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JIROの独断的日記
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2008年10月17日(金) 【音楽】バッハ無伴奏チェロ組曲から、いくつか。色々な楽器で。

◆1週間前にこんなニュースがあったのです。

ちょうど一週間前にロイターが、何だか良く分からないニュースを載せていました。

内容はアホらしいので転載するまでもなく、ウェブキャッシュを保存しておきましたので、ご覧下さい。

バッハの作品、一部は妻が作曲=豪専門家


私個人の意見を述べるならば、学術的なことは書けませんが、バッハの無伴奏チェロ組曲を聴いたら、

アンナ・マグダレーナ・バッハにこれだけの才能が有ったとしたら驚異的で、

そもそも、その作風がヨハン・セバスチャン・バッハと同じ、というのは別の個人である以上、考えられません。

まあね。誰が作曲しても良いのです。音楽が素晴らしければ。

バッハの無伴奏チェロ組曲は、以前ご紹介したことがありますが、大分時間が経ちましたので、再び載せたいと思います。


◆無伴奏チェロ組曲、1番(BWV1007)から。

ゴタクを並べるのは止めて、早速音楽にします。

まず、1番最初、第一番の一曲目、プレリュードを、ヨーヨーマのチェロでどうぞ。

因みにCDは、バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲) です。

ヨーヨーマは、無伴奏チェロ組曲全曲を今までに2回録音していますが、今日ここで聴いていただくのは、他も全て一回目の録音です。

このCDです(なんで、こんなピンクにしちゃったのか分かりません。昔はもっと地味なラベルというか、ジャケットだったのですが)。

BWV1007PreludeCello


お聴きのとおり、分散和音の連続だけで、一曲にしてしまっているのですが、不思議に飽きないです。

(因みに平均律クラヴィーア曲集というピアニストの旧約聖書と呼ばれる曲集の一番始めもこのやり方です。今日は載せませんけど)。


さて、バッハ、無伴奏、というと、ヴァイオリンの為のソナタとパルティータもあります。チェロは「組曲」。

名前はどうでもいいのですが、ヴァイオリンはですね。重音が多いのです。一度に複数の弦を弾いて、和音を出すのが多いのです。

それに比べると、無伴奏チェロ組曲は、単音が多いので、管楽器など他の楽器でも演奏出来るんですね。

色々な楽器のプロが挑戦しています。その中で今日は「ホルン版」を。

ラデク・バボラーク(Radek Baborak)という人。ベルリン・フィルの首席ホルン奏者です。

CDはこれです

お聴き下さい。同じプレリュード。

BWV1007PreludeHorn



これはですね。無茶苦茶上手いんです。音が良いでしょ?安定しているでしょ?音程が完璧でしょ?

で、金管でこういう分散和音て、イヤなんですよ。難しいの。いとも易しげに吹いてるけど。

バボラーク氏には、あとでもう一度ご登場いただきます。


次ですが、同じ無伴奏チェロ組曲第1番からクーラントという曲です。音の動きが速くて、

音の跳躍(高い音から低い音。またはその逆)が頻出します。

ダウンロード BWV1007CouranteCello.mp3 (2282.4K)



良いでしょ? 私は何故かこれがとてもすきなのです。

さてさて、これを再びバボラークさんに吹いて貰います。これは難しいですよ。どんな具合に吹くでしょう?

ダウンロード BWV1007CouranteHorn.mp3 (2573.8K)



上手いもんだね。天才的。ベルリン・フィルの首席なんてのは、これぐらい上手いんだね。

ちょっとくどいけど、もう一種。意外な楽器。中学校で習ったアルト・リコーダーで吹いてしまった人がいます。

フランス・ブリュッヘンという人。今は指揮者になってしまって、私は残念なんですけどね。音域の狭いリコーダーで、

良く吹いたと思います。CDは、これですね

どうぞ。

ダウンロード BWV1007CouranteRecorder.mp3 (3534.2K)



リコーダーを吹かれる方は、地道に練習すれば、吹けるようになるかも。

楽譜は簡単に入手できます。アルトリコーダーのための バッハ無伴奏チェロ組曲です。但し、原調(チェロと同じ調性)です。全部ヘ音記号(低音部記号)です。


◆無伴奏チェロ組曲第3番 BWV1009から、ブーレI、II

この三番が出来が良いと書いていたのは、確か吉田秀和さんだったと思いますが、それはまあ、色々ご意見があるでしょう。

この中のブーレ。恥ずかしながら、告白いたしますと、私は26歳から10年近くヴァイオリンを習っていたことがあります。

大人になってから弦楽器を始めても大して上手くなりませんが、一度、どんなものか経験したかったのです。

どれほど難しいものか、骨身に沁みて分かりました。

それはさておき、教材に使った鈴木メソッドの教則本の、第三巻でこれをさらうんです(移調してありますけど)。

この曲、ヴァイオリンの最初は第一ポジションといって、手の位置を全く動かさない。開放弦からはじまるポジションの時期が

長く続くのですが、第一ポジションで弾けてしまうのです。このブーレ。ところが聴くと弾くとじゃ大違い。

難しいの何のって。弦楽器奏者の偉大さを知っただけでも収穫でした。面白かったですけどね。

じゃ、ヨーヨーマで、まずどうぞ。

ダウンロード BachBWV1009Cello.mp3 (4758.1K)



長調で始まり、ブーレIIで短調になりますが、あの悲しい音。すごい表現力ですねー。

これを、リコーダーで、どうぞ。先ほどご紹介したCDに入ってます。

ダウンロード BachBWV1009Recorder.mp3 (4727.5K)



私は、これをリコーダーでも練習しましたが、難しいぜー。先ほど書きましたけど、跳躍が・・・。

それから、ブリュッヘンは天才的リコーダー奏者ですから、こんなことを書くのは失礼かも知れないけど、

音程ね。どんな管楽器でもそうですけど、比較的安定して正しい音程が出る音と、そうでない音があります。

どうやって調整するかは楽器によるでしょうが、リコーダーは替え指、つまり正規の指使いとはことなる指使いで調整します。

簡単そうに吹いていますが、まあ、楽譜だけでもご覧遊ばせ。


◆最後です。無伴奏チェロ組曲第四番から、ブーレ。オリジナル(チェロ)とトランペット(オルガン伴奏付)で。

最後は、ちょっと驚きます。チェロ組曲4番から、ブーレです。

まずは、オリジナル。チェロでお聴き下さい。

BWV1010BourreCello



明るい曲ですね。これになんとトランペットの名手、モーリス・アンドレが目を付けて、ラッパで吹いてしまいました。

トランペットだけだと、ちょっと響きの厚さに欠けるのでオルガン伴奏付きですが、上手くアレンジしたと思います。

BWV1010BoureeTrumpet.mp3 (4561.5K)



これは、音域にしたら、2オクターブ高いわけですが、違和感を感じません。

こういうのが、バッハの不思議な所だと思います。無論、モーリス・アンドレの妙技のおかげでもあるのですが。

このトランペットはですね。Trumpet & Organで聴けます。

輸入盤ですから、安いです。1,040円(送料別)です。このCDはあまり知られていませんが、お薦めです。

ちょっとあれもこれも詰め込み過ぎましたが、久しぶりに、「金融危機」から「音楽」に戻って来られて、幸福でした。

お楽しみ頂けると良いのですが。

それでは、良い週末をお過ごし下さい。

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