2009年01月14日(水)  ねんどせんせい、器を届けに来る。

ダンナの小学校時代の同級生で陶芸家のダンちゃんこと檀上尚亮さんが、京王百貨店での個展を終え、搬出を終えた帰りにわが家に立ち寄ってくれた。一昨日、個展を訪ねた折りに買い求めた器を、届けてくれたのだ。青いボウルは大ぶりのご飯茶碗として使うつもりだったのだけど、わが家の古株の丼たちと比べてみると、大きさも格も一段上で、上品な味つけの煮物を盛るのが似合うかしらんと考えが変わる。関西風の澄んだお出汁のうどんならいいけれど、カレーうどんは遠慮したほうがいい。ご飯を盛るとしても、山盛りではなく、内側の肌が見える程度のゆとりが欲しい。

せっかく来てもらったので一緒に夕食をとなり、豚肉鍋に加わってもらう。身近に陶芸家がいないので、「陶器を焼く窯で釜焼きピザは作れるか?(電気釜だと焦げ目がつかないのが致命的だそう)」などの話を興味深く聞く。ダンちゃんは陶芸家が登場するドラマの監修を務めた経験もあり、わたしの仕事にも興味と敬意を持って話題を振ってくれるので、話が弾んだ。職種は違うけれど、ひとつひとつ作品を重ねてその道を究めようとしている途中の者同士という親近感を抱いてしまう。

娘のたまは、昨年秋にダンちゃんの工房での陶芸教室に一家で参加したことを覚えていて、ダンちゃんのことを「ねんどせんせい」と呼んでいる。真剣に粘土をこねる大人たちを指導していた姿が印象に残っているよう様子。小学生の女の子がいるダンちゃんは子育ての先輩でもあり、たまの相手もお手のもの。すっかりなついたたまは、ダンちゃんが帰った後、「ねんどせんせい どこ?」と淋しそうだった。

2008年01月14日(月)  出前のちお取り寄せイタリアン
2007年01月14日(日)  innerchild vol.12『アメノクニ/フルコトフミ』
2004年01月14日(水)  泣けました、「半落ち」(横山秀夫)
2002年01月14日(月)  災い転じて

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