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JIROの独断的日記
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2007年03月25日(日) 「ミサイル防衛で緊急対処要領=発射準備段階でも迎撃命令−政府」相手の弾頭が何か確認できるの?/【音楽】ノリントン嫌い

◆記事:ミサイル防衛で緊急対処要領=発射準備段階でも迎撃命令−政府

政府は23日午前の閣議で、

今月末に航空自衛隊入間基地(埼玉県)に配備する地上配備型迎撃ミサイル(PAC3)の運用に関する緊急対処要領を決定した。

PAC3はミサイル防衛(MD)システムとして初めて導入するもので、

北朝鮮などが弾道ミサイルの発射準備をしている段階でも防衛相が迎撃を命令できるようにする。

(3月23日9時0分配信 時事通信)


◆コメント:つまり先制攻撃を可能にするということですね?

この記事だけでは、情報が足りないのでまだ何とも言えないけれど、

あまり、のんきに眺めているニュースじゃないですよ。

専守防衛にあまりにもこだわると、北朝鮮の弾道ミサイルに積んだ弾頭が日本に落ちて、
それが核弾頭だったら、要するに原爆ですね。

核弾頭じゃなくても、生物兵器や、化学兵器であっても、犠牲者が出る。

犠牲者が出てからじゃないと、日本は自衛権を発動できない、というのは、それはたしかにまずい。

だから、ミサイルを迎撃するのは、個別的自衛権の発動であって、構わんとおもうのですが、

日本が先に他国にミサイルを撃ち込むというのは、非常に危険な要素を含んでいます。


◆やみくもに発射段階で迎撃したら、まずいですよ。

何故か。

昨年の七月に北朝鮮がミサイルを続けざまに発射したけど、海にポチャリと落っこちただけでしたね。

閣議決定を文字通りに解釈すると、ああいう場合でも、日本が先に北にミサイルを撃ち込むことが出来るわけでしょう?

これは、日本がいくら「自衛だ」と主張しても、客観的には「先制攻撃」です。

日本国憲法も国連憲章も禁止していることなのです。

そういう意味で、これは非常に重大な内容の閣議決定なのに、

世間のこの静けさ、この報道機関の静かさはどうしたことでしょう?

あまり大きく報道するな、と国家から命令を受けているのでしょうか。


◆先制攻撃を加えたと見なされたら、相手に自衛権の行使を許してしまう。

あの狡い、金正日ですから、下手をすると逆に利用されることが充分あり得ますね。

まず、カラの弾頭を積んだ弾道ミサイルの発射準備をする。

まだ、準備をしているだけなのに、日本が新しい「緊急対処要領」に基づき、ミサイルを撃ち込んだら、

先に他国に武力行使をしたのは日本で、攻撃されたのが北朝鮮、ということになります。



そうすると、北朝鮮に対して、「自国を防衛するため」という大義名分のもとで、

核弾頭を積んだ、「本当の」ミサイルを日本に撃ち込む「口実」を与えてしまいます。



防衛省は、北が発射準備をしている段階で日本が迎撃(先制攻撃)しないと、

どうしても物理的に間に合わない、ということなら、その根拠を国民に分かりやすく説明するべきですね。

また、ミサイルの弾頭がカラなのか、核なのか、生物・化学兵器なのか、判別出来るのかどうかも知りたいですね。

カラだと分かるのなら、なにも先制攻撃しなくても良いでしょう。



そして、日本が先に攻撃したら、いわば北の人質に取られている拉致被害者はどうなるのでしょう?

本当に殺されてしまうかも知れませんね。

政府の説明不足です。全然納得出来ません。


◆戦争をしたい人は、参院選などで、自民党に入れましょう。

もちろん、在日米軍も黙っていないでしょうね。

場合によっては、第三次世界大戦ですよ。

閣議決定というのは、「閣議提出法案」を国会に提出することを決めた、と言う意味で、

この法案が衆議院と参議院で可決するまでは、法的な効力を生じないのですが、

やっぱり、安倍晋三は危ない人ですね。



日本を戦争が出来る国にしたい方は、参議院選挙でどんどん自民党に投票しましょう。


◆【音楽】N響アワー:ノリントンという指揮者、気に入らん。

毎週夜9時からNHK教育テレビで放送されるクラシック音楽番組、「N響アワー」を、毎回必ずではないが、よく見る。

番組名から察せられるとおりNHK交響楽団の定期演奏会の録画を放送することが多い。

今日は、昨年のN響のコンサートの人気投票の結果、上位にランキングされたものを、再放送していた。

そのなかで、かなりの人が、ロジャー・ノリントンという英国人指揮者に投票していた。

彼は、その楽曲が作曲された当時の、つまり、現代の楽器に比べて原始的な楽器(古楽器、とか、ピリオド楽器)を用いて、

バロック、モーツァルト、ベートーベンなどを演奏する。これは、他にも大勢いる。

彼のもう一つの特徴は時代奏法(ピリオド奏法)にこだわる。

最大の特徴は弦楽器に、ビブラートをかけさせないことである。

何と、バイオリン協奏曲のソリストにまで、ビブラートを禁じるのである。


もう一つは、出鱈目で有名なベートーベンの交響曲のテンポ指定(メトロノーム速度)をそのままで弾かせることである。

ベートーベンは無茶苦茶な速さになり、やはりこのテンポ指定自体が間違っていることが良く分かる。
また、弦楽器からビブラートを取り除くと、全然、色気が無くなる。

今日だけでなく、CDでも聴いた。

私は、いくらN響定期会員に人気があろうと、ノリントンを評価しない。



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