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JIROの独断的日記
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2009年03月01日(日) 【音楽】どうしてもアップしたかったのです。2/13ベルリン・フィル定期。安永さん最後のステージの音。

◆安永さんの最後のステージ、2月13日のベルリン・フィル定期の音声です。

ベルリン・フィルの先月13日のコンサート、定期演奏会が安永さんのベルリン・フィル、コンサート・マスターとしての最後のステージでした。

今まで、散々CDをアップロードしてきて、著作権法上、グレーゾーンでした。引用と見なされるかどうかわかりません。

しかし、とにかくこのサイトには一切アフィリエイトなど無いのであって、営利目的のサイトではない。

法令を遵守することは大切ですが、私は、芸術を広く一般の方、クラシックなど知らないという方にも聞いて頂きたくて音楽ファイルをアップしてきました。

今日は、特にヤバいですが、敢えてやります。安永さんの最後のコンサートの一部です。


ところでコンサートの映像を見て、ちょっと、腑に落ちない点がありました。

このコンサートが安永さんのラスト・ステージであることは、ベルリン・フィルの団員も、

音楽監督のサイモン・ラトルもよく分かっていた筈です。

しかし、コンサートの録画を見ると、安永さんのポジションは、サブ・コンサートマスターでした。


最後のステージですよ。そしてこれからお聴き頂く2曲目シューマンの交響曲第4番の第2楽章には

コンサート・マスターのソロがあるのです。

安永さんがご自分で辞退なさったのかも知れないけれど、

どうして、最後ぐらい、安永さんを、コンサート・マスターの席に座らせなかったのか。はっきり言って私は怒っています。

私はベルリン・フィルとサイモン・ラトルに文句を言いたい。

25年間、コンサート・マスターを務めた安永さんの最後の処遇が冷たすぎます。

しかし、最後のコンサートを冒涜してはいけないから、これぐらいで我慢します。


◆肚を据えてあえて、アップします。プログラム1曲目「4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック

それはさておき、音楽を聴いて頂きます。

この日のプログラムはシューマン中心でした。

1曲目は実際にコンサートで演奏されることは少ない、「4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック(小協奏曲) ヘ長調」です。

「シューマン」が「ホルン・コンチェルト」、しかも「4本のホルンの為の」というのは、最初この曲の存在を知ったとき、

意外な気がしました。シューマンと言えば歌曲やピアノ曲、管弦楽なら4つの交響曲。コンチェルトならピアノ、チェロと、

大体相場が決まっているからです。

しかも、この「4本のホルンの為の小協奏曲」は特に一番ホルンは非常な高音を要求されるので、

演奏は大変難しい。余程上手いホルン奏者が4人揃わないと、本番でヘロヘロになって無惨な結果となります。

しかし、そこは流石に天下のベルリンフィル。

首席のバボラーク、同じく首席のシュテファン・ドール(首席=Principal、が二人いるのは、どのセクションでも珍しいことではありません)、

シュテファン・ドゥ・ルヴァル・イェジエルスキーサラ・ウィリスの4人は、難しいこの曲を完全にノーミスで、見事に軽々と吹いています。

安永さんも惜しみない拍手を送っています。

全部で三つの楽章から構成されていますが、3楽章まで続けて演奏されるので、再生に20分以上かかりますが、

滅多にライブでこれほど上手いのは聴けませんから、一生に一度ぐらい聴いて下さい。

ロベルト・シューマン:4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュックです。


Concert Piece for four horns in F major



因みに、4人のホルン奏者は演奏前後に、サブ・コンサートマスターである安永さんにも、きちんと握手を求めておりました。


◆シューマン交響曲第4番(全曲。25分ぐらいです)

この日は内田光子さんによるシューマンのピアノ協奏曲も演奏されて、

非常な名演でしたが、コンサートの全曲をアップするわけにも参りません。

安永さんにとって、本当に最後の曲となったのは、シューマンの交響曲第4番です。

4つの楽章から成りますが、この曲も楽章の切れ目が無く演奏されるので、全曲アップします。

私は、シューマンというのは、実はあまり関心がなかったのですが、今日のシンフォニーは、

安永さんのラストステージという感慨を差し引いても、客観的にかなりの名演だと思います。

それではどうぞ。


シューマン:交響曲第4番 ニ短調(1841年の第1版)です。



Shumann SymphonyNo4 in D minor



これが日本だったら、安永さんの労をねぎらって花束ぐらい贈られるのですが、そういうことは一切無し。

きっと、個人的な事情で止めるのだから、といって、安永さんが固辞なさったのでしょう。そう思いたい。


しかし、ラトルの態度が、なんかよそよそしい。最後の曲が終わったら、コンサート・マスターだけではなくて、

サブ・コンサートマスター、第二ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの最前列の二人ずつに握手を求める指揮者が多いのに、

ラトルは、コンマスのDaniel Stabrawaとだけ、握手しました。

ちょっと残念。まあ、詮索は止めましょう。

とにかくこれが、「安永さんがいるベルリンフィル」の最後のコンサートの音です。

どこかから怒られたら削除しますが、少なくとも24時間は載せておきたいです。

是非、聴いて下さい。

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