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JIROの独断的日記
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2002年10月17日(木) 曾我ひとみさんの慟哭

北朝鮮から一時帰国している拉致被害者がそれぞれの故郷へ。24年間の人生を奪われた人々の胸の中はいくら言葉を尽くしても足りないであろう。皆一様に嬉しそうにしていたが、中でも、帰国以来表情が妙にこわばっているので気になっていた曾我ひとみさんが父君と会った瞬間、堰を切ったように号泣した。テレビをとおして見ているこちらまで、胸を締め付けられるようであった。
 
 帰国した人々は皆家族を北朝鮮に残している。うっかりしたことを言えば、その家族に危害が及ぶかもしれないので、慎重に言葉を選んでいるのは皆わかっている。しかし、今日、地村保志さんが初めて「拉致問題」という言葉を口にした。全く事実はそのとおりなのだが、北朝鮮に戻ったときに何か起きないか心配だ。
 
 それにしても、小泉首相はなぜ、彼らを出迎えなかったのか。金正日と会見をして帰って来た時も、北朝鮮の説明を拉致被害者の家族に最初に伝えたのは安倍官房副長官だった。首相が家族に会ったのは一週間も経ってからだった。しかも、あまりに大きなテーブルを挟んで家族と対面してボゾボソと小さな声で話したので、家族は何も聞こえなかったという。今回も出迎えもしなければ、会いもしないとは何事であるか。この人の行動にはそういう冷たい人間性がしばしば現れる。残念である。


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