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JIROの独断的日記
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2012年05月28日(月) 【音楽】エリザベート王妃国際音楽コンクールのサイトで成田達輝氏の本選全てを見て、聴けます。天才だと思います。

◆記事:<バイオリン>成田さん2位 新しい個性派世代の登場(毎日新聞 5月27日(日)19時27分配信)

バイオリン部門の世界最難関のエリザベート王妃国際音楽コンクール2位に入った成田達輝さん(20)の朗報に

「日本の新しい個性派世代の登場だ」と、音楽関係者からは日本の演奏界の新たな発展を確信する声が相次いだ。

繊細を極めた感受性と超越的なテクニックを持つ成田さんは、本選でも演奏したパガニーニのバイオリン協奏曲第1番が十八番。

光がはじけるような表現で、粋を極め、品格に満ち、すでに「名演奏家の芸風」を持つと評される。

3月末にフランス・ドゥエでこの曲を弾いた際には新聞批評に「偉大なパガニーニ自身だけがライバルの天才」と激賞された。【梅津時比古】

(以下省略)。(駐:色太文字は引用者による)


◆コメント:2日連続してどうしても書きたくなるほどの物凄い才能です。

拙日記・ブログは、10年続いていますが、二日連続で音楽記事。しかも同じ話題、というのは、

多分初めてです。


何故、このようなことをするかというと、成田達輝氏の才能があまりにも素晴らしく、

昨日の文章では、書き足りないからです。それぐらい、物凄い才能だと思います。

記事で色太文字で強調した部分。フランスの新聞が、

「偉大なパガニーニ自身だけがライバルの天才」

と激賞した、とありますが、確かにこれほどの大絶賛を読んだことは、ありません。


◆エリザベート・コンクールの公式サイトは良心的で、ファイナル全員の演奏全てを聴けます。

他の音楽コンクールのウェブを全部確かめた訳では無いので(何しろ、コンクールの長い歴史を考えると、

コンクールの様子をネットで世界中に配信するなどというのは「ごく最近始まったこと」なのです)、

もしかするとエリザベート王妃国際音楽コンクールだけでは無いかも知れませんが、

悪いけど、毎コン(日本音楽コンクール)の公式サイトなど、翌年になって漸く前年の各部門の

優勝者の演奏の、それもほんの一部を載せるだけなので、それと比較すると、

エリザベート・コンクールの公式サイトは、

本選に残った12人(ヴァイオリン部門だけについて書いています)全員の本選に於ける全演奏を

視聴出来る、非常に良心的で有難いサイトです。


これ↓が成田さんの本選演奏全てを1時間20分全部視聴できるページです。

Final 2012: Tatsuki Narita

ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ3番。

このエリザベートの作曲部門でグランプリを獲った酒井健治氏の「バイオリンとオーケストラのための協奏曲」。

最後がパガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番。

なんですが、フランスの新聞が、「作曲者自身(パガニーニ)だけがライバル」と絶賛↓理由がよく分かります。

ご覧頂くしかないですね(なお、コンクールの公式サイトではヴァイオリン部門のCDを売ってます)。


音楽の演奏が上手いか下手か、というのは演奏スタイルの好みは別としても客観的に、

「どう聴いても『上手い』と言わざるを得ない。文句の付けようがない」

というレベルがあります(成田氏の演奏スタイルが私の好みではない、と言っているのではありません。

誤解なさらないようにお願いします)。

それは、数多くの演奏に接して、「耳が肥え」てくればわかるようになりますが、

まだ、あまり聴いたことがなくて分からないと言う場合、伴奏したオーケストラ・プレイヤー達の反応を見ることです。

お客よりも、何しろオーケストラの音楽家はプロで、今までに色々なソリストの伴奏をしているので、

実はソリストにとって最も「恐い」存在です。


成田氏がパガニーニを弾き終えた瞬間、聴衆からは、殆ど満場のブラボー(これも、珍しい)と、スタンディングオベーション

が起きますが、確かにコンクールでここまで、客が興奮するのは、あまり見たことがありません。


更に、前述したオーケストラ。この伴奏はベルギー国立管弦楽団(National Orchestra of Belgium)ですが、

オーケストラというのは、ソリストが「普通」だと、ヴァイオリン、ヴィオラ奏者は楽器と弓を持ったまま、

右手の指で、左手に持っている楽器の胴体のウラの部分をパラパラとたたく「疑似拍手」になります。

「下手じゃ無いけど、特別、上手くもないね。ソリストなら、これぐらい普通だね。」という意味です。

ところが、専門家である彼らですら、本当に感心すると、ヴァイオリン、ヴィオラ奏者や管楽器の奏者が皆、

膝に楽器(と弓)を置いて、両手で客席のお客さんと同じように「本当の拍手」をします。

これは、
この人、本当に上手いな

と、プロの集団に認められている。これは本当に上手い人とみて間違いありません。

成田氏の演奏の後、ベルギー国立管弦楽団と指揮者が盛大に拍手しています。

「天才」という言葉を安易に使うと安っぽくなりますが、成田氏の場合はこの言葉を使っていい、

と思います。それぐらいのヴァイオリニストです。今後が楽しみです。

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