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JIROの独断的日記
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2012年02月18日(土) 「気になる点全くない」=医師団、連携の良さもアピール−天皇陛下手術←要するに順天堂の天野医師が執刀医です。

◆記事:「気になる点全くない」=医師団、連携の良さもアピール−天皇陛下手術(時事通信:2012/02/18-22:05)

「これ以上はないというものができた」「気になる点は全くない」。18日午後、東大病院で開かれた会見で、

出席した執刀医らは満足そうな表情を浮かべ、手術がうまくいったことを示す発言が相次いだ。自分たちのチームワークの良さもアピールした。

「プレッシャーもなく、順調に行うことができた」。会見で手術が成功したかと問われた小野稔・東大心臓外科教授は自信をのぞかせた。

天野篤・順天堂大心臓血管外科教授は「天皇陛下が公務を行い、日常の生活を取り戻したら、成功と言える。

現状で判断するのはやや尚早」としたものの、「普段やっている手術通りのことができた」と振り返った。

両医師はチームワークの良さも披露。小野教授が「天野先生の技術は超一流」と持ち上げると、

天野教授も「東大病院のハード、ソフト、日ごろのトレーニングが非常に懐深く、極めて実践的になされていたことに敬服する」などと応じた。

退院まで誰が主治医か尋ねられると、小野教授は「主治医はなじまない。主治医チームだ」と全員で管理に当たることを強調した。

永井良三・東大循環器内科教授は「素晴らしい手術をしていただき、安堵(あんど)した。

お互い心を合わせることに若干の懸念があったが、全くの杞憂(きゆう)だった」とたたえた。(2012/02/18-22:05)


◆コメント:東大の医者だけで出来るオペなら、順天堂から呼ばないですよね?

山崎豊子が、小説「白い巨塔」をかいた頃に比べると大分マシになったようだが、

医者の世界には、まだまだ、「メンツ」とか「縄張り」意識があるようだ。


東大病院が選ばれたのは昭和天皇のオペも東大だったし、

今上(きんじょう)天皇(現在即位中の天皇の呼称)の前立腺癌手術も東大で、

「天皇陛下の入院・手術受入体制」に慣れていることや、警備上も過去の例があり、

やりやすい、などの都合があったのだろう。


2月18日に天皇陛下の心臓の冠動脈バイパス手術後、記者会見で中央に座っていたのは、

小野稔・東大心臓外科教授だが、東大の医者だけでオペが出来ると言う確信があったなら、

わざわざ順天堂の天野医師を呼ぶ必要は無かった訳で、

どうしてそうなったかというと、要するに天野篤医師が人工心肺装置を装着しないまま行う、

「オフポンプ術式」で、抜群の実績があり、東大にはそれほどの実績をもつ医者がいなかったからである。

冠動脈バイパス手術は以前は、心臓が動いたままだとやりにくいから、一旦心臓を停めて、

その代役を人工心肺装置が果たしていたわけだが、そうすると、患者への負担が大きく、また

後遺症の可能性が高くなるので、心臓を動かしたまま、ポンプ(人工心肺)を使わない、

「オフ・ポンプ」(off-pump)冠動脈バイパス術という手術のやり方が開発された。


天野医師は、off-pump冠動脈バイパス術が「専門」である、と順天堂のプロフィールに

記載されているほどで、今回の手術は、天皇陛下の手術ということで、注目されたが、

医師達がネットに色々書いているのを読む限り、症例としては、普通のもので特別に心配は要らず、

特に、執刀医が天下の天野医師なら、「まあ、大丈夫だろう」という予想だったらしい。


そして彼らの予想どおり、淡々と手術は済んだ。


執刀医は、天野医師で記者会見でも本来は、天野医師が真ん中に座るべき所だが、

そこは、それ。東大医学部の「メンツ」があるから、小野東大教授があたかも自分がオペを

成功させた、と言いたそうだったが、さすがにみんな知ってるから、そこまでは言えない。

本当の執刀医天野医師は、

「陛下が術前に希望なさっていた、務を行い、日常の生活を取り戻したら、成功と言える」

と言ったが、素人考えでも、本当のオペの成功とは、そう言うことだろうと思うし、

天野医師の発言は、陛下が以前の日常を取り戻せるまで、責任を持つ、ということで、

ドクターの良心を強く感じた。


昭和天皇の頃は侍従長が、
天皇陛下は天寿を全うされるべきで、玉体(天皇陛下の身体)にメスを入れるべきではない。

と言ったほどであるが、今やごく当たり前に陛下のしかも心臓にメスを入れる。

隔世の感があるが、無論、オペで今上天皇が狭心症から解放され、今後も普通に暮らせるようになるのだから、

その方が良いに決まっている。

とにかく、現在、202月19日(日)23時44分だが、術後の経過にも問題無さそうでなによりである。

もう一度、強調するが、これは、何だかんだいって、順天堂の天野ドクターの力量を反映している。

手術時間が短く、人工心肺を使わず、出血も少なかった。つまり、患者(天皇陛下)の身体が、オペによって

受けたダメージ(それがゼロ、ということはあり得ない。)が非常に低かったから、回復も早いのである。


一言だけ嫌味を書かせて貰うと、記事の中に東大心臓外科、小野教授の言葉で、
退院まで誰が主治医か尋ねられると、小野教授は「主治医はなじまない。主治医チームだ」と全員で管理に当たることを強調した

と、あるが上手く言ったら手柄は出来るだけ東大のものとしたい。そして

失敗したら、「主治医の天野先生が最終的な責任者言わざるを得ない」とかいうのだろう。「白い巨塔」はそういうところだ。


いずれにせよ。

天皇陛下のご快癒をお祈り申しあげます。

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