2013年07月27日(土)  熱気むんむん上海結婚式

「上海で結婚式やるんだけど来ない?」
と会社時代の上司に誘われ、ちょうど中国語を勉強しているし、娘のたまの夏休み旅行を兼ねて、「行きます」と返事したら、道路が二本交差した角にココと星がついただけのお洒落地図が送られてきた。



ここは上海のどこ?



簡体字のため道の名前を入力することもできず、google mapで上海の地図をスクロールし続けてその二本の道を見つけるのに数時間。
さらに、近くのホテルを予約し、航空券を予約するのに一日がかり。


期限の切れたパスポートと娘の初パスポートの申請やら、旅行保険やら、結婚式に着ていくものの準備やら、7月が飛ぶように過ぎて、あわただしく出発した。



久々の飛行機、久々の海外。そして久々の結婚式。



初めての上海は、とにかく暑かった。

飛行機を降り立った瞬間、むわっという熱くて重たい空気にまとわりつかれた。



会場は、趣のあるクラシカルな洋館。



まずは、アフタヌーンティー。
ガーデンでは着々と、しかし、時間はだいぶ押し気味に、結婚式の準備とリハーサル。


日本から、中国国内から、お祝いに駆けつた人たち。

正装から超普段着まで、落差が激しかった。



庭でシャンパンタワーやケーキカットのセレモニーをしているときに、建物内では親戚と思しき人たちがすでに宴会を始めていた。



この大らかさが大陸流なのかもしれない。







個室に分かれての会食と、ガーデンでのセレモニーを繰り返して、結婚式は進む。
新鮮なことだらけの中国式。

しかも、中国人ウェディングプランナーでさえもビデオを見て研究したという古式ゆかしき伝統にのっとっているとか。



司会は、CMのナレーションで何度も声をお借りしたケイ・グラント氏。

説得力ある低音で日本語と英語を行き来して、声だけでセレモニーがぐぐっと格調高くなるのは、さすが。


中国語の通訳も入り、3か国語での司会進行。

お色直しは3回。

それでも「5回のところを減らした」とのこと。



結婚式はただでさえ特別なものだけど、日本から遠く離れた町の歴史ある建物で、仕事の顔とはまったく違う元上司のデレデレぶりを3か国語で味わうという、非日常感あふれる体験。



たまは新郎新婦を先導するカップルの一人としてお祝いの花びらをふりまく役を務めた。

感想は?

「ちゅうごくごへたくそだねっていわれた」とのこと。

「でも、にほんごは、たまちゃんのほうがうまいもんね」

この先も覚えているかな、初めての国際交流。

赤地に金文字のメッセージブックには「けっこんしておめでとう」と書いていた。





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