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JIROの独断的日記
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2003年02月18日(火) 学生さんの海外旅行は卒業旅行ではなく、なるべく早く行ってみた方が良い。

 受験シーズンたけなわだが、一方では、毎年この時期になると、まもなく社会人になる人が、学生時代の記念にと言って、海外旅行に出かけることが多い。

 見聞を広げるということは、勿論悪い事ではないのだが、どうせなら卒業直前ではなくて、学生時代のなるべく早いうちに、短い期間でもよいので、海外に行ってみることを勧めたい。少々親にねだっても構わない。それだけの価値はあると思う。

 私は33歳のときに、海外支店に赴任するために初めて日本を出て、イギリスへ行った。それまで、何となく海外旅行というものをバカにしていたので、半ばムキになって行くことを拒んでいた(そのくせ、英語の勉強は続けていたのだから、姿勢が一貫していない)。

 しかし、海外に住んでみて、さらにヨーロッパ各地に旅行してみて、百聞は一見にしかずというのは正論だと思った。実際に異国の土地を踏んで、直接物を見たり触れたり、現地の食べ物を食べてみる事によって、色々な発見があり、また、人間はどこでも同じだという一種の連帯感を感ずる事ができた。これは、貴重な経験だと思った。

 勿論、ホテルでは、どこの国でも英語が通じるけれども、ヨーロッパの一般の人たちは意外に英語を話したり聴いたり出来ない。イタリアなんか、本当に通じなかった。そういうときにしばしば、ああ、この人の良さそうなおじさんとイタリア語で話が出来たらなあ、とか、パリの綺麗なおねえさんにフランス語で道を訊ねたり出来たらなあ、と思った。

 この、「〜たらなあ・・・」こそが語学の原動力になる。そうして、まだ学生のうちなら、英語以外の語学を勉強する時間が十分にある。卒業旅行で感動しても、すぐ社会人になって、暫くは仕事というものに慣れるだけで、必死だ。そうこうするうちに、海外旅行で経験した新鮮な感動は次第に色褪せてゆき、イタリア語なりフランス語をやろうという気持ちにはなかなか、なれない。

 私が若い方々に、早いうちに海外旅行に行く事をおすすめするのは、そういう理由によるものである。


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