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JIROの独断的日記
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2003年03月01日(土) 航空管制システムに障害。トラブルがあって初めて分かる、有難さ。

◆記事
 「航空管制システムダウン 全空港で一時離陸できず
 1日午前7時ごろ、埼玉県所沢市の国土交通省東京航空交通管制部のコンピューターシステム2系統がダウンし、羽田や成田など全国の空港を出発する航空機が約20分間にわたり離陸できなくなった。
 約1時間後、システムの一部を立ち上げ、午前8時半ごろから、交通量の多い空港で、通常は約2分間隔のところ5分間隔で運航。羽田発の主要路線は午前9時ごろから通常通りの管制で出発が可能になった。
 2系統がダウンしたのは1998年1月以来。一部のデータは消えた。システムは午前11時ごろに全面復旧したが、航空各社によると、羽田発札幌行き日本航空517便など23便が欠航し、最大で約3時間遅れた。ダイヤは終日乱れる見通し。全日空によると、同社の欠航便は8便で影響人員は約3600人。」

◆所感
 世の中の殆どの仕事がそうなのだが、普段、問題なく行われている時、人は何も言ってくれないが、何か問題が生ずると、途端にギャーギャー文句を言われる。

 日本の領空では、毎日何百機もの飛行機が飛んでいる。日本の管制区域の約70%を東京航空交通管制部(航空業界では「東京コントロール」という)が担当している。

 東京コントロールは1年365日、24時間、日本の空の交通を監視・管制している。当然、そこではさまざまなコンピューターシステムが稼動していて、それを24時間管理しているエンジニアがいる。

 我々が、普段、安心して飛行機に乗れるのは、こういう人々がちゃんと任務を果たしているからなのだが、大部分の人はその有難さに感謝することはない。しかし、今日のように、何年に一回かでも問題が生じると、それが全てであるかのように「管理に問題はなかったのか?」などと批判する。

 いくら管理していても、コンピューターは人間が作ったものだし、それを監視するのも人間なのだから、100%完璧ということはあり得ない。

 文句だけ言うのではなくて、こういう出来事をきっかけに、世の中を支えている沢山の人に感謝すること、を思い出したい。


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