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JIROの独断的日記
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2009年11月11日(水) 【音楽】バロック、オーボエ協奏曲集/宮本文昭、ハインツ・ホリガー(既出ですが)。

◆最近色々な方にお聴かせして、大変喜ばれまして・・・。宮本文昭さんの「ミラノの午後」

今日ご紹介する演奏は、以前取りあげたものですので、以前からの読者の皆様には

新しいものをご紹介できなくて申し訳ないのですが、、最近、お聴かせした方から、

アルビノーニって「アルビノーニのアダージョ」しか知らなかった(あれは、アルビノーニの完成譜があるのではなく、

ジャゾットという、アルビノーニの研究者が補筆したのです)」という方が数人おられまして、

オーボエ協奏曲に大変感心されました。

そこで、もう一度とりあげることにしました。

宮本文昭さんの「ミラノの午後」というCD。

アルバムタイトルは、「ミラノ」ですが、収録された作品を作曲したアルビノーニや、ヴィヴァルディ、マルチェルロは、

皆、ヴェニスの作曲家です。

もう一枚は、不世出の名手ハインツ・ホリガーがイ・ムジチ室内合奏団と録音した「ベニスの愛」です。


◆アルビノーニ:オーボエ協奏曲 ニ短調 作品9-2から(宮本文昭さん)

アルビノーニのオーボエ協奏曲は大変美しいのですが、その中でも特に有名なのをまず宮本文昭さんで。


アルビノーニ:オーボエ協奏曲 ニ短調作品9-2から第一楽章。



Albinoni Oboe Concerto Dmoll No.9-2 1st movment



アルビノーニ:オーボエ協奏曲 ニ短調作品9-2から第二楽章



Albinoni Oboe Concerto Dmoll No.9-2 2nd movment



切なく、悲しく、懐かしく、穏やかで、優しく、美しい。と思います。

ヴェニスへ行く機会が有る方は、是非、この音楽をお持ちになって

(iPodでも何でもいいですから)、夕暮れの光の中で聴いて頂きたいと思います。


◆アルビノーニ: オーボエ協奏曲 ト短調 作品9-8 (ホリガー)

何故、ここでホリガーになるかというと、このト短調・作品9-8は「ミラノの午後」には収録されておらず、

ホリガー=イ・ムジチ室内合奏団の「ベニスの愛」に収録されているためです。

どちらも当代、世界有数の名手ですから、音色の違いなど聞き分けられるようになったら、結構カッコいいですよ。

それでは、音楽。


アルビノーニ: オーボエ協奏曲 ト短調 作品9-8 第一楽章



Albinoni Oboe Concerto Gmoll No.9-8 1st movment



アルビノーニのアダージョも綺麗ですけどね。オーボエコンチェルト全然知られないと、

アルビノーニ、気の毒です。


◆再び宮本さんで、マルチェルロのオーボエ協奏曲。通称「ヴェニスの愛」

マルチェルロのオーボエ協奏曲の第二楽章が、ヴェニスの愛という映画に使われて、有名になったそうです(実は見たこと無いのです)。

宮本文昭さんのソロでどうぞ、映画に使われたのは第二楽章らしいのですが、第一楽章から大変美しいのです。


マルチェルロ:オーボエ協奏曲ニ短調 第一楽章



MARCELLO Oboe Concerto Dmoll 1st movment



マルチェルロ オーボエ協奏曲 ニ短調 第二楽章

MARCELLO Oboe Concerto Dmoll 2nd movment



これ、本当に名演ですよ。優劣をあまり言いたくないけど、ホリガーより美しいのではないか、と思います。

こういう曲(楽章)は、簡単そうで難しいです。音、音色というか、トーンというかが全て。

そして、動きの速い曲ならば、その速さだけで、聴衆を感心させることはできませんが、このような

テンポの遅い楽章は、テクニックを披瀝しようがないですから、その音楽家のセンス、「音楽性」などといいますが、

それがモロに出ます。譜面をただ音にしただけでは、芝居になぞらえれば、台詞の棒読みになってしまいます。


◆【番外編】オーボエ協奏曲をトランペットで吹いたもの。

当時は楽器の指定は固定的ではないので、色々な楽器で演奏されます。

あいにく、CDは絶版ですが、アルビノーニ:オーボエ協奏曲 ニ短調作品9-2から第一楽章。を、アメリカの女性奏者、ビビ・ブラックという人が、

日本人オルガニスト、松居直美さんと録音したものをお聴き下さい。


アルビノーニ:オーボエ協奏曲 ニ短調作品9-2から第一楽章(トランペット:ビビ・ブラック、オルガン:松居直美)


Albinoni Oboe Concerto Dmoll No.9-2 1st movment(Trp.&Organ)



これは、これで、良いですよね。輝きと荘厳さが加わります。


もう一つは、マルチェルロのオーボエ協奏曲の第一楽章をノルウェーの若手トランペット奏者、

ティーネ・シング・ヘルセス(Tine Thing Helseth)、偶然ですが、この人も女性ですが、大変上手い。まだ22歳です。

これはYouTubeから。



Tine Thing Helseth: Marcello trumpet concerto, 1st mvt.






身体に余分な力が入らず、高音を出すときにも唇を締め付けていない(これをやったらダメなんです)ので、

音域に関わらず音に柔らかさがある。と同時に輝きもある。テクニックは正確です。オーボエの哀愁とは、

また違った魅力が表現されています。

本来、宮本さんのオーボエをお薦めというかご紹介するはずでしたが、多少、脱線しました。

それでは。

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