三楽の仕事日記
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2005年01月17日(月) 富木島中の校内研究参加

 朝からバタバタと文書処理、諸連絡など。

 鳥取県の羽合東小学校の入江先生来校。平成18年度に二つの小学校が合併して一つの学校として生まれ変わるとのこと。その新校舎図を見せてもらってびっくり。いやあ、すごい。図を見ただけで夢がわく素敵な学校。視察目的は新しい学校でのIT活用のヒントを得たいとのこと。我が校のホームページやグループウエアの運用について紹介。逆に構想などを聞き、こちらも夢の共有をさせてもらう。また、鳥取県はすでに教員評価が取り入れられ、給与に反映せれているとのこと。興味深い話の連続で話が弾む。今日もあっという間の2時間。

 午後は東海市の富木島中の授業検討会へ参加。11月の研究発表会での授業で助言した関係で、お声をかけていただいた。その時の授業の詳細な逐語録ができあがっていて、例えば「沈黙の時間」もはっきり記されている。その記録をもとに、さらに授業を分析していこうという会である。多くは研究会が終われば終了という実態の中、こうしてさらに分析を加え、共有化していこうという姿勢は本当にすごい。できることじゃない。

 検討会では、それまで子どもの発言を待てなかった教師が、なぜ11月には待てるようになったのかが第一の話題となった。確かにあの時の授業では「子どもの発言を待つ」という行為が実に有効で、その授業のリズムで、参観者までが大きく心動く授業となったと思っているが、なぜ待てるようになったのか、教師が変われたのか、それが協議会の議題となったのだ。実に質の高い検討会で、そこでさらに助言をすることに、正直、恐れを感じたほどだった。授業者の古橋さんから「発問をした後、子どもの気持ちになって自分もあらためて考えていた。だから待っていたというよりも、自分も考えていた。それが待っていた時間になったのだと思う」という興味深い発言があった。失礼な話だが、わずか2年目でこうした発言ができる教師が現実にいることに驚いた。以前に、彼女は研究授業後、子どもの発言が生かせなかったと職員室で号泣、本人の心が落ち着くまで、職員のみなさんが1時間も検討会開始を待ったこともあった、という話も聞いた。なんとも素敵な学校である。

 夜は懇親会にまで参加させていただいた。古橋さんには次の目標を話しておいた。どう応えてくれるか楽しみである。懇親会の席には教育長の深谷先生や名古屋大学の的場先生も出席。深谷先生には「ちょうど1年前ですよ。先生が教師力アップセミナーで講演いただいたのは。あの大雪の中・・・」という話題から「今年度は全小中学校で教育発表会をやられましたね。次の一手をお教えください」とお願いして、今後の方向性を示してくださった。的場先生からは授業分析のネットワーク作りについて示唆をいただき、今後の広がりが楽しみになった。また、富木島中の先生方の心温まる対応が随所にあって、大感激をして帰ってきた。「教育は人なりだなあ」とあらためて思った次第である。

 帰宅してメールを開くと、桃陵中の清水校長が、学校HPの「桃花台百話」を見て気づかれたことについて、きちんと代案まで作っていただき送っていただいていた。自分では到底できないこと。また大感激である。人に支えられている喜びをひしひしと感じながら、ちょっと酒が入りすぎていたこともあって、気持ちよく記憶なし状態。


2004年01月17日(土) 定員オーバー
2003年01月17日(金) 中間テスト3日目