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JIROの独断的日記
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2012年10月27日(土) 【音楽】私が本当に上手い、と思うトランペット奏者たち。

◆また、「ハイドン:トランペット協奏曲」です。

またか、と思われる方も多いでしょう。

そのとおりです。しかし、私は優れた作品の優れた演奏は何度でも繰り返し紹介するべきだ、と思っています。

テレビなどマス・メディアの影響力は物凄いです。

私ごときのブログでも、有難いことに、御常連の読者がいらっしゃいますが、

やはり、マスメディアの情報伝播力には、遠く及びませんし、毎日必ず、一見さんがおられます。

大事なことや、自分が好きでたまらないことは何度くりかえしても良いと思っております。


今年の毎コン(日本音楽コンクール)には2009年から3年ぶりにトランペット部門がありました。

25日が本選会で、優勝者とその他の順位が発表されましたが、私は生で聴いていないので、何とも言えません。

トランペット部門本選会はNHK FMラジオでは11月26日(月)19:30から21:10、

NHK BS プレミアムでは、12月5日(水)午前6時から6時55分に放送されます。


コンクールはともかく、本当に上手いトランペットの演奏を私はずっと探してきました。

キリがないのですが、何とか6人に絞りこみました。


◆最も上手いと私が思う6名の奏者。

言うまでもありませんが、これは、音楽の演奏に対する私個人の好みに基づく評価です。

ハイドンの第一楽章だけを並べています。


始めにモーリス・アンドレ。何度聴いても、どう聴いても圧倒的に上手い。神様です。


アンドレは、ハイドンを何度録音したかわかりませんが、これは、

バンベルク交響楽団 テオドール・グシュルバウアー指揮 (1971年)。

音源は、Vol. 1-Maurice Andre Edition: Concertosです。


◆モーリス・アンドレ:ヨーゼフ・ハイドン「トランペット協奏曲」変ホ長調 第一楽章(以下、同様)


Maurice Andre



モーリス・アンドレのカデンツァは、他の奏者にも影響を与えていることが、後の演奏を聴くと分かります。


次は、名古屋フィルハーモニー交響楽団 トランペット奏者 宮本弦(ゆずる)さん。

2009年の毎コントランペット部門で2位を獲得なさいましたが、何故2位なのか、と思います。

今まで私が聴いた日本のトランペット奏者で最も上手い方の一人です。

CDはなく、これは3年前の日本音楽コンクール本選会におけるピアノ伴奏での演奏。ソロが出る直前からです。


◆宮本弦


Yuzuru Miyamoto


かつて、日本人でこれほど上手いトランペット奏者が現れるとは、想像だにできませんでした。

発音の明瞭さ、全音域での音色の柔らかさ(高音域での緊張感のなさ)、完璧な音程、音のコントロール。

適切な音量、アーティキュレーション、フレージング。素晴らしいの一語に尽きます。


次はアンドレの弟子で、エンパイアブラスの、ロルフ・スメドヴィック (Rolf Smedvig)

音源は、Trumpet Concertos of Haydn, Hummel, Torelli, and Belliniです。

ジャケットを見ると、なんとなく「軽そう」ですが、演奏は素晴らしい。


◆ロルフ・スメドヴィック (Rolf Smedvig)



Rolf Smedvig


全ての上手い人に共通することですが、身体が全体として「緩んでいる」。つまり無駄な力が入っていないので、

楽器が物凄くよく鳴っています。タンギングの歯切れの良さが、師匠のモーリス・アンドレに似てます。

ハイドンの第一楽章では、通常のB管で吹いたら音域外になる、高いレの♭が出ますが、その最高音が全く刺激的になりません。

とにかくとても楽器が良く鳴っている気持ちの良い演奏です。


◆ジェラード・シュワルツ(Gerard Schwarz)



元ニューヨーク・フィルハーモニック副首席で今は専ら指揮者です。これは指揮者に成り立てのころ、

ニューヨーク室内管弦楽団を「吹き振り」したもの。音源は、Trumpet Concerto シュワルツ / ニューヨーク.coです。


ジェラード・シュワルツ(Gerard Schwarz)



物凄く上手いのです。指揮者に転向しなかった方が良かったのではないか?と言いたくなります。

それは、指揮者としてダメ、という意味ではなく、トランペットを止めたのがあまりにも勿体無い。

非常に高度なテクニックと音楽性を兼ね備えた貴重なトランペット奏者です。


次は、1987年生まれ(眩暈がしそうですな)のノルウェーの女性トランペット奏者、ティーネ・シング・ヘルセス(TINE THING HELSETH)。

女性だろうが、なんだろうが、上手いものは上手い。

音源は、TINE THING HELSETH: Trumpet NORWEGIAN CHAMBER ORCHESTRA /Haydn, Albinoni, Neruda & Hummelです。


◆ティーネ・シング・ヘルセス(TINE THING HELSETH)


TINE THING HELSETH


まぎれもなく、この人には天賦の才がある。しかし、それに甘んじないで、非常に真面目に勉強してきたことが分かります。

トランペットの女性も男性も関係ないのですが、敢えて女性の利点を挙げるとすると、男だと粗くなりがちな所もあくまで優しく美しく吹く。

しかし、それが弱々しいという欠点にはなっていない。フォルティッシモは立派なフォルティッシモです。非常に安定感があります。


最後。

最近見つけました。ルベン・シメオ(Ruben Simeo)。ハイドン・フンメル・タルティーニ・テレマン トランペット協奏曲集

アンドレの晩年の弟子だそうですが、この子は天才です。


◆ルベン・シメオ(Ruben Simeo)


ルベン・シメオ(Ruben Simeo)



お聴きのとおり、非常に才能にあふれている人なのですが、上手いのは、良いのですがまだ若いのですね。1992年スペイン生まれ。

漸く20歳。勿論、アンドレに師事して真面目に練習したことはよくわかるのですが、若干、あまりのテクニックをもてあまし気味で、

時折、「テクニック誇示」になりかけるのですが、これはこの位の才能ある音楽家には、ありがちなことです。

もう少し年を重ねたときに、音楽性が深まるかどうか、が注目点ですね。


次々に新しい才能が現れるというのは、嬉しいことです。

しかし、いつの時代になっても、クラシックのトランペット奏者になるからには、絶対にハイドンの協奏曲は避けて通れません。

これをどのように解釈して演奏するか、によってその人がトランペットで音楽をどのように表現したいのか、が大体、わかります。

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2009年10月27日(火) 「首相、被害実態の把握指示=防衛相「極めて遺憾」−護衛艦衝突」←事故の全容、原因が不明なのに陳謝する必要はない。
2008年10月27日(月) 「日経平均、バブル後安値を更新 終値486円安」←株を「買う人」がいる限り、売られるのです。
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2006年10月27日(金) 「<履修不足>「所管をしている教育委員会そのものに責任があるんじゃないか」(伊吹文部科学相)←責任者は貴方でしょ?
2005年10月27日(木) 靖国問題で政府答弁書決定 「戦犯」は存在せず 公式参拝であっても合憲←「戦犯」云々をわざわざ「閣議決定」する必然性が認められない
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