un capodoglio d'avorio
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2003年12月28日(日) G1有馬記念2

(続き)


所属もシスターと同じ橋口厩舎であるツルマルボーイ。これまでG1では幾度も2着に入る健闘を見せつつも、勝利には届かなかった。主戦騎手は相性のいいヨコテン。代名詞は、他にはまねできない圧倒的な追い込みの鬼脚。でもツルマルは、前走JCでいいところなく15着。今回もシンボリ、タップ、ロブロイ、リンカーン、ザッツに続く6番人気。相手はG1馬の一線級であり、実力、実績ともに見劣りするのも事実。でも、今回は、良馬場。ならばあの末脚が炸裂すれば、先行するシンボリ、タップにも届くはず、何よりシスターのためにも勝ってあげて欲しい。

そして、きょう、12月28日中山競馬場、芝の馬場状態は良。おし、ならば迷わず、ツルマル勝負!ツルマルは1枠1番、これも好条件。ロス無く脚をためることが出来るはず!。さらにきっと、タップ、クリスエスが両方連対(1着2着ね)に絡むのはない気もする。タップは逃げ切るときはすんなり逃げて、捕まえられないクリスエスは馬群に沈むだろう。もしくはクリスエスが上手く差しきる展開なら、タップはそれまでに既に馬群に沈んでいると思う。いずれにしても、ツルマルの差し脚が、ゴール板前30m、先行する馬を捕らえきると読む。

故に、馬連ツルマルから、タップ、ザッツ、アグデジ、クリスエスに流す4点買い。自信はないけど、ドキドキする。うう、息苦しい。

パドック。タップ、クリスエスは絶好に見える。ツルマルも、悪くない、と思う。

返し馬。タップ・・・、ちょっと歓声に惑ってる?クリスエスは落ち着きすぎてるくらいどっしり、嫌みなほど。ツルマル、気合い乗ってきた。

パーンパカパーンパカパーン、ダダダダンッ!

G1のファンファーレが鳴り響く。いよいよ、グランプリ発走!

ザッツ、バイオがハナを叩こうとする(先頭で逃げたい)タップに絡む。超ハイペースで3頭が逃げる、タップ、たまらず3番手。ザッツはかかってしまったみたい、アンカツピンチ。鋼鉄の肺の持ち主だからと言って、1000m通過58秒台というのは狂気の沙汰。タップ、それを追走するけど・・・。クリスエスは中団、すんなり流れに乗れている。そこそこのハイペースは最も彼に優位な展開、しかもすぐ前に武豊のリンカーン。鞍上ペリエはリンカーンを完全マーク。ツルマルは定位置のシンガリ追走。ちょっ・・と差が大きすぎる気が、卒倒しそうなどか。逃げた3頭が、3角ではやくも馬群に飲み込まれる、タップ、内に包まれる、外から早めの仕掛けリンカーン、迷わずクリスエス、追走、4角出口、リンカーンとクリスエスがグッと前にでる。一瞬でクリスエス、リンカーンを捉えて・・・

あとはもう、この夜のスポーツニュースの番組でさんざん流れた映像通り。クリスエス、信じられない脚色を見せて、独走。どんどん、リンカーン、ロブロイを引き離す。唖然どか「なんやこれ・・・」。どんどん、どんどん、どんどん、引き離す。なんと、9馬身差の圧勝、かつレコード勝ち。記録でも勝負でも、文句のつけようのない勝ち方、すごー。鬼だ、鬼。わけわからん。JCで9馬身差で負けた屈辱を、きっちりグランプリで9馬身差をつけて晴らすという、脚本家でも即ボツにするであろう格好良すぎるウソみたいな結末。しかもクリスエスはこれが引退レース。おいおい・・・。タップはザッツとバイオに潰された形。JCのクリスエスと同じく、展開が向かないときのもろさを露呈してしまう。むー、もすこしなー。騎手の差も出ちゃったのかな。ザッツのアンカツは2ちゃんねるでその後批判の集中砲火を受けてしまう。でもザッツはもともと気むずかしい馬、仕方ないよね。

そしてどかの星、ツルマルボーイはずーっとシンガリ追走から、最後4着まで順位を上げる。あのクリスエスの上がりが35.3。ツルマルはそれよりも速い35.2で上がったのだから、面目躍如なのだが。クリスエス以外では最も強い競馬をしたのだけれど、あまりに出来すぎた結末。あまりにかっこいい圧勝。9馬身差の前には全てがかすむなー。これ、きっと、後々伝説のレースのひとつに数えられるんだろうな・・・。

ツルマルボーイ、来年は頑張ろう。シスターのために、うんうん。


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