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JIROの独断的日記
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2004年10月17日(日) 「少女に20発銃弾と告発 イスラエル軍司令官に疑惑」 ユダヤ人もいい加減にしろ。

◆記事1:「少女に20発銃弾と告発 イスラエル軍司令官に疑惑」(共同通信)

 

【エルサレム14日共同】ガザ地区南部のパレスチナ自治区ラファで今月上旬、通学途中の少女(13)がイスラエル軍の銃撃で死亡した事件があった。内部告発により「司令官が至近距離から20発もの銃弾を少女に浴びせた」との疑惑が浮上、軍は14日までに司令官を停職にするなど、対応に追われている。

 ガザ地区では先に、イスラエル軍によるとみられる学校への銃撃で女児2人が死亡したことが判明しており、相次ぐ児童の犠牲に国際的な非難が高まる恐れもある。

 事件は5日早朝に起こった。イスラエル各紙によると、監視所にいた兵士が立ち入り禁止となっている約70メートル前方に人影を発見、軍の規則により銃撃を開始した。[ 2004年10月14日21時24分 ]


◆記事2:パレスチナ少女にとどめの乱射 イスラエル兵が内部告発 (朝日新聞)

 

通学の途中だった13歳のパレスチナ人少女が今月5日、イスラエル兵に撃たれて死んだ。パレスチナ自治区では珍しくない事件だが、イスラエルでスキャンダルに発展している。兵士が少女を誤射したうえに、司令官が少女に歩み寄ってライフルでとどめの乱射を加えたことが内部告発で明るみに出たためだ。

 事件はガザ南端のラファ近くで起きた。イマーン・アルハムスさんは朝6時ごろ、昼食のサンドイッチを手に、母のフワイダさん(40)にキスして家を出た。数百メートル離れた学校に歩いて向かう途中、イスラエル軍の監視所に詰めていた兵士が見つけ、銃撃した。

 軍は監視所の周囲300メートルを立ち入り禁止区域としており、少女はなぜかそこに入り込み、監視所から約70メートルのところまで近づいたらしい。軍は当初、誤射を認めつつも、少女の落ち度を主張していた。

 風向きが変わったのは8日。イスラエルの最大紙イディオト・アハロノトに、「部隊司令官が少女にとどめを刺した」という兵士の告発が載った。

 それによると、監視所からの銃撃があった後、倒れた少女に司令官の大尉が近づき、頭と腹に1発ずつ、さらに至近距離からライフルの弾倉が空になるまで銃撃を続けた。複数の兵士が同様の証言をし、少女の体からは約20発の銃弾が見つかった。

 報道を受けて軍は11日、大尉に対する捜査を始めるとともに司令官の職を解任、「事態の深刻さを認識している」との声明を出したが、大尉本人は告発内容を否定しているという。イスラエルの全メディアは連日、軍の対応を大きく報道。国会外交防衛委員会は12日、ヤアロン参謀長を召喚してこの問題を取り上げ、左派議員が「軍のモラルは崩壊寸前だ」と厳しく批判した。

 イスラエルはパレスチナでの軍事作戦を「テロとの戦い」と銘打っている。だが、この少女が事件当時に持っていたのは、教科書の入ったリュックだけだった。 (10/14 13:06)


◆コメント:ユダヤ人は今度は自分たちが「大量殺戮者」になっているじゃないか。

 

記事1と2は同じ事件である。クロスチェックするために、2つの記事を掲げたのである。

朝日は無神経だ。「パレスチナ自治区では珍しくない事件だが」と平気で書くなよ。「パレスチナ自治区では、日本人には信じられないような殺戮が毎日のように起きているのだ」とかなんとか、悲劇性を強調するんだよ。日本人はピンとこないのだから。

 それはさておき、我々は、イラク戦争の事ばかりに目を捕らわれがちになるが、アラブ・イスラエル紛争はもう半世紀以上、続いている、悲劇である。パレスチナ問題とは何かについては、以前、大雑把なパレスチナ問題の基礎知識を書いたので、お読み頂くと多少は参考になるかもしれない。

 最近、イスラエル人による、パレスチナ攻撃は特にひどく、今月四日、アラブ諸国はイスラエルによるガザ地区への攻撃の中止を求める国連決議を要請したのである。

 国連安全保障理事会は、5日(少女が殺された日)、この問題を採り上げて決議案を作った。9月に始まったイスラエルの攻撃だけで、68人ものパレスチナ人が殺されているのである。

 ところが、アメリカが邪魔しやがった。拒否権を発動したのだ。

 理事国15カ国中11カ国が賛成、英国、ドイツ、ルーマニアは棄権した。
 安保理が誕生してから現在までの59年間に、アメリカが拒否権を発動したのは、今回を含めて、合計80回。そのうち29回が、パレスチナ問題に関するものであり、常に、平和を求めようとする他の国連参加国の邪魔をしてきた。

 今回の拒否権発動にしても、どう考えても、おかしいではないか。イスラエルが、民間人を含むパレスチナ人を大量殺戮しているのを、世界が黙殺できない、止めさせよう、と一致団結しようとしている時に、アメリカはイスラエルの人殺しを続けさせようとしている。

 アメリカにおけるユダヤ人の社会的影響力のことなど、こちらだって百も承知だ、人殺しの味方をすることは、何を言っても正当化されない。

 そのアメリカのブッシュ大統領は、ケリーとのテレビ討論の中で「アメリカのおかげでイラク戦争後、世界はより平和で安全になった」と言っていたが、人殺しの味方をしておいて、よくもまあ、そんな戯言が言えるものだ。

 ユダヤ人は、もともとパレスチナに住んでいたのに、ローマ帝国の侵攻によって追い出され、その後千数百年にわたって世界に離散し、どこでも苛められ、第2次大戦中は周知の通りヒトラーによるホロコーストの悲劇に遭う。その後、イスラエルをやっとの事で建国した。

 しかしねえ。最近のイスラエルは本当に狂気じみている。自分たちがホロコーストの被害者だったからといって、イスラエル人がパレスチナ人を殺すことは、正当化されない。今や、イスラエル人がホロコーストの実行者ではないか。それを支持するアメリカも、世界平和の実現を妨害し続けているのだ。

 武力の行使、つまり暴力が決して平和をもたらさないことは、この少女の悲惨な死を見ても、明らかである。


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