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JIROの独断的日記
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2009年03月04日(水) 「西松建設裏金事件」←今は政局じゃなくて、経済が緊急事態なんだよ。国会議員は仕事をしろ。

◆記事:西松建設のダミー2団体、与野党の国会議員18人にも献金(3月4日21時23分配信 読売新聞)

西松建設はダミーの政治団体「新政治問題研究会」と「未来産業研究会」を使って、両団体が解散した2006年までの3年間に、

小沢代表以外にも、与野党の国会議員18人や自民党の派閥などの政治団体に対して、総額約6100万円を支出していた。

3年間の献金額は、尾身幸次・元財務相(自民)の資金管理団体に計400万円、藤井孝男・元運輸相(同)の

資金管理団体と政党支部にも計400万円が支出されるなどしていた。

政治献金のほか、パーティー券の購入もあった。最も多かったのは自民党二階派の政治団体「新しい波」(約830万円分)で、

加納時男・参院議員の資金管理団体(200万円分)が続いた。


◆国策捜査と司法権の独立

昨日から、西松建設裏金事件でスッタモンダの大騒ぎである。小沢一郎の第1秘書が捕まったと。

小沢は開きなおって違法性は無い、というが、額面通り受け取る者はいない。

違法行為は違法行為だ。

しかし、本来、民主党から言うべき事ではないと思うが、

西松建設が与党議員にも献金していたことは既に分かっている。

分かっているのに、小沢一郎の秘書やら、小沢の地元の事務所だけが東京地検特捜部の捜査を受ける。

小沢が一番、多額の献金を受け取っていたからだろう、と新聞は書くが、

西松建設の政治献金の違法性はその金額の多寡に無関係に完全に同一である。

したがって、小沢の肩を持つわけではないが、小沢の秘書を逮捕するなら、

同時に与党で、献金を受け取った議員秘書も同様に検挙されるべきで、

それをしないのは、明らかに「法の下の平等に反している。


これは、国策捜査だろう、と誰もが思う。それが、分からないほど国民はバカではない。

「国策捜査」とは何かをしらないひとは、ネットで検索すればすぐにWikipediaか何かをヒットする

だろうし、もっと詳しく、生々しい実態を知りたければ、

「国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて」(佐藤優 著)という本を読めば、よく分かる。

日本では三権分立は建て前であり、司法権は残念ながら独立しておらず、

政治家に「あいつを捕まえろ」と命じられれば、その通りにする。日本は実際は二権分立である。

憲法上も、裁判官は行政府が任命することになっている。これでは司法の独立もへったくれもない。

貴方も私も国にあまり逆らうと、国策捜査で捕まってしまう。

この国は、その程度なのである。北朝鮮と大差ない。


◆今日は、株価がバブル後安値を一時下回ったのに、国会議員もメディアも、眼中にない。

シティ・グループもAIGもまだ、破綻の危険があるし、さらに米国に金融危機は長引きそうである。

昨夜(3月3日)の米株式相場は続落した。5日間続落である。

それを受けて東京市場でも一時バブル後最安値を更新した。

緊迫した市況だったのである(東証大引けは、少し戻したが)。

ところが、国会もメディアもそんなことは全く眼中に無い、と言っていいほどで、

西松建設裏金事件で、民主党が受けた打撃がどうのこうの、という話ばかりしていた。

物事の軽重をわきまえなさいよ。今日、株価を気にしていた、政治家や役人はいないだろう。

民主党は真っ青になり、つい数日前まで、次の選挙の勝利、間違い無し。だったのに、突然、

青天の霹靂で、地に足が付いていない。選挙選挙と政局ばかり気にしている姿を見て、

私は与党も野党も結局国民の生活など、どうでも良く(国会議員の歳費=給料は景気が悪くても、減らない)、

次の選挙で、自分がまた当選して、国会議員として美味しい思い出来るかどうかを考えていることが改めて、よく分かった。

西松建設より、早く経済対策を何とかしろ、自民党が小沢を失脚させるために、

司法に「国策捜査」を命じたのだろうが、そんなことをしている暇があるのなら、仕事をしろ。

景気・株価を何とかしろ。自分たちで思いつかないなら、専門家の意見を聞け。

お前らの給料(歳費)は我々の納めた税金で賄われている。

主権者は国民だが、国会議員や中央官庁の私欲を、至上課題としているから、

世の中一向に状況が変わらない。

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