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JIROの独断的日記
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2009年06月23日(火) 「<臓器移植法改正案>民主・西岡氏『国民投票も一案だ』」←何言ってんだ。バカ。

◆記事:<臓器移植法改正案>民主・西岡氏「国民投票も一案だ」(6月23日19時26分配信 毎日新聞)

民主党の西岡武夫参院議運委員長は23日の記者会見で、臓器移植法改正案について

「脳死を人の死とすることに国民的コンセンサスがどの程度あるのかはっきりしていない。国民投票も一案だ」と述べ、

脳死を一般に人の死とするA案の今国会での参院採決に消極的な考えを示した。

現行の国民投票法は憲法改正以外の法案の国民投票を想定しておらず、西岡氏の提案が実現する可能性は低い。


◆コメント:バカである理由(その1)

民主党の西岡武夫参院議運委員長は、バカに相違ない。

その理由の一番目。「臓器移植法」うんぬん以前の問題。

日本は代議制民主主義の国で、主権者たる国民が正当な手続きを経て選んだ国会議員が、国民の声を反映させて

(建て前ではね。)、法案を審議して法律を作るのである。毎日新聞が書いているとおり、国民の直接投票が要求されるのは、

憲法を改正するときだけだ。イロハのイ。そんなことも分からないから、バカに相違ない、と言うのである。


◆バカである理由(その2)「脳死を人の死とすることに国民的コンセンサス(合意)がどの程度あるのか、って、ないよ。そんなもの。

そもそも、脳死とは何かを国会も審議の際に国民に分かり易く説明するべきだし、

国会が説明しないならば、メディアが説明するべきだし、

誰も説明しないのなら、これだけネットが普及しているのだから、「脳死とは」で検索すれば直ぐ分かるのだが、

誰も、自分の身内が「脳死」になって臓器提供することになる状況など想像したくないから、調べない。

脳死とは何か、が分かっていないのに、コンセンサスもへったくれもない。

「脳死とは」で検索するか、「脳死と植物状態の違い」で検索すれば大抵のひとは理解出来ると思う。

プロ(医療従事者)がどこかのブログできちんと説明してくれているのかも知れないが、見当たらないので、

素人の私が、理解出来る範囲内でごく大雑把に「脳死」と「植物状態」の違いは何か説明すると、こうなる。

両方とも意識が無い点は共通しているが、

【脳死】
呼吸を司る脳幹までが機能しなくなっており、自発呼吸が出来ない。脳に10分間酸素が供給されなければ、心拍も停止する。

このため、人工呼吸装置を付けっぱなしにして漸く「心臓が動いている」状態である。

【植物状態】

大脳の機能の一部又は全部は失われているが、脳幹の機能は残っていて、自発呼吸が可能である。

専門家が読んだら、まだまだ説明不十分だろうが、素人にゴチャゴチャ説明すると余計分からなくなる。

ネットで一番簡単に説明してあるのは、財)富山県腎臓バンク 脳死と植物状態の違いだ。

臓器移植法改正案が衆議院で可決されたのが6月18日で、翌日の全国紙の社説はこぞってこの話題を取りあげたが、

いずれも読者が「脳死とは何か」を理解していることを前提として書かれていて、

こんな状態で国民的合意が必要だ、などと書いている新聞もあったが、むちゃいうな。

どうして、これぐらいのこと(脳死とは何か)を解説しないの?

国会議員もメディアも解説しないし、国民は自分で調べないからいつまで経っても議論が進まないのでしょ?


勿論、私以上の年代の人ならば、日本で「臓器移植」が何十年もタブーになったのは、1968年に札幌医大で起きた、

和田心臓移植事件が大きな原因となっていることは知っている。

しかし、だからといって、「脳死は人の死か」を説明するのは別の話でしょう。

それが分からなければ、全然議論にも何にもなるわけがない。


◆改正臓器移植法案は何が「改正」されたのか。

「改正」というぐらいだから、臓器移植法は以前から存在している。以下、アンチョコ丸写し。

臓器移植法
脳死と判定された人から心臓、肝臓などを摘出し移植することを認めた法律で、1997年施行。

臓器提供する場合に限り脳死を「人の死」とし、提供には本人の書面による意思表示と家族同意が必要。

意思表示ができるのは、指針で15歳以上と定めている。

99年2〜3月に同法に基づく初の脳死移植があり、2009年5月末までに81例。施行後3年をめどに見直すとされていた。

国会には、年齢に関係なく本人が拒否していなければ家族同意で提供できるA案

提供者の年齢を12歳以上に下げるB案、

脳死の定義を厳格化するC案、

家族の同意などを条件に15歳未満の提供を可能にするD案の改正4案が提出された。

6月18日、衆議院は、水色で強調した、A案が可決したのである。

しかし、法案は参議院でも可決されなければ成立しない。野党は対案を出すというのだが、

A案のどこがそれほど問題なのか、よく分からない。

特に、大人の場合と15歳未満では「脳死」の定義(というか、具体的な状態)が異なるのであろうか。

それもよく分からない。

繰り返すが、その辺を、国会で議論する時に国民に分かるようにパネルでも使って説明する、とか、政治家が説明しないなら、

メディアがきちんと専門家から説明を聞いて、理解して、草稿を書いて、それをもう一度専門家にチェックしてもらって、

間違いがなかったら、紙面に載せて、あるいは電波に乗せて、私たちに説明して下さいよ。

それをキチンとしないから、お医者様たち(の中でも性格の悪い人)から見れば「頭の悪い一般人」である我々はいつまでも

問題の本質が、本当に分かった気にならないのですよ。

本当は人から聞いたことは直ぐにわすれるから、国民が自分で勉強するのが一番大事なんだけどね。

国会もメディアも、あまりにも説明不十分だと思います。

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