再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 目的を忘れる

また一人東京を離れていく…
なんてそんな感傷的なハナシじゃないんだけど。
養成所のときの後輩で、
その後、教えてる事務所でも一緒で、
年にいっぺんくらい、地方に行くときは助手をやって貰ってた子が、田舎にいくのだそうな。で、仲間内こぞってどんちゃら送り出す会の時、わたしは三重にいたので、本日しっぽりと、吉祥寺の美味しいつくねをいただきながら。。。
あくまで、し・あ・わ・せに帰るんですけどね。
うちの本城さんが、どんちゃら会の発起人でメールを配信した時、
「来月いっぱいで田舎に帰ります」
「つきましては送別会を」
「よろしくお願いします」
なんて文言で送ったみたいで、寝耳に水の方たちは大層、心配したんだそうで。
メールってこわいな…

わたしがだから呑みましょうよを聞いたのは先月中旬なので、
随分と時間がたってしまった。
離したいことも沢山あったはずなのだが、
で、こういう場合、私は帰省前最終盤に会う人間なわけで、
本人がもう慣れちゃってる訳です。
理由を聞かれたり、質問をされたり、答えを言ったり。
散々送別会と称して呑んでたんでしょうし。
実に淡々としたもんでした。
仕方がないので、私は、本日も同席してくれた本城くんに説明を受けてました(笑)
「な、なんでお前が…」
いや、いんだけど。

やはり一軒で終わるわけもなく、二軒目へ。
もう、二軒目になると、全て決まってることだし、もう既に何の会だかわからなくなってる…
散々楽しく飲んで喋って、
とりあえず、交通費がしっかり出るお仕事(笑)があればふるよ。
みたいなことでお開きに。

感慨深くならないなぁ……(笑)
お互い、しっかりやりましょう。

2007年11月28日(水)



 観劇週間。

今週は良く見たなあ。

道学先生、サジキドウジ、サスペンデッツ等など(などが肝だったりして藁)

打率結構高かったな、幸せ。→ま、そこを鑑みて見に行った感はあるが…
いい刺激をもらえるのです。理屈じゃなく。
特にサスペンデッツなぞは、元々同じサークルだった方たちが出ている書いていて、現在注目の作家であったりして、嬉しくも刺激をうけないわけがない(笑)
本日は、一月のリーディングのキャスト決め打合せ。
台本、音楽、キャストと、今週、三本の打合せ、いよいよ動き出したかしら、という感触。短い時間の稽古と、準備と、仕込み、と問題はたくさんあるが、テーゲーなリーディングに陥らないように、凝れるところはやっぱり懲りたいのだ。
そんな中、月曜の体育館から引き続き、
ずーっと体調不良。
寒暖の差に体がついていかない…
というか、冷え性には養命酒だな、なんて、
そろそろそんな年齢か…
てか、いつから冷え性に…?


2007年11月24日(土)



 底冷えする…

千葉県の高校の体育館公演。
つくばエキスプレスに乗って朝から移動。
この日で、おおまかなキッカケそうざらいするつもりである。
なので、開始時間よりも早く到着するように出る。

しかし、いきなり寒くなったもんである。

ずっと中途半端だったような気がするのだが、この気温の下がり方はなんだ…
八度である。
四十度の高熱を出していた人が、八度下がったら、それはもう、死も直前ということである(なんの言い切りだ…)
そして、体育館公演である。
寒いでしょこれは。
しかも新興住宅地となるつくば沿線。
学校の周りにはもう、それはなにもない!
のである。
風が尋常でなく通る。

到着後小一時間かけて稽古。
さて、その間はまだいい。
なにせ一応、動いているし、元来、演出席なんか用意されていてもそこにじっとしていることのできない多動症のようなわたし。

日は照れど、気温は上がらず。
楽屋である剣道場、明り取りの窓から射す日差しの中、
ささやかにたて一列(なにせ明り取りの窓だから、上の方だけなのだ)の日向に並んで弁当を食べる班員…

高校生はこの状況下、大丈夫なのだろうか、とかとか思いながら。
自分にも高校生だったときがある訳で、
そんな頃のわたしは「芸術鑑賞会」なんて名のついたものだと、無断欠席をしていたような気もするが←……、もう少し、寒さに強かったような気もしないでもない。

本番。
底冷えするけど、
流石にわかってて、ひざ掛けとか、ちゃんと持ってきている生徒さんたち。
無事修了。

さて、問題はこの後である。
ダメだしはバラシ後にする予定なので、それまでの間に、別件の台本を読む…と暫くして、部活が始まり、居所がなくなる。
で、仕方ないので、学校の傍の喫茶店…、だから、周りには何もないのである。で、劇団さんの移動バスの鍵を借り、中で読ませて貰う。が、これがもう寒いわけで。かつ、どんどん日は沈む…
ふと外を見ると、バラシをしてる皆様の中にはそりゃ、汗も掻くから半そでの人がいる始末。見ているだけで悪寒が走る…

次の予定とぎりぎりになって慌て気味に移動。
移動中ダメだしが済み次第、最寄の駅で下車(柏)させてもらい〜新宿へ。

体が芯から冷える…
新宿で打合せ。台本についてあれやこれやでやっぱり三時間。
でも、段々とよい方向へ。
しかし、
店を出ると、雨が…




2007年11月20日(火)



 いい朝。

愛知での2ステージ目を終え、
愛知から静岡に移動し一泊。
今日は旅館。
大概、旅館ならば劇団員さんは二人〜三人部屋なのに、
わたしは十畳部屋に一人。
…ありがとうございます。

で、

でも、

ということは、

私の部屋は、

「呑み部屋」と化すわけです(笑)
…演出助手の旅のようだ…

ご飯を終え、風呂に入り、部屋に集合。
楽屋見舞いした一升瓶と、隠し持っておいたワインとあてを(笑)

この芝居のハナシから、真面目なハナシから、くだらないハナシから、そしていつのまにかこの芝居のハナシに戻って、グルグルして
リアルになんの「修学」をしてるのかはさっぱりわからないが「修学旅行」気分である。…熱い。三々五々。

朝はそれはもう、すっかりアルコールだかつまみだかたばこだかよくわからない匂いが充満し、その匂いに目が覚める。
ん〜、いい朝だ。
とは言わない。

荷物が殊の外、軽くなった。

2007年11月17日(土)



 名古屋

一日東京…

修了公演のキャスティングを決める。
特殊な且つ意図的ダブルキャスト。
具体的なチームはやりながら決めていこうと思う。
というか、時間はないが(回数)、時間があるので(二月末本番)←《》書がないとさっぱり日本語として通用しないじゃないか…
じっくりと関係とか、探っていきたい。
読み込みはまだまだ浅い。
どうしても、自分のセリフというものだけにとらわれすぎている。
相手の発する言葉、相手がいて、場所があって、裏に流れている物語があって、と、文字面だけではない人間の会話の可笑し味を味わえるようになりたいな。と思う。特に今回のアイスクリームマンはどうも、セミパブリックな空間における会話がストレートでないので…。←いや、だからなのだが。滅多にやらないが、今回は海外戯曲でもないのに、戯曲解釈の時間をしっかりとったりしている…
感覚的に面白いと遥か昔に思った題材を、今「分析」している作業。これはなかなか面白い。「感覚」を「言語化」しようとしているのだから。わたしにとっても曝されるいい時間。

駆け込むように、名古屋へ。
なんでか、一升瓶とワインを持って(笑)
楽屋見舞いと称して、結局、自分も飲むつもりである。
愛知県で2ステージ、修学旅行。
その内の1ステ。
ブラッシュアップされてきている印象。
ラスト辺りの曲の尺を今のお芝居の成立時間と合わせたいと思う。
もう一息。

今日はこちらに泊まり。
泊まったビジネスホテルの傍に怪しいアーケードを発見。
その中の焼き物屋へ。
そこに半数以上で屯する。
時刻は未だ六時過ぎ。
なにせ学校公演、朝が早いものだから…

この劇団さんと関わっていると、なんやかんやと熱いのである。。。
結局部屋に戻ったのは…





2007年11月16日(金)



 三重県まで

昨日今日と、修学旅行の体育館公演があるため(今回初)、仕込みに合わせて合流。大きく変わる訳ではないが、場所と広さの制約が強くなるので、それに合わせた芝居、また、テクニカルを付けに行く。

言われた駅よりも近い駅を見つけ、下車。
名古屋から近鉄線でゆられること三十分近く。

駅を降りて…
タクシーなんか止まっていないのね…

ということで、歩くことに。
もらった地図には書いていない(笑)川沿いの道を行き、
国道へ。

…いやぁ、携帯電話、すごいのね。
すっかりお世話になってしまった。ナビがなかったらつかなかったかも…

二階の体育館。
思いのほか広いので、ラストにかけて、ワゴン動かすバージョンと動かさないバージョン両方確認させてもらう。
寒くならなければいいなと思いつつ、体育館、底冷えは仕方ないだろうな…

夜。民宿へ。
皆でワイワイと夕食。
で、ロビーで飲む。
食べ終える端から食器をさげていたおばちゃんたちを尻目に、他の班からいただいた焼酎をいただく。

わたしは明日、本番に間に合えばいいからと、集合時間7:30より後のつもりでいたのだが、朝・三階の階段際のカド部屋。荷物を持った人が降りると
よーく響くので、起きてしまい結局同じに移動。

公演は9:50〜(早い…)
と13:20〜の二回。
都合、千八百名の生徒さんたちが観る。
体育館の国道側はやはり車の音がしっかり入ってきてしまうので、少し観劇条件としては可哀想かな…

午前と午後、同じ学校なのに、全くちがう反応でこれがまた面白い。
ま、はずしてるわけではないので。
共によく笑ってくれる。

終演後、座談会を横目で見ながらバラシが終わるのを待ち、班はこのまま名古屋まで移動。その後名古屋で二泊。明日は全休だって!
私は東京で仕事なので、名古屋までダメだしをしっかりやって(なんだかもう慣れてきた、バス移動中ダメだし)東京帰京。
明後日の朝、次の公演にまた名古屋に戻ってくる。
今週でしっかり伝えられることを伝えきれればいいなと思いつつ、新幹線は爆睡。
7時台で起きて働く体にはなっていなかった…

2007年11月12日(月)



 平田さん。

養成所の役柄を変えながらの読みももう終り、来週キャスティングを決める宣言をして、
東池袋へ「海と日傘」を観に。

九月のこんにゃく座が俺ドラの為観られなかったので、八月以来の師匠の芝居。。。
客席にも緊張感を強いる演出。
…別に争いものではないけど。
セキをするのもはばかられる感じ。
…機微、微妙な空気の揺れに魅せられる。
いや、よかったですね、なにって、兎に角、平田満さん。
すごいわ。
…安い言葉だなあ。
存在を感じました。

惜しむらくはそんな状況の中、携帯電話が二発、ロングバージョンで。
しかもステップトーンに(段々上がっていく奴ね)してあるので、最初、一瞬SEかと思った。ありえない音が…
で、二発目はとなりのおいちゃんが「おい」みたいな事言うし、←気持ちは激しくわかるが、それを声に出すと、また壊れる。
永遠のルーティーンである。

平田さんの最後のセリフ。
秀逸です。
鳥肌たちます。

で、終わって、うちの憲さんと出演者の鴨川てんしさんとビール。
いい芝居のあと、あーでもないこーでもないできるのは、至福の時間だ。
で、その後、久しぶりに師匠とどっぷり。
これからのこととか、演出とは(笑)みたいなハナシをくだまいて。
んー、まだまだ勝てんなあ、このパワー。




2007年11月10日(土)



 相模大野

修学旅行を観に相模大野まで。

↑これだけ読むと、文章が変だな…
久しぶりに拝観。
ダメだしたっぷり(笑)←久しぶりだからね。
バラシ後、会館の外で。
途中暗くなり(舞監さんに懐中電灯を照らして貰う)、寒くなり、ダメだしはやっぱり短い方がいいと思ったりして、でも、そんなことは私の性格的に無理なのは、明々白々なのである。
来週から、しばらく旅について回れるスケジュールなので、気になっているところ、全セクションに関わる変更はしっかりつけようと思う。
も、一つ濃密な空間を共有させられればなぁと思ったり。(あの作品のどこで?と思う人もいるだろうが…)

相模大野にて、軽く乾杯?
俳優さんから、気になっていること、気付いたことなど聞く。
皆、自覚的になっていて、嬉しい。
もっと階段を上がっていける予感。



2007年11月07日(水)



 やや本番

養成所の試演会当日、
午前中から舞台稽古して、昼本番。

2クラスで、片やホンありきと、片やインプロ(即興みたいなもの、ルールがある=別の講師の方)。かし、真逆のようで両クラス共、これさせとけばいい感がなくて素敵だと思う。

個人として向き合う。
こういうことがやはり大切だと殊更思う今日この頃。
技量結果おいておいて、皆本気の顔。
そこからやはり全てがはじまるのだな。
と、自分をといなおしたりして

十七時からなが〜いうちあげ


2007年11月03日(土)



 紀伊国屋

学校の本番前の稽古の合間、村松嬢プラス母様の三島由紀夫の初日を観させていただく。
初日もあって荒い部分は抜きとして、三島戯曲の重厚さは感じつつ、んー、私的には息子というか、知的障害役(キーポイント)を額面的に捉えてつくるつくるの俳優さんだったので、残念でした。本気で夢の中に生きて欲しかったなぁ。それが最後のセリフを引き出す為に絶対に必要だったと思うのだが。
こちらの想像力を否定された感が少し…
本は太刀打ちできず(笑)と思いつつ

人のぶつかり合いがしかとみたいなと思うこの頃です。

2007年11月02日(金)
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