の話なのに。

男の人から殴られるって言う恐怖みたいなものが、湧き上がって来て。

そう、それって突然、何の前兆もないんだって事も、思い出した。

昨日まで・・・いや、さっきまで普通に優しかった人が、いきなり殴りかかって来る。

どこでスイッチが入ったのか、殴られている自分でも分からないほど。


分からないほど、自然に。




まるきり、ありえない話、ではないと思ってしまった。

ありえない話。

ありえる話。




帰宅後。

この間送別したTから電話が来た。

久々にカラオケでもどうっすか?って。

「今日はやめておきます」

って言った。

「なんだか暗いな。何かありました?」

「自分の思い通りにさせたいために、殴ったりするようなやつじゃないよね、Hは。ありえないよね?」

「は!?」

「Hは、そう言う風に見える、みたいにある人に言われてさー。何か考え出すとありえる話なのかなぁって思ったりしちゃってね」

「んー・・・」

「ま、いいわ。またね、ごめんね」



切った後、Tからメールが来た。

「そうなるかどうかは、二人次第だと思いますよ?確かにそういった人の意見も「ありえる話」ではあります。でもあくまで「ありえる話」。そうじゃない未来も「ありえる話」。
だからりりかさんは今のまま、そうじゃない未来を心に持ち続けてください。それでどうなるかは、分からないです。それでも持ち続けてください。
もし気持ちが爆発しそうになったら、無理せず頼ってください。僕でもいいしMさんでもいい。とにかく、りりかさんが信じてる人に頼ってください。
それでも万が一だめなら考えましょう。一緒に。
りりかさんには一緒に頑張ってくれる人がついているんだから、1人で抱え込まないで。
とにかく今は寝てください。たくさん。
明日またゆっくり話聞きますよ。」


二人次第。

そう言う環境(私がいつも引いているような)を作らないためにも、許さないところは許さない。

言う所は言う、見たいにしなきゃ。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ここまで書いていて、あいつから電話がありました。

今は、呆れています。

呆れてる、じゃないかな。

悲しいと言うか、なんと言うか。

明日の分で書きます。



2003年11月27日(木) 無駄遣いだよ

お正月の予定を話した。

私は毎年深夜勤務で仕事なんだけど。

去年は元旦を休み申請したらあっさり通ったので、今年も出して見た。

少し欲張って長めに(笑)

そうしたらなんと!

今年は大晦日から4日取れてしまった。

実家から通っている学生君たちが増えたおかげだー。

一昨年までは、ほとんどの学生が地方出身だったもん(あいつも含め)。



そんな報告から始まった今日の電話。

あいつはもちろん、大喜び。

あいつは大晦日から三が日が休み。

「俺さ、どっか旅館取るから、泊まろうよ!」

「え・・・大晦日から?」

「うん!この間なんか雑誌に載ってたやつはね、部屋に露天風呂がついててさー」

「今からじゃ無理だって」

「ううん、まだ空いてますって書いてあったもん」

「別にそんなのいいよー。みんなで飲んだりしてさ、適当に泊まればいいじゃん」

「やだよ、正月なのに」



お正月って凄く高いんじゃないの?って心配になった。

でも、そう言うこと言うと、大抵あいつは怒るから。

「そんな心配しなくていい」

って言うから。

過去に、そう言う事で何度も言い合いになってる。

この不景気にボーナスが結構出るらしく。

(私はかなり引かれてスズメの涙なのに・・・)

でも、そういうの貯金とかすればいいのに。



とりあえず、金額を聞くだけ聞いてみた。

「うんと、俺が見たやつは一泊5万だったかな」

「はぁ!?!?!?」

「何?」

「高いーーー」

「いいじゃん、別に」

「よくないってば!」



やっぱり言い合いになり。

そんな無駄遣いはよくないって言う私と。

年に一度の事なんだから、それくらいはしたいと言うあいつと。



最終的には。

「りりかは、旅行に行きたくないの?」

なんて言われる。

そんな事あるはずないじゃん。

でも、私は高いお金払って泊まりに行くとかしなくても。

一緒にいられたら、それでいいのに。



「なら、私も出す」

「だめ」

「何でよ」

「プライドがあるから」

「変なプライド!」

「変でも何でもいいの。りりかは固いんだよ」



私が固いのか何なのか分からないけど。

やっぱり、もったいないと思ってしまう。

貧乏性なのかな・・・。

年に一度くらい、豪遊しようよって言うあいつの考えについて行けなくなる。

いや、豪遊は別にいいけど。

私とあいつの豪遊の基準が違い過ぎるんだよね。



2003年11月25日(火) 満足

土曜の夜にあいつが来て。

本当は月曜の夕方まで一緒のはずだったんだけど。

やっぱり月曜は仕事になっちゃったから。

日曜から月曜に日付が変わった深夜1時まで一緒にいた。

ほとんど寝ないで、あいつは仕事へ行った。


土曜日の夜中は、友達が働いているお店に冷やかしに行って。

日曜日は早起きして、遊園地へ行って。

渋滞にはまったから。

ゆっくり話をしながら、帰ってきた。



写真もたくさん撮って。

楽しかったねーって、何度も言い合った。




連泊は出来なかったから。

帰り間際は、不満たらたらだったけど。

楽しかった写真見ながら。

今は、結構満足してる。



今日から仕事も休み無しで、長時間勤務(12時間)が5日。

朝、寒くて起きるのも辛いけど。

しかも、起きた時、まだ外が真っ暗だったりするし・・・。


でも。

クリスマスプレゼントのため。

頑張ろう!って思えてる。



2003年11月21日(金) ドキドキ

今週は色々と忙しかったな。

子供たちとディズニーランドへも行ったし。

明日働いたら休みだー。

あいつも休み。

しかも2連休になるらしい。

明日の夜中、私が仕事終わる頃来てくれる。

どこに行く?って話になって。

クリスマスプレゼントの下見とかするために新宿行く?とか。

新宿の御苑、今週末が紅葉見ごろだって言ってたし。


でも結局、遊園地になりそう。

いいんだけど、どこでも。

一緒にいられるんだもんね。

連泊なんか久しぶりだし。




でもなぁ。

2日も一緒にいたら、また帰る時寂しくなっちゃうね。

なんて、会話した。



早く、明日の夜にならないかな。

「会ったらまず、何する?」

って私が聞いたら。

「んー・・・頭撫でたい」

「いつも同じじゃん」

「いいんだよ。それで俺が安心するんだから」



明日は早起きして、仕事頑張って、早く終わらせて用意してくるから。

だから、今夜はあまり電話出来なくてごめんね。

と言いながら、1時間話してた。



約3週間ぶりに。

生の声が聞けて、生の大きな手に触れられる。

それが、今一番ドキドキする、ポイント。



2003年11月16日(日) どんな送別会だ(笑)

先ほど(2時くらい)帰宅。

飲み会中に何度もメールが来てた。

電話は1回来た。

まぁ、今日のメンツみんな知っている人たちだし。

順番に変わったりしてた。


24時を過ぎた時、またメール。

「門限過ぎましたけど!?」

・・・門限って何よ?勝手に決めないでよね。

何で一緒に暮らしてもいないのに、そんな事言われなきゃならないわけ!?

となりで私の携帯みてたRが。

「今帰ったってメールしちゃえ!」

なんて悪魔の囁きをしているし・・・。

ばれたら、大変だって!マジで!!

そんな嘘つくなら、はっきり言う。

「何で私に門限なんか作るの?」って。

酔った勢いもあって、かなり強気になってた。

「電話してくる!」

ってみんなに言い残し。

外に出て、電話した。



「はいはいー。今帰り?歩いているところ?」

「ううん」

「え・・・?まだ帰らないの?」

「うん、まだ帰らない」

「何でだよ?」

「自分はセーブする飲み方は出来るかもしれないけど、キャバクラなんか行くじゃん!」

「へ?」



キャバクラに行くのは嫌だって言った。

されて嫌な事。

例えば、私が日本酒飲んだり、酔って朝帰りとか。

そう言うの、あなたはいやでしょ?

私だって、嫌な事もあるんだ。

最初は、平気なんて言ってたけど。

今、私は凄く嫌な気持ちになるって。

行くなら、最後まで私に隠しとおして欲しいって言った。

この間、私が言った事(嘘をつかないでって事)とは、全く矛盾しているけど。

隠しとおしてよ、って。

それが出来ないなら、別れてからにしてって。

最後の方は泣きながら言ってた。



「うん・・・ごめん」

「だから、そうして」

「もう、行かないって約束する。ごめんね・・・」

「絶対だよ。行ったら隠すんだよ?」

「嘘つくのは嫌だから、行かない。りりかが平気平気って言うから、なんか平気なのかなって思っちゃってたけど・・・そうだよね、普通は嫌だよね。ごめんね、気付くの遅くて」




小雨の降る寒い中、泣きながら後は訳の分からない事を言ってた。

会いたいのに会えないし、とか。

あいつは、明日夜、顔だけ見に来るって言ったけど。

今、凄く忙しい状況で、そんな事させられない。

だから「いい」って言った。

「そういう、いい、って言うのがね、りりかのだめなところ。何で溜めて溜めて爆発させるんだよー・・・」

でも、本当に無理させたくない。

私が無理しているのも、事実。

あいつに無理させたくないのも、事実。




「分かった。なら、絶対に来週中に休めるように、頑張る、それで会いに行く。それでいい?」

「んー・・・無理しないように頑張ってね」

「難しいな(笑)」




外でちゃんと顔を拭いてきたけど。

中ではバレバレでした。

目も赤かったし。

送別会の主役のTには、大変ご迷惑をおかけしました。

「大丈夫っすか!?もー。寒いのにそんな薄着で外出てー・・・」

何て言って、慌てて暖かいお茶をオーダーしてくれていました。

みんなに気を使わせてしまっていて、情けないなぁと。




でも、言いたい事とか言えたし。

よかったなぁと思った。

酒の力を借りなきゃって言うのが、また情けないんだけども。





あいつが日曜休みで来週の土曜に来てくれた場合。

あいつが主催でTの送別会をしたいと言い出した。

Tも、それを聞いて凄く喜んでいた。

「だから、今夜の送別会は予行だから。りりか、飲み過ぎないようにして、帰してね」

と、Tは言われたらしい。

Tも。

「もちろんっすよ!帰りは送っていくし、飲み過ぎないように見張ってますんで、安心してください!!あの人、歯止めきかないから、危ないから、ちゃんと責任持って帰します!」

とか言ってた・・・。

うーん・・・。

Tの方が一回り下なんだけど・・・。




帰りはタクシーに乗せられて、行き先をTが告げてくれて、帰って来た。

「ホント、お疲れ様でした!」とか言われながら。

主役なのに、なんだか迷惑かけてホントごめんー・・・



2003年11月15日(土) 鬱憤

今朝普通に。

「おはよー。行ってきます」

って、ハートマークつきのメールが来てた。

ちゃんと起きれたみたいね。

私からも。

「おはよ。寒いね。風邪ひかないでね」

ってメールした。



昼休みに。

「なんか絵文字がなかったんですけど・・・怒ってる?」

ってメールが来た。

今朝は何か頭痛くて、メール打つのも面倒だったんだよね。

だいたい、怒ってる?って感じるって事は、何か疚しいことでもあるの?

「頭痛かったから・・・。でも今は平気。今夜は送別会だし、万全な体調で行くよ。怒ってるはずないじゃん、私も今日は飲むんだし、お互い様」

「お互い様って・・・。俺はちゃんとセーブ出来るけど、りりかは一旦飲み始めたら、歯止めがきかないじゃん!!お互い様って言うなら、ちゃんとセーブしなよね!」




・・・。

あなたは、セーブはするけど、キャバクラには行くじゃん。







私だってね、普通に何も考えないで、飲みまくったりしたい時だってあるんです!なんで、私は「あいつが怒るだろうな・・・」とか不安を抱えたまま、飲まなきゃならないの?あんたは、キャバクラに行くくせに!?もし私がホストクラブに行ったら、あんたは怒りまくって、ずっと責め続けるでしょ!!そう言うとこに行かない分、私が飲んで弾けるくらい、たまにはいいんじゃないの!?何でもかんでも、自分の思い通りにしたいって、させようって思わないで!だいたい、私はあなたの奴隷じゃなきゃ、奥さんでもないし、子供でもないんだから!!!私には私の環境もあるし、何でも指図されたりするのは、ホント嫌。私にそんな風に言うなら、まず自分がキャバクラに行く事やめたら!?目には目を、だよ!やられて嫌な事、されてみなきゃ分からないなら、私が体を張って(?)やってあげます!



なーんて言えたら、すっきりするのになー・・・

あいつ、男の割に口達者だから、倍返しで言い負かされそう・・・

へたれな私は、やっぱり真夜中とか遅くならないうちに帰って、あいつに電話で帰った事を報告して、酔ってないことも報告するんだろうなぁ・・・。



ここで切れないで、ちゃんと言いつけどおり酔わずに早めに帰宅するのって。

これも愛なのかしら・・・・・・・



けど、ここに書いたら、随分すっきりしたわ(笑)

こんな日記読んじゃった方、ごめんなさい<(_ _)>



2003年11月14日(金) 「浮き沈み」の今は沈み中かも

もとはと言えば、先月だったかな。

あいつが友達と飲みに行った。

私も普通に仕事だったし。

「行ってらっしゃい」

ってメールしたっけ。

翌日の電話の時に。

「昨日は金使い過ぎちゃった」

って言うから。

「何で?どこ行ったの?まさか風俗とか!?」

「違うよ!居酒屋に行ったんだけど、友達の分もおごったりしたからー」

「そうなんだ」

みたいな会話があった。


私は別に風俗とかキャバクラとか、そう言うの行かれるの嫌じゃない。

もちろん「行きなよ!!」とか勧めるほど嫌じゃないってことじゃなく。

男なんだし、友達とか仕事のつき合いもあるんだろうし。

そう言うのも、仕方ないのかな?って割り切って考えてる。

風俗なんか、私がしてあげられないこともしてくれたりするわけで。

あいつも、私には出来ない事を出来たりするわけだから。

そう言う点では、そう言う所を補ってくれて、あいつのストレス解消になったりするのであれば、いいのかなぁ?って思ったり。(あくまで、自分で補おうとは考えない、自己中な私)

私のそう言う考えを。

「りりかって、変わってるね」

と、あいつはよく言う。





この間、あいつが突然休みになって来てくれた日。

あいつと私の共通の友達Yと3人でお茶した。

その時に、Yが。

「この間お前(あいつ)が行ったとか言うキャバクラってさー・・・」

私「へ?キャバクラ?」



ばかー、黙ってろよ。

って顔するあいつと。

しまった!りりかさん知らなかったのか!

って顔するYと。


それだけで充分でした。

私「なに?居酒屋じゃなかったの?」

H「いやー・・・うん、えっと・・・・・・・・はい」

Y「さ、最近のキャバクラなんか、居酒屋に女の子がいるってだけですよ!」



・・・Y、無理しすぎ。

いくら何でも、私だって居酒屋に女の子がいる、それがキャバクラなんて思うはずもない。



私はキャバクラに行かれた事が嫌なんじゃなく。

「居酒屋にいった」

「友達の分も出したから、高かった」

とか、普通に嘘ついたあいつが嫌だったわけで。

しかも、挙動不審な点もなかったから。

私も普通に信じ込んだ。

普通に、自然に嘘ついた、あいつが嫌だった。




「嘘つき」

って、私が一言言ったら。

「余計な心配掛けたくなかったんだよ・・・」

とか、言い訳してたけど。

その場にはYもいたし、あまり雰囲気悪くさせるのも嫌だったし。

謝ってるんだし、って、許そうって思って、後は普通にしてた。



でも、日が経てば経つほど、不信感は募り。

あれも嘘なんじゃないか、これも嘘なんじゃないか。

そんな風に勘ぐってしまう自分がいた。

あいつに電話の時、その話をした。

そしたら。

「遠距離だから、離れている分、余計な心配掛けたくなかったし。りりかが、風俗とかキャバクラとか平気!なんて口では言ってるけど、やっぱり不安になると思ったから・・・ごめんね。もう、嘘つかないから・・・」

「なら、ちゃんと行くなら行くで、わざわざ嘘つくのはやめて」

「分かった。本当にごめんなさい」



なんて事があった。

その時は、嘘つかれた事だけが、悲しいんだと思ってた。

元旦那も、風俗は知らないけど、キャバクラとかスナックは行く人だった。

でも、いちいち報告されてた気がする。

私も別に嫌な感じとかしなかった。

それって、安心感だったのかもしれない。

一緒に住んでいる、まして結婚しているっていう安心感。

あいつとは、離れているからかな。




今日もあいつは飲みに行った。

帰ってきたのは1時近く。

「起きてる?」

ってメールが来たから「起きてるよ」って返したら、着信。

凄く酔っ払いの声。

「明日仕事でしょ、大丈夫なの?」

「平気平気ー」

そんな感じで、ハイテンションだった。

「今日は、キャバクラに行きました」

って、報告して来た。

私は真夜中だと言うのに「はあ!????」って大声出しちゃった。



確かに、嘘つかないでね、報告してねって言った。

でも、まさかこんな短期間で行くとは思わなかった。

なにより、今回は「キャバクラに行った」という事実が悲しかった。

自分でも驚いたけど。

今までそう言うとこに行くこと、平気だと思ってたのに。

なぜか、凄く、嫌だった。



でも、嘘つかないで報告さえしてくれていれば、私は平気。

なんて言ってしまった手前。

そんな気持ち、言えるはずもなく。

声のトーンが落ちた事を気付かれたけど。

眠いからって言う理由にして、早々に電話を切った。



友達とのノリで「行こうか!」ってなる事もあると思う。

分かってる。

でも、なんだか、凄く嫌だったのは。

さっきも書いたけど、遠距離のせい?

あいつが年下だから、キャバクラにいるような若い子がいいと思ってしまうかもと言う不安のせい?

愛情の大きさのせい?

全然分からない。




明日は送別会。

あいつは仕事のため、欠席確定になった。



絶対に、飲んでやる!酔っ払ってやる!!!

って、意気込んでたりする。



2003年11月13日(木) 紅葉は終わりかな

前に会った時に約束した紅葉を見にいく。

って話。

結局約束、果たせなかったね。

もう、紅葉のシーズンも終わり。





仕方ないんだからって、言い聞かせた。



あれしよう、これしよう。

約束ばっかり、出来ている。

でも、まだ約束だけで、達成はしてない。



今度の土日も仕事です。

なんて、あいつが言ってた。

「そっかー、大変だぁ」

って、私も、物分りのいい振りはするんだけどね。

心の中じゃ。

「もう2週間経っちゃうよ・・・」

って、わがまま言ってる。



今日、仕事の事で郵便局へ行く用事があった。

もう、年賀状が売られていた。

早いね、そんな時期なんだね。

そりゃ、紅葉も終わるわけだ。

もうそろそろ、クリスマスの話も出てくるんじゃん。

でも、クリスマスは平日。

私たち、お互いに仕事だ。



会えない、寂しい、悲しい。

そんな事ばかりで、暗かったけど。

子供たちとディズニーランドへ行ける事になった。

今年は3回目。

あ、1回はseaだから、ランドは2回目か。

今回は子供たちと、私の母と妹と弟と。

あいつには「お土産買ってくるからさ」って、言っておいた。

ランドはもうクリスマス一色らしい。



職場に行く時に、銀杏並木があって。

それが綺麗だったから、その報告をあいつにメールでした。

「ごめんね・・・」

って、一言返って来た。

一瞬、意味が本当に分からなくて。

「何が?」

と、返した。

「行くって約束したのにね。連れて行けなくて、ごめんなさい」

覚えててくれていた事だけでも、随分違うから。

「いいよ、また来年行こう」

って、素直な気持ちで返せた。




来年でも、再来年でも。

行くチャンスは、いくらだってある。

そうやって前向きに考えなきゃ、今はやってられない。



2003年11月11日(火) 送別

今度の土曜、2年半働いて来たバイト君が辞める。

私も弟のように思い、可愛がって来た子だった。

なにより。

あいつが入ってきたときと同じ時期に一緒に入ってきた同期で。

なぜかそのバイト(T)の誕生日に私たちはつき合うことになった。

よく、Tに言われる。

「りりかさんとHさんが付き合ったとき、二人で揃っておめでとうの電話してくれたのは、そう言う訳(一緒にいたということ)だったんですね(笑)」

だから今年も。

1周年のお祝いしているときに。

「あ、今日はTの誕生日でもあるじゃん」

みたいな感じで、電話もした(笑)



遠距離になって、色々辛かった時に支えてくれたのも、まだ18歳のTだった。

前に日記に載せた事もある、あの詞を書いてくれたのもTだった。

あれは照れくさかったけど。

凄く元気になれたんだ、ホント。



思い起こしてみたら。

去年、あいつが地元の友達に紹介された女の子と会った事がばれた日。

あの時も一緒にあの場にいて。

呆然として、言いたい事言えなくなっている私の変わりに。

きつい事を言ってくれたのも、Tだったんだ。



Tが新人の頃は、随分いじめたなぁ(笑)

中学卒業してきたばかりで、ホント使えなくて。

随分、私は嫌な先輩だったね、ごめんね。



先日、Tの最後の出勤の日だった。

一緒に2年半働いた事を思い出したら。

私、泣きそうになったんだよ。

でも、泣かないでいられたのは。

一生懸命、いつも通り笑わそうとしてくれる、Tのおかげなんだよ。



帰り際。

「姉御。あなたには本当にお世話になりました。いくら言っても言い足りないですよ」

なんて言われて、あと一歩で涙が出そうだった。

「15日に会えるじゃん!全然寂しくないしー。これからだって、会えるんだしね!」

なんて、私も強がってみたけど。




送別会の翌日。

あいつは休みだったら絶対に来る、って言ってた。

あいつにとっても、Tはバイト先で一番最初に仲がよくなった子だから、特別なんだよね。

来れるといい、そう思う。




きっと、酔った勢いも入って、泣くんだろうな、私(笑)

色々な人が辞めて行ったけど。

Tの場合は特別な気がする。

弟が一人立ちするとき、こんな感じなんだろうなぁ。



正直。

Tの名前が消えたロッカーを見るのは、つらいんだ。

当たり前のように、そこにあったものが。

ある日いきなり消えているのを見たくないんだ。

だから、私。

明日の朝、Tのロッカーの名前、消すよ。

私が自分で、消したいって思う。

お疲れ様とこれからも頑張れ、の意味を込めて。



2003年11月03日(月) 手を繋いで

楽しかった。

昨日の夜九時についたあいつと。

今日の夜八時までべったり一緒にいた。


仕事の帰りにそのまんま仕事の格好で来たから。

一緒に服を買いに行った。

まぁ、仕事着じゃなきゃ何でもいいよ、って事で、安いやつで。

そのあと、お腹空いたーって言うから、焼き肉を食べに行き。

東京では久しぶりにラブホへ行った。


一緒にお酒飲みながら、話して。

あいつが来るって電話して来てくれた時に泣き笑いした事を、かなり笑われ。

くっついて、一緒に寝た。

寝るまで、ずっとずっと、頭を撫でていてくれたのを覚えてる。

朝起きた時も、やっぱり頭を撫でられて、寝顔見られてた。

今日は、時間に追われなくていいんだ!って思うと、凄く嬉しかった。



あいつの携帯の画面が割れているから、修理に出そうって話になって。

DoCoMoへ行ったけど、修理に出すより機種変した方が安いって言われ。

私は機種変したくないって言ったら、また同じ機種に変更するって言ってた。

けど、在庫がなかったから、私が使っているのより一つ新しいやつに機種変。

動画も撮れる!ってご満悦。



そのあと、職場の元バイトが行っている大学の学園祭にわざわざバスに乗って行った。

たくさんの人ゴミの中で、はぐれないようにって思ってくれているのかな?

いつも手を握ってくる。

それがなんだか嬉しくて。

なんだか、大事にされているって感じちゃうポイントで。

わざと手を離して、少し後ろを歩いてみたりする。

そうすると、また振り返って私の手を握ってくる。

ニヤニヤしながら、私はやっぱり手を離したりした。

無意識に私の腕を持って、手を探して、手を握ってくるから。

今一緒にいるんだなぁって、幸せな気持ちになる。



夜景を見に行った。

ずっと前に彼が探してくれた、夜景の場所。

霧がかかっていて、遠くを見渡せなかったけど、充分綺麗だった。

ここに来ると、色々な事を思い出す。

私が辛かった時によく来ていた場所だからかな。

あいつは、よくここに連れてきてくれた。

昼間来て、夕方になって、夜になるまでずっと一緒にここにいてくれた事もあった。


「俺の家の方で、紅葉が凄く綺麗な場所を見つけたんだ。今度休みが取れた時、うちの方まで来てくれない?それで、そこ行かない?」

夜景を見ながら、あいつが言う。

「紅葉が終わる前に休みが取れたら、いいね」

「うん・・・取れると思う・・・頑張るからさ!」

約束して、って。

指切りをした。

「絶対だよ!」

「うん、絶対」



彼が帰るとき、また泣いてしまう。

「来るときは嬉し涙だったのに」

あいつも申し訳なさそうに言う。

久しぶりに会えた分。

凄く楽しかったから。

離れるのが、凄く辛かった。

「さっき指切りしたでしょ。今度は紅葉だよ!ねー」

泣いているから下むいている私の顔を、下から覗きこんで言われた。



今日、彼が買ってくれた、ゴスペラーズの新曲。

家で何度も何度も聴いた。

あいつが。

「これ、初めて聴いたとき、すごいこの歌詞に共感しちゃったんだよね」

って、自分のと私のと、2枚買った。



今高速の○○。

家についたよ。

って二回電話が来て。

今日一日、凄く楽しかった、って私が言った。

あいつも。

「俺も、楽しかったよ」

って、言った。




今日、手をずっと握ってくれていた事、ありがとう、嬉しかったよって言った。

あいつは。

「当たり前の事です」

何て言って、照れていた。



なんだか、今も目をつぶると、あいつが手を差し出してくれているところが見えて。

今も一緒に手をつなぎ続けている事に、幸せを感じた。

私は、あいつの手を離さなかったこと。

間違ってなかったって、思えてる。



2003年11月02日(日) 笑い泣き

今日、彼の所に行く事になっていて。

もう用意もしてあって。

彼から「仕事終わった」って電話を待つだけの状態で。

ずっと電話と一緒にいた。

トイレも電話持って入ったり。

いつ鳴ってもいいように、待って。

もしかしたら、メールで来ているかも!何て、何度センター問い合わせしたか。


さっき、電話があった。

「今終わったけど、悪い、今日は来なくていいわ」

凄い脱力感。

ものすごい凹んでいくのが、自分でも分かった。

仕事は仕方ない。

でも、凹んでいく気持ちも、仕方ない。

「何で?」

涙声になりつつ、それだけ聞けた。

あと一言でも発したら、涙が止まらなくなりそうだったから。

何でも何も、仕事に決まっているんだけど。



この2ヶ月、会ったのは4回かな?

遠距離恋愛してる人からしたら、多いんだと思う。

分かってる、多いって事。

けど、どうしても少なく感じてしまう私は、だめだね。

多いって思わなきゃなのに。

そんな寛大になれなくて。

もっともっと会いたい会いたい。

そんな風に思ってしまう。

4回会ったと言っても、3回は数時間だけで。

ホント会って、少し話して寝る。

そんな感じだった。

少しでも会えればいいじゃん。

長い時間会いたいなんて、わがままだよ。

分かっているけど。

そう思ってしまう。




「何で?」

私はもう一度聞いた。

もう声は震えているの、分かってた。

「頑張ってみるものだねー。明日休みもらえたよー。今から家に帰らないで真っ直ぐ東京行くから」

「は?」

一瞬意味が分からなかった。

休みがもらえたって何?

東京に今から来るって何?


意味が分かったと同時に、安堵と喜びと信じられない気持ちで。

一気に涙が出てくるのが分かった。

ただ電話口で泣くだけの私に、あいつはかなり困って慌ててたけど。

「2時間位でつくから、泣かないの!」

なんて、必死で宥めようとしてたけど。

私は、なかなか泣きやめなくて。

笑いながら泣いちゃったりして。

「泣くか笑うか、どっちかにしなよ」

なんて、あいつも笑ってた。




好きすぎて、泣ける。

どうしても好きで、凄く好きで、何が何でもあいつがいい。

会う、会わないで、こんな風に泣いたり、笑ったり出来るのも。

あいつじゃなきゃ、無理な話だったりする。



2003年11月01日(土) 一人暮らし

今日の夜の電話。

夜10時位に電話が来たんだけど。

私は今日、職場の人と飲みに行く予定でいた。

でも、まだ全員集まらなくて家で待機してた。

行くのやめようかなって思っていたけど。

迷っている最中だった。


「11時位になったら行こうかなと思って」

「は!?」

「そしたらSさんも来るし」

「ばか!そんな時間に出歩くなんて、何考えているんだよ!?」

「え・・・?」

「だめだめー!俺が一緒ならまだしも、そんな時間に出て行くなんて絶対に許さない!!女の子が危ないでしょ!!!」

「あの・・・女の子って・・・私来年30だよ?」

「年齢なんか関係ない!俺から見たらいつだってりりかは女の子なんだから!!」

「・・・でも」

「でもじゃない!遅い時間からじゃなくて、出かけたいなら早い時間から出かけて、早く帰って来いっつうの!」



こんな話してたら、笑ってしまって。

笑っている私に、あいつは不満そう。

「何で笑ってるんだよ!」

とか言って。



私は7歳の時に父親と離れたから、口うるさい父親とかそう言うの知らない。

友達のお父さんが門限に厳しくて、夜7時過ぎたら電話が来るとかあったなぁ。

友達の家に泊まるのもだめ、とか。

けど、この年になって、そんなにうるさく言われるとは(笑)



「お父さんみたい(笑)」

「・・・そのくらい大事にしてるってことだよ」

「そか。ありがとね」



まぁ、父親に色々と拘束されたら「ありがとね」なんて言えないだろうけど。

私は、こうやって。

私を普通に大事にしてくれて、女として扱ってくれるこの人が、やっぱり好きだ。


当たり前なのかもしれない。

こう言う風にされる事。

普通の恋愛して来た女の人にとっては、当たり前の事だったのかもしれない。

でも、私にはどうしても新鮮で、嬉しく感じてしまう。



そして。

女に生まれてよかった。

そう思えるポイントになってしまう。

こんな小さい事で。



「行かないよ」

「うん、約束ー。俺に黙っていれば分からない、何てだめだよー」

「するはずないし(笑)」

「早く寝てね。明日は高速運転して来てくれるんだから!」

「分かってます」



明日、3週間ぶりに会う。

あいつはもう2ヶ月休みがない状態。

夜仕事終わった後から、朝まで。

そういう数時間しか時間が作れない。


寂しくない。

って言ったら嘘だ。

寂しいけど、毎日どうにかやり過ごしているって言う感じだ。

友達ともがんがん会っているし。

仕事も毎日忙しい。

何より。

実家に帰ってきた事は、最大の癒しになっていると思う。

誰かと一緒の生活。

ずっと、当たり前だったことだけど。

1年、1人で暮らしてみて、凄く心細くて、寂しい時は寂しさが倍増するって事を知った。



もう、1人で暮らすのは、いいかな。


 < back  INDEX  next>


りりか [MAIL]

My追加
エンピツ