un capodoglio d'avorio
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2003年12月27日(土) G1有馬記念1

3歳上、牡牝混走、指定定量、中山9R、芝2500M。

ついに、グランプリ開幕。

1950年代当時、中山競馬場の冬の代名詞と言えば「中山大障害」だった。しかし春の東京競馬場の「東京優駿」と比べると、どうしても盛り上がりにかける。当時の中山競馬場の理事長が、新スタンド竣工を機に、冬の中山にも「東京優駿」に匹敵するような大レースの創設を提案した。プロ野球のオールスター戦同様、レースの出走馬をファン投票によって選び、ファンがより親近感を持てるようにという計らい。このレースは「中山グランプリ」という名称で1956年12月23日に行われる。翌年創始者の有馬頼寧理事長が急逝、彼の功績を称え、このレースの名称を「有馬記念」と改称した。現在では中山の暮れの風物詩として、また1年の競馬を締めくくるビッグレースとして親しまれている。

「東京優駿」を<ダービー>と呼ぶならば、「有馬記念」を<グランプリ>と呼ぶ。

数あるG1戦線のなかでも、他を圧してスペシャルな空気を持つレースである。今年はトップクラスの牝馬(3冠スティル、良血アドグル、女王ファイン)の不参加やクラシック2冠のネオユニヴァース、春天宝塚連勝のヒシミラクルが不参加のため、出走馬の華がいまいち物足りないという噂も、ちらほら。が、そこはやはり何と言ってもグランプリ。開催目前になるに従って盛り上がる盛り上がる。2ちゃんねるの「有馬スレ」は結局32個くらいまで行ったのでは。ここ一週間、どかもぼんやり、あれやこれやと考えて楽しかったあ。買い物と一緒で、予想を立ててるときがごっつい至福だよー。

さて、どかの予想。

まず、馬場が問題だった。金曜日から襲来した寒波の影響で、土曜の朝、中山の芝は雪に覆われてしまってなんと土曜の開催は、芝のレースを全てダートに移し、「中山大障害」は延期という波瀾(台風以外での延期って、初めて見たなあ)。翌日の「有馬記念」は、もしや、ダートで開催かっ?という噂はまだしも、馬場状態は悪くなるかもという憶測が飛び交う。馬場が悪いと・・・先のJC、重馬場でのタップの9馬身差勝利が、どうしてもアタマをよぎる。

そこで屈辱の大敗を喫した去年の年度代表馬、シンボリクリスエス。グランプリで雪辱なるか、というのが最大の焦点。クリスエスの所属が競馬界の読売巨人軍・藤沢厩舎というのもあり、どかはクリスエスよりはタップダンスシチーを応援したい気分。いくらマークが薄く楽に逃げられたからといっても、直線、さらに後続馬を引き離しての9馬身差はダテじゃないと思う。何より6歳にしての大器晩成というのもカッコイイ。重馬場なら、タップ軸は外せない、か。

そして当日の馬場の状態を確認すると、パンパンの良馬場に戻るだろうとのこと。ふむ。ならば、クリスエス・・・、うーん、でも藤沢、しかもJCで見せた、展開にハマらないときのもろさ。宝塚でもそうだった。地力で勝るのは誰もが認めるところだけれど、自ら逃げ馬を捕まえに行く横綱相撲を取れるほどのずばぬけた力量は、無い。そして、藤沢(しつこい)。

しかも、どかには一頭、気になる馬がいる。ツルマルボーイだ。

その全妹がツルマルシスター。2歳牝馬戦線で頭角をあらわし、来年のクラシックの主役になるはずだった、シスター。どかは11月9日のファンタジーSの中継で見たのだけれどビックリした。アンカツ騎乗の1番人気、どんなもんやろと注目してみたら、尾花栗毛!おお、これが伝説の毛色かっ!度肝を抜かれた「きれいすぎる」。鮮やかな栗毛の馬体に、たてがみとしっぽが金色、やばい、ホレそう。次のレースから、とりあえず馬券には絡めていこう・・・って思っていたのに。12月10日、急性腹膜炎のために死亡。まだ2歳、花の盛り、あの尾花栗毛は、はかなく散った・・・


(続く)


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