外国為替証拠金取引
JIROの独断的日記
DiaryINDEXpastwill


2009年08月14日(金) 【音楽】ルービンシュタインのピアノ

◆済みません。明日から夏休みなので、気が抜けてます。

二日続けて音楽は、出来るだけ避けたいのですが、今日まで働いて、明日から来週一杯夏休みなのです。

と、思ったら、元気が出てもいいのですが、疲れの方が先に出ました。

選挙まで間がありますから、それは書きますけど、正直言って、自民党も民主党も支持できません。

景気動向は、かなり気合いを入れないとかけません。

そういう理由で、今日も音楽です。


◆先日、ラ・カンパネラ特集を組んだ時に圧倒的な支持を得たのがルービンシュタインでした。

約1ヶ月前に、【音楽】ラ・カンパネラ大特集。7人による演奏。最後が、フジ子・ヘミングさんです。ココログ)という「企画」を組みました。

これが、私も意外なほど好評だったのですが、一番支持を得ていたのは、故・アルトゥール・ルービンシュタインの演奏でした。

そこで、YouTubeで探してきました。古い録音でモノラルだったり、決して音質は良くないのですが、

再生音の良し悪しではなくて、その奥にある、ルービンシュタインの音楽を聴いていただきたい。

ショパンに限らず、この時代、ロマン派といいますが、ロマン派の作品は、お聴きになってお気づきだと思いますが、

1曲の中で何度もテンポが変わります。テンポが伸び縮みする。テンポ・ルバートといいますけど、

ショパンが上手く弾けるかどうかは、それがかなり大きな要素になっています。

ルバートを全然しないで一定のテンポで弾いたら、あたかも、芝居における台詞の「棒読み」にようなつまらないことになってしまいます。

ところがやり過ぎても、ゴテゴテして悪趣味になります。

その辺のさじ加減が大変難しく、はっきり言って生まれながらの才能によるところが大きいと思います。センスの問題、ということです。

ルービンシュタインは、そのセンスがちょうどドンピシャ、というか、ルバートするのだけど、これ以上やると却って嫌らしいというか、

なんだか気取り過ぎでいやらしいという寸前で止めている、と思います。

そこが実に見事だと、完全にこれは私の「独断的」感想ですが、そう思います。

それがルービンシュタインのルービンシュタインたる所以(ゆえん)ではないか、と。

それでは音楽を。


幻想即興曲お馴染みの曲です。







マズルカ38番 嬰ヘ短調 作品59-3

マズルカっていうのは、ショパンの祖国ポーランドの民族舞踊から来ているリズムというか形式というか。

私はこの曲の切ない響きがたまりません。






子犬のワルツ 作品64-1 変ニ長調

これは、お馴染み。ショパンの作品の中でも最も屈託のない作品の一つではないかと思います。

「単に上手い人」、特に若い人は、この曲を非常に速いテンポで弾いてしまいます。すると、

指が速く動く(「指が回る」という言い方をします)ことで、素人を驚かせることはできますが、

それで終わりです。ルービンシュタインは、勿論もっと速く弾こうと思えば弾けるけれども、

そうしないで、曲を音楽として味わえる最適のテンポ(遅すぎたら退屈ですから)で弾いていると思います。







ワルツ  作品64-2 嬰ハ短調

同じワルツでも、切なく、ロマンティックですね。私は大変好きです。好きな方、多いと思います。






華麗なる大円舞曲(Grande Valse brillante Op. 18)

今度はガラリと雰囲気が変わります。曲名どおり、華やかな舞踏会を連想させる絢爛豪華な音楽です。

ピアニストに聴くと、同じ音を6つ繰り返す所が随所に出てきますが、あれがなかなか難しいそうです。






英雄ポロネーズ 作品5

スケールの大きい音楽で、全体の構成をよく考えないで弾くと、盛り上がらず、退屈な演奏になります。

ルービンシュタインは、ショパン弾きとして有名です(勿論他の作曲家の作品も演奏しますが)。

この曲など生涯に何百回弾いたことでしょう。






というわけで、20世紀最高のピアニストの1人、アルトゥール・ルービンシュタイン特集でした。

良い週末をお過ごし下さい。

【読者の皆様にお願い】

是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。


2008年08月14日(木) 人は何故、感動すると涙がこぼれるのでしょう。14日はカール・ベーム(指揮者 1894〜1981)の命日でした。
2007年08月14日(火) 終戦記念日。安倍首相。「きけ、わだつみのこえ」を読んだことがありますか?
2006年08月14日(月) クレーンが送電線に接触。139万世帯が停電。←電柱が非常に多い日本。電力系統の勉強。
2005年08月14日(日) 123便にまつわること。コクピットクルーのお子さんたち。
2004年08月14日(土) 「<美浜原発事故>最薄部分は0.6ミリ 立ち入り検査」銀行は毎年検査するが、原発は28年間検査しないの?
2003年08月14日(木) 「英首相府がイラクの脅威誇張 博士取材のテープで判明」 大変な事になりました。

JIRO |HomePage

My追加