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JIROの独断的日記
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2010年07月16日(金) 【音楽】「両陛下がコンサートに チェロ奏者を鑑賞」←ベルリン・フィル・12人のチェリストたちによる「ラヴィアンローズ」

◆記事:両陛下がコンサートに チェロ奏者を鑑賞(共同通信)(2010/07/04 17:05)

天皇、皇后両陛下は4日午後、東京・赤坂のサントリーホールを訪れ、

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のチェロ奏者12人によるコンサート

「ベルリンフィル12人のチェリストたち」を鑑賞された。

両陛下は1993年にドイツを訪問した際などにも「12人のチェリスト」による演奏を聴いている。

コンサートの第2部から、観客の大きな拍手に迎えられて会場入りした両陛下は、

12人が奏でるシャンソンや映画音楽などに耳を傾け、コンサート終了時には立ち上がって拍手した。


◆コメント:4年ぶりに新譜を出したのでプロモーションで来日したんです。

「ベルリン・フィル 12人のチェリストたち」というチェロだけのアンサンブルは、昔からありますが、

メンバーは、次々に入れ替わっているようです。

全く偶然ですが、弊日記・ブログで5月に、初めて「12人のチェリストたち」をご紹介しました。

【音楽】三枝成彰氏がベルリン・フィル12人のチェリスト達のために、ビートルズを編曲したもの。ココログ

今回、「ベルリン・フィル 12人のチェリストたち」は、4年ぶりに新譜、「ばら色の人生〜パリへのオマージュ」を出したので、

そのプロモーションも兼ねて来日公演をしたのです。


初日、7月4日のサントリーホールに両陛下がお出ましになった、とのこと。

天皇陛下はチェロを演奏なさいますから不思議はないですが、「ベルリン・フィル12人のチェリストたち」は、

有名ですけど、かなりマニアックな部類です。陛下は本当にこの「12人」とチェロがお好きなのでしょう。

余談ですが、今の陛下の即位の礼の記念式典には、ヨー・ヨー・マが呼ばれて、

お祝いに、バッハの無伴奏チェロ組曲第一番の1曲目「プレリュード」を演奏するのを、両陛下が嬉しそうに

お聴きになっていたのを記憶しています。


ひとつだけ、細かいことを書くのは野暮ですが、共同通信の見出に気なることがあります。

それは、
両陛下がコンサートに チェロ奏者を鑑賞(共同通信)

とかいてありますが、本当に日本のマスコミって、新聞もテレビもクラシックとなると

何も知らないのですね。嫌、「知っている」「知らない」という知識の問題というよりも、

国語力の問題です。日本語をよく考えればこういう見出しにならないでしょう。
「チェロ奏者を鑑賞」

というと陛下が、容姿端麗なチェリストを、ただ、立たせておいて、1時間ぐらい眺めて楽しんだ、という情景になります。

違うでしょ?「奏者を鑑賞」する人はいません(演奏者が美男美女なら、演奏と一緒に見とれることはありますけど)。

書くのならば、
両陛下、コンサートに。チェロ演奏をご鑑賞。

が正しい。しっかりして頂きたいですね。メディアの方。


◆「ばら色の人生〜パリへのオマージュ」から。

その新譜のご紹介。なかなか、粋です。純クラシックばかりではありません。

やはり相当上手いですわ。この人たち。チェロに限らず一種類の楽器だけのアンサンブルって、

音域も音色も同じ(奏者により微妙に違うとか、厳密な話はおいといて。)ですから、バスと内声部と旋律担当に

分け難いですよね。ところがチェロは音域が広いので、それを最大限に活用しています。

メロディーを弾く人達は相当な高音域を余儀なくされます。


1曲目。アルバムタイトルになっている「ばら色の人生」って、何かピンと来ないと思ったら、

「ラヴィアンローズ」のことですね。エディット・ピアフという既に故人ですが、フランスの

「国民的」シャンソン歌手の代表的な歌の一つです。聴けば「ああ、あれか。」と思われることでしょう。


ラヴィアンローズ(La Vie en rose バラ色の人生)



La Vie en rose



粋ですねー。思い切り甘いですね。チェロの既成概念が変わりますね。


次の二曲は、アコーディオンで演奏されるワルツです。

アコーディオンでは、こういう曲、左手で早い三連符がつきものですが、それをチェロで弾いてます。

難しいでしょうが、ま、そこは、ベルリン・フィル。


パリの橋の下(Sous les poents de Paris)



Sous les poents de Paris



上手いものです。チェロってこういう音も出せるのですね。



最後。曲名が「パリの空の下」で、二曲目と似ていますが、こちらは、

正式には「パリの空の下--セーヌは流れる」で、「巴里の空の下〜セーヌは流る」という、

私は見たことがないのですが、1951年のフランス映画のテーマだそうです。

曲自体は、これもお聴きになったことが有る方、多いのではないか、と思います。


パリの空の下(Sous le ciel de Paris )



Sous le ciel de Paris



ロマティック・サウンド!ですね。ここでは甘い曲ばかり載せさせて頂きましたが、

CDには、ラベルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」もありますし、

中心となるのは、これは初めて聴きましたがプーランクの「人間の顔」です。

原曲は、6声の混声合唱二群(6つのパートで編成されるコーラスが二組ということです)の為に

書かれたそうです。かなり難しいでしょうねえ。オリジナルで歌うのは。

というわけで、非常にバラエティに富んだフランス音楽を「12人のチェリスト」が

見事に演奏しています。お薦めです。

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