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JIROの独断的日記
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2006年03月04日(土) 「南極の氷、3年余で東京ドーム40万個分消失」←地球温暖化を防ぐのは恐らく手遅れ(地球環境概況2000)

過去3年余の間に、南極大陸の氷が東京ドーム約40万個分も失われたことが、米航空宇宙局(NASA)とドイツによる観測でわかった。

衛星2基を使い、南極付近の重力の変化を調べた。これまで南極の氷の増減を詳しく知る手段は限られ、特に陸地を覆う氷の正確な増減量はわかっていなかった。

米科学誌サイエンスの最新号に掲載された。

観測チームの発表によると、2002年4月〜昨年8月の観測で、南極の西部を中心に、氷が1年当たり約152立方キロ・メートル(ドーム12万個分)ずつ失われたことが判明した。

地球の海面を0・4ミリ上昇させる水の量に相当し、3年で1・2ミリ海面が上昇したことを意味するという。

今世紀に入ってから、地球の平均気温がたびたび最高を記録するなど、温暖化傾向が目立っている。

観測チームは今回のデータを基に、近年の温暖化と氷の急激な減少との因果関係について詳しく調べる方針。

北極海などに浮かぶ氷山が解けても、海面上昇の大きな要因にはならないが、

大半が陸上にある南極の氷が解けると、大量の水が海洋へ流入するため、海面上昇への影響が懸念されている。(読売新聞) - 3月5日1時3分更新


◆コメント:チームマイナス6パーセントなど、「焼け石に水」

地球温暖化については、私は今までに何度も書いている

地球温暖化によりどのようなことが起きるかに関しては、国連環境計画が1999年に世界30カ国、800人の科学者の調査・研究の結果をまとめた、

地球環境概況2000「概況と提言」を読んで下さい。そこには、はっきりと、

「温室効果ガスの排出量増加により、地球温暖化を防止するのはおそらく手遅れであり、更に、京都議定書において合意された多くの目標は達成されないかもしれない。」

という結論が記されている。

上の記事では、「海面上昇の懸念」に付いてだけ書かれているが、それほど甘い話しではない。下手すると、人類が滅亡する。水と食料が足りなくなるのである。

その過程においては、氷山の中に何万年、何十万年も前に閉じこめられた、人類がまだ知らない細菌やウィルスが、空気中にばらまかれ、予防・治療法の無い伝染病が流行する、

海洋水大循環がとまりヨーロッパの気候が変ってしまう、

ロシアの永久凍土が溶けて、ぬかるみのようになり、ロシアの国土そのものが無くなってしまい、大量の難民が発生し、大パニックになる、

など、様々な、あまり考えたくない現象が現実となる可能性が存在する。



それは、もう一度リンクを貼るが、私の過去の記事からピックアップしたので、全部は勿論無理だろうから、幾つか読んでみて下さい。


◆京都議定書は「CO2の排出量」を減らす計画であり、CO2濃度は上がり続けるのだ。

日本政府は、「チームマイナス6パーセント」と悠長なことを言っているが、これは、京都議定書では、加盟国が1990年のCO2排出量を基準として、それぞれ、与えられた目標だけ排出量を減らすことを目指しており、

日本は1990年の排出量の94%に押さえろ、という目標を割り当てられているからである。しかし、もうお分かりのように、排出量が「減る」のであり、「ゼロになる」訳ではない。

当たり前である。

化石燃料(石炭・石油など)を燃やして発電しているために、CO2が出るのだから、これを止めるか、極端に減らすためには、

電気を全く使わない、前近代的な生活様式(灯りは、ローソク、暖房は火鉢、冷房は無し。工業生産も止める)に戻るか、発電を全て原子力に頼るか、いずれかしかない。

そして、皆、両方とも嫌だろうから、CO2の排出スピードが多少遅くなるだけで、地球を覆う大気中のCO2濃度は上がり、温暖化は止まらない。



対策として、大気中のCO2を集めて、圧縮して海に捨てる、というような技術も有るようだが、排出量よりも多く減らさなければ結局CO2濃度は下がらない。

尤も、地球環境概況2000の予想が的中するかどうかは、明日の天気予報だって外れるぐらいだから分からないが、だからと言って楽観的な前提に立つべきではない。

とにかく、「チームマイナス6パーセント」とか、一年に何日か「100万人のキャンドルナイト」を実行し、安心していられるような暢気な状況ではないことは、ほぼ、間違い無い。


2005年03月04日(金) 「閣僚答弁は分かりやすく」=小泉首相が指示 あやうく、お茶を吹き出すところでした
2004年03月04日(木) 「専門家らは新たなインフルエンザの世界的流行は避けられず、おそらく目前に迫っているであろうと考えている。」(WHO)
2003年03月04日(火) 芸能界は、気が遠くなるほどいい加減な世界らしい。

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