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JIROの独断的日記
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2013年02月18日(月) 【音楽】アメリカのトランペット奏者、ロルフ・スメドヴィック氏。世界一といって良いほど上手いです。

◆過去、何度もご紹介しております。

20世紀の最高のトランペット奏者は、間違いなくモーリス・アンドレだと信じます。

最近、世界的にトランペット奏者のテクニックが向上していて、「アンドレの再来」という人

何人か出てますが、どうも今一つ・・・と思います(細かいところが大雑把なんです)。


アメリカの金管アンサンブル、エンパイア・ブラスのリーダー(だと思います)として

ずっと1番トランペットを担当しているロルフ・スメドヴィックという人は、上手いと思いますねえ。

私は、アンドレの次に上手いと思います。

テクニックも音程も完璧な上に、楽器がものすごくよく鳴っているのです。

音の立ち上がりとか細かい音型でも、非常に明瞭でキレがよく音にムラがありません。

ほぼ完璧と言いたくなる演奏です。


◆エンパイア・ブラスのアルバムから

音源は、CDならば これです。Empire Brass Fireworks

iTunes Storeからダウンロード購入も出来ます。↓

https://itunes.apple.com/jp/album/empire-brass-fireworks/id74595618

その中から、後にブリテンが「青少年のための管弦楽入門」に使った、


パーセル作曲:「アブデラザール又はムーア人の復讐」の劇付随音楽より、ロンド。


Purcell: Abdelazer, Z 570, "Moor's Revenge" - Rondeau



もう一曲。このCDのメイン・プログラムから。


ヘンデル「王宮の花火の音楽」序曲


再生開始後2分30秒から、アレグロになります。

是非、よく聴いて頂きたいのは、再生開始後3分51秒から。

オーケストラの原曲ではヴァイオリンが弾く速い音型を実に軽々と吹いてます。

これは、上手いです。


Handel: Music For The Royal Fireworks, HWV 351 - Overture



フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルも録音してますが、これほど

軽々とは、吹けていません。蛇足ながら、このアルバムはシンセサイザーを使っているので、

ちょっと違和感がありますが、慣れれば聴けます。


◆ロルフ・スメドヴィックのソロ。

これは、音源は、Trumpet Concertos of Haydn, Hummel, Torelli, and Belliniです。

輸入盤ですけど、国内版は殆ど無く、「万」が付く値段になってしまいます。

まずは、クラシックトランペット吹きならば絶対に誰もが練習する、


ハイドン;トランペット協奏曲変ホ長調 第一楽章。



Haydn Trumpet Concerto 1st Movement



トランペットがお好きな方は分かったと思いますが、カデンツァは明らかにスメドヴィックが師事した

神様、モーリス・アンドレの応用です。


もう一曲はタルティーニ(1692-1770)。自身はヴァイオリンの名手で、

「悪魔のトリル」の異名をもつヴァイオリンソナタの他、135曲ものヴァイオリン協奏曲を書いてまして、

このトランペット協奏曲はヴァイオリン協奏曲第53番をトランペットで演奏するものです。

第三楽章は非常に速い三連符が続きます。正確なタンギングが不可欠ですが、非常に見事です。


タルティーニ:トランペット協奏曲 ニ長調 第三楽章


Giuseppe Tartini Trumpet Concerto in D major 3rd mov



このカデンツァは、モーリス・アンドレと同じなのですが、アンドレ以外でこのカデンツァを

これほど上手く吹いた例を他に知りません。そもそも余りにも難しいので、生演奏で聴くことが殆どありません。


という次第で、非常にマニアックですけど、ロルフ・スメドヴィック氏は、私の知る限り、ちょっと他に

比肩するひとが無いほど上手なのですが、あまりしられていないので、取り上げました。

おつきあい頂きまして、ありがとうございました。

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