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JIROの独断的日記
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2010年05月28日(金) 「政府方針「小さな半歩」=続投を明言―鳩山首相」←直ちに内閣総辞職か衆議院を解散するべきでしょう。/音楽。

◆記事1:政府方針「小さな半歩」=続投を明言―鳩山首相(5月28日21時34分配信 時事通信)

鳩山由紀夫首相は28日夜、米軍普天間飛行場移設問題への対処方針を閣議決定した後、首相官邸で記者会見した。

首相は「当初思い描いていた沖縄県民の負担や危険性の抜本的軽減に比較すれば、この決定は最初の一歩、

小さな半歩にすぎないかもしれない」との認識を示した。

その上で「この一歩を一つの出発点に粘り強く基地問題の解決に取り組み続けることが自分の使命だ。

今後も命懸け取り組む」と述べ、首相続投を明言した。

一方で、首相は「最低でも県外(移設)」との自らの発言を念頭に、「自分の言葉を守れなかった。沖縄県民を傷つけたことを心からおわびする」

と表明、鹿児島県・徳之島の住民にも陳謝した。「実行力が示されていないと思われても仕方ない」とも語った。

米国との合意を優先した理由について、首相は「日米の信頼関係の維持が最大の抑止力」と考えたと説明。

決着期限を5月末としたことに関しては、「参院選前に決着しなければ最大の争点になる可能性があった」とし、

「(11月ごろの)沖縄県知事選前に結論を出すのが責務と考えた」と語った。

社民党の福島瑞穂党首の罷免については「根本的な部分で基地問題の考え方に違いがあった」と説明する一方、

「社民党が望むなら新たな閣僚に入ってもらうことも視野にある」と述べた。

(注:色太文字は引用者による)


◆記事2:iPad発売、直営店に行列 品切れ店舗は少なく (日経電子版 )(2010/5/28 20:32)

米アップルの多機能携帯端末「iPad(アイパッド)」が28日発売された。

一部アップル直営店には早朝1000人規模の行列ができる一方、郊外の家電量販店では少人数しか並ばなかったところも多かった。

夕刻時点でも販売を続けている店が目立ち、全機種品切れになった店は少ないとみられる。

大手家電量販店のうちビックカメラは取り扱い11店のうち、午後5時時点で完全に在庫切れとなった店舗はゼロ。

29日以降も複数の店舗で販売する見通しだ。18店で販売したヨドバシカメラでも午後5時時点で完売したのは

「一部の店舗で、一部のモデル」(渡辺哲也ハード・関連機器商品事業部長)に限られた。

全57店で取り扱ったヤマダ電機も、一部店舗で在庫が残っているという。

アップル日本法人や一部機種の発売元であるソフトバンクモバイルは、在庫量や初日の販売台数を明らかにしていない。

iPadは米国で4月3日に発売されて以来、世界的に品薄状態が続いている。


◆コメント:記事1と記事2を比較した場合、どちらが重要な情報か。

読者諸氏を小馬鹿にしたような小見出しを付けてしまったが、理由がある。


先日も少し書いたが、私は、近ごろ流行りのTwitter(ツイッター)にアカウントを持っている。

どんなものなのか、という好奇心からである。

最初の頃は勘違いしていて、10年ほど前、私が初めてPCを買い、インターネットに接続した頃盛んだった、

「チャット」と同一視した。が、御存知の通り「Twitter」は各自が一回140文字以内で勝手に好きなことを呟く、

「落書き」のようなものである(結果的に誰かと「チャット状態」になることはあるが、それは本来の使い方ではない)。

各自が勝手なことを書いていて、あまり面白いものではない。

しかし、Twitterを「観察し」ていると、人々が何に関心を持っているか、は、

リアルタイムで分かる。そこから有益な情報が得られる訳ではないが、

現実として、市井の人々の関心が何に向いているか、その傾向を知るための道具として

使えないこともない。


前置きが長くなったが、今夜(5月28日の夜)、Twitterにおける人々の話題を観察していたら、

「iPad」の話題が、「普天間」よりも明らかに多かったのである。

iPadも結構だが、今日の鳩山首相の記者会見を見て、全身から力が抜けるほどの絶望感を覚えないのであろうか。

或いは、最初から関心がなく、記者会見など見なかったのであろうか。


今更言うまでもなく、物事の軽重、即ち、重要なことと、さほどでもないことに区別が付くのが

大人であるが、iPadの話ばかりをして

「眠い、おやすみー」

と何事も無かったように、寝てしまう大人が多いと言う状況が、鳩山をして、今だ宰相たらしめている背景かもしれない。

巷のブログには「こんな奴が総理でいることが信じられない。」とか、「これほど、人に殺意を覚えたのは初めてだ」とか、

色々書かれているが、

そもそも民主党に政権を取らせ、やらせてみよう、という選択をしたのは我々有権者である。


◆しかし、「最低でも県外に移転」と公の場で口にしていながら、出来なかったのだから、辞めて、民意を問うべきだ。

今、テレ朝で「朝まで生テレビ」を放送している。田原総一朗がコメンテーターのひとり、

自称精神科医の香山リカに「後で鳩山さんの精神分析をお願いしたい」などと冒頭で言っていたが、

精神科医の治療に精神分析など使わないし、あの香山リカというのも随分前からテレビに出てばかりいて、

臨床経験が豊富とは思えない。つまり「医師国家免許」を持ったタレント、というほうが実情に近いであろう。


話が逸れたが、私は田原総一朗というのは大嫌いだが、こと、鳩山に関する発言には賛成である。

鳩山首相の「精神分析」というか「精神鑑定」が必要なのではないか、とすら思えるほどの超弩級の無感情人間だ。

不気味である。


兎に角これほど、コロコロ言うことが変わる内閣総理大臣は見たことがない。

小泉純一郎は、自民党をぶっ壊すといい、実際道路族、郵政族議員をつぶしたが、

一政党(自民党)だけではなく、日本をぶっ壊してしまった。いまだにそれが分からない人がいるが、

小泉は万死に値する悪党で、私は小泉は日本史上、最悪・最低の内閣総理大臣だったと思うが、

その小泉にすら、少なくとも言うことに一貫性があった、と、相対的に肯定的評価を付与したくなるほど、

鳩山は発言を変える。そして結局、86年の自民党案に戻ってきた。


尤も、普天間の移転に手こずったのは、鳩山の優柔不断もあるが、

沖縄は利権の巣窟(野中広務が週刊現代で立花隆との対談で口にした言葉)だからである。

週刊現代6月5日号、69ページの記事によると、今日、タモリの音楽番組で歌っていた、

沖縄出身の美貌のタレント(女優)、K.M.は、渦中の辺野古地区で生まれ育っている。

このタレントの昨年亡くなった父親は、地元(名護市)企業の元幹部で、

熱心な基地移設賛成者として知られていた。生前は、辺野古沖への基地移設を実現するために、

防衛省の出先機関や市役所などを積極的に回っていたという(タレントK.M.本人は関係ない)。

こういうことが絡んでいることは容易に想像が付く。


しかし、そういう「プロセス」は関係なく、大人なら誰でも知っているとおり、如何なる職業でも、

仕事は結果だけで評価されるのである。「努力する過程が大事」のキレイゴトが通用するのは学生だけだ。


鳩山首相は野党時代、もし政権を取ったら、普天間基地は「最低でも県外」と公言していて、

それが、政権交替を有権者が選んだ理由の全てではないが、極めて重大な約束をしながら、

その約束を実現出来なかったのである。

即ち、結果において、重大な公約違反なのだから、辞めるべきなのだ。

内閣総辞職か、衆参同時などと言わずにすぐにでも衆院解散・総選挙で

民意を問うべきである。


あまりにも毎度の口先発言でなれてしまって大して驚きはしないが、記者会見で鳩山首相は、

今後も命懸けで(基地問題の解決に)取り組む。

と発言した。日本語の文法に鑑み、「今後も」と言ったのは、
今までも「命懸け」で取り組んでいた。

ことを意味するが、その割には、全然憔悴した様子がない。痩せ細りもしないし、顔色もいい。

つまり、これだけ日本国内のみならず、アメリカの新聞でも「アホだ、無能だ、ウソツキだ」と

言われ続けても、平気でメシを食って、ぐっすり眠れていることを、示している。

そして、今までの発言の変化のものすごさを考慮すると、今日の「命懸けで取り組む」発言すら、

いずれ、「あれは、比喩として用いたのであり、命を賭するつもりはない」とかなんとか

言い出しそうだ。


私は、社会人に成り立ての頃、上司や先輩から、
「怒られているうちは、まだ、いいんだ。『伸びる見込みがある』と思うから叱るんだ。

失敗しても叱られなくなったら、『こいつは何を言っても無駄だ』と見放されたと思え」

と言われたものだ。今、私は鳩山首相に腹が立たない。

無論、私は、内閣総理大臣の上司ではないが、同じ原理で腹が立たないのだろう。


◆【音楽】ユージン・オーマンディ、フィラデルフィア管弦楽団のポピュラー名曲集

折角週末なので、CDをご紹介したい。ユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団の

オーケストラ・ヒット・パレード

タイトル通り、ポピュラー名曲集で、1,020円と安い。

他は既にお持ちの方が多いだろうが、2曲目の「草競馬」。

あのフォスターの草競馬を金管とパーカッション用にアレンジしている。編曲者が不明なのが残念だが

かなりユニークで「斬新な」アレンジである。


この一曲だけは他のCDでは聴けないのだが、独立した一本の記事にするほどではないので

こういう形で載せることにした。こういうのも良いかなと思って。「今日の一曲」形式、とでもいおうか。


ユージン・オーマンディ=フィラデルフィア管弦楽団、フォスター「草競馬」



Eugene Ormandy The Philadelphia Orchestra Foster "Camptown Races"



ちょっと面白いでしょ?

それでは皆様良い週末をお過ごし下さい。

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