三楽の仕事日記
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2007年05月25日(金) 岡本薫節に酔う

 今日は雨。会場に着くまでにベタベタ。「小・中学校各教科等担当指導主事連絡協議会」社会科部会の二日目。

 今日は、教科調査官から指名があった県が実践発表、協議、指導助言という流れ。中学校地理的分野、歴史的分野、公民的分野、小学校分野という大きなカテゴリーで進行。

 協議の中心は「情報を活用して課題(学習問題)を追究し、自分の考えを根拠をあげて表現させる授業」の在り方について。その中でも特に課題設定が中心となった。このあたりのことは専門教科でなくても、興味深いところ。ただし授業像が今一歩見えてこない。口頭による実践報告では「〜させました」という表現が多く、子どもが自ら解決していく姿、解決をしたくて仕方がないという様子が伝わってこない点が残念だった。次の改訂作業が進んでいる中、現行の指導要領に書かれた精神はどこまで伝わっているのか。教科調査官も歯がゆいところだろう。予定通り、15:30終了。

 JAPET総会、記念講演会に招待を受けたので、青山の会場に移動。情報教育系でひさびさに会う方が多く、元気が出た。記念講演は岡本薫さん。この方の話を久々に聞きたくて参加した。一番の興味は、JAPET総会での記念講演、当然、聴衆に文科省をはじめ、これまで日本の情報教育を進めてきたおエラ方がみえるはず。その方々の前で、岡本節は炸裂するかという点。結果は予想以上に炸裂!爆発!いかにバカなことをやっているのかを岡本風味のたとえ話満載で講演。演題「回想:ミレニアム・プロジェクト 学校でのIT活用の「普及」を妨げたもの」通りの内容に満足。

 「日本は凄いと言われた。個性化を一律にやっている」
 「文科相時代には部下に次のように言っていた。あなたたちのやっていることで満足するな。あなたたちがやっていることは単なる手段に過ぎないのだ。目的は日本の子どもたちの学力がつき、心豊かになることなのだ。そうなれば満足すればいい。手段で満足するな」
 「ルール違反をモラルで解決しようとする愚策」

など、刺激的な言葉が続く。会場の一番後ろで聴衆を見ていたら、前のめりになっていく人、逆にのけぞってくる人の二つの反応があっておもしろかった。

 懇親会でも色々な方に出会って、立場が変わったことを報告。随分と励ましの言葉をいただいた。


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