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JIROの独断的日記
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2006年10月20日(金) 「夢の途中」が懐かしいのです。

◆人間は思いこみ、先入観にどうしても囚われる。

先日、1989年に行われた、日本初の生体肝移植について、自分にとっては完全に定着した記憶なので、

日本人なら誰でも知っている逸話であるかのごとき錯覚に陥っていたが、

考えてみれば手術から17年を経ているのであるから、若い人にとっては初めて聞く話なのだ、

という少し考えれば分かることに気が付かなかった、という話を書いた。

この類のことは、多くの人に起きるようである。


◆私は「クラシックしか聴かない」と書いたことは一度もないのである。

私は、音楽の中でクラシックが断然好きだが、「クラシックしか聴かない」とブログで書いたことは、実はただの一度もない。

ところが、音楽の話を書くときは、99%、クラシック音楽のことを書くので、読者から

「お前はクラシックしか聴かないが」と、完全に断定した前提のもとにかかれたメールを頂戴したことがあった。

これも、「印象に起因する思いこみ」である。

音楽のことぐらい、どちらにせよ、大したことはないから、どうでもいいが、

我々は、人を評価するときに、相手から受けた印象や想像を客観的事実と錯覚する。

その人にレッテルを貼り、一度、レッテルを貼ると、それを再検証する、つまり別の面から考えてみると言うことはまずしない。

どうも、人間にはそういう傾向があるようだ。それは自覚しておいた方が良いと思う。


◆クラシックが最も優れていると言う思いに変わりはないが、来生たかおはすきなのですよ。昔から。

私は、「クラシックしか聴かない訳ではない」と書いたが、他人様に迎合する気はさらさら、ない。

ロックだかヘビメタだか知らないが、電気を用いて音量を上げ、しかもでかい汚い音しか出さないようなのは、

私は、「音楽」と認めていない。それぐらい偏狭である。

しかし、人間、そう単純ではないのも、また、事実である。

圧倒的にクラシックが好きだが、それ以外にも、ごくまれだが、好きな曲がある。

今日、また、テレビで「セーラー服と機関銃」を見た。

何故、見たくなるのか? 理由の一つを今日、はっきり自覚した。

主題歌、来生たかお作曲「夢の途中」が好きなのである。

来生(きすぎ)たかおという人の作った歌はが割と好きだ。

旋律がロマンティックで美しい。

今はどうやって食っているのかしらないが、

四半世紀前には大人気だった、中森明菜という当時は「アイドル歌手」だった人物がいる。

彼女のデビュー曲が「少女A」だと勘違いしている人が多いが、それは間違いで、

デビュー曲は来生たかお(詞は姉上のえつこ氏)氏の「スローモーション」という曲である。

その他、シルエット・ロマンス(大橋純子)、Goodbye Day(誰のために書いたか忘れた)、はぐれそうな天使(これも忘れた)

など、いずれも良い。作曲者自ら歌って、何枚もCDを出している。

iTunes Music storeというダウンロード配信のカタログは、クラシックは私には全然物足りないが、

あそこには、今はどうか定かではないが、「歌謡曲」という、今では殆ど死語となったジャンルがあり、

私はむしろ、そちらで重宝している。子どもの頃の懐かしい曲がある。


◆昔は無かった、「夢の途中」来生・薬師丸デュエット・バージョンなんてのも、ある。

「セーラー服と機関銃」が映画化されたときは、「セーラー服と機関銃」という曲名で、薬師丸ひろ子が歌ったが、

これは元来、「夢の途中」という曲で、来生たかお本人も歌っている。けだるい雰囲気がなかなか良い。

気が付いた人は少ないと思うが、この曲は音域が1オクターブ内に収まっているので、誰でも歌える。

但し、調性(キー)は歌い手によって様々である。

あまり、理屈っぽいことは、避けるべきかも知れぬが、たまたま発見したので、覚え書きとして記す。



現在のドラマの主題歌としての「夢の途中」は主演の長澤まさみが歌っているが、彼女の声域に合わせたのであろう。ト短調である。

エンピツをご覧の方は、ココログから、お聴き下さい。


来生氏がソロで歌うときは、嬰ハ短調である。

ところが、来生・薬師丸バージョンのときは、薬師丸がへ短調である。

長澤まさみより、2度(一音)低いだけだが、随分、落ちついた、大人びた響きとなる。

なお、来生・薬師丸バージョンにおける、最初の来生氏のソロはロ短調で始まり、後に薬師丸に合わせてヘ短調にしている。

これ以上書くと、ボロが出そうなので止めておく。



西洋音楽は24の調性をもっているが、調性がかわるだけで、曲の印象まで変化するというのは、

専門家に言わせれば、「当たり前」なのだろうが、私は、単純に「面白いな」と思ったので、記録しておくのである。


2005年10月20日(木) 「小泉首相:参拝は『思想、良心の自由』 党首討論で」←郵政民営化に反対した自民党員の思想・良心の自由は剥奪していいの?
2004年10月20日(水) 「大統領選で、票が正しく数えられる可能性は極めて低い」(NY Times)民主国家と認定しかねる。田中耕一氏の爪の垢を煎じて飲め
2003年10月20日(月) 「1人1人の能力を生かせる国にしたい」(自民党CMにおける小泉氏)さんざん企業を潰しておいて、よく言いますね。
2002年10月20日(日) ギャンブル。 「菊花賞大荒れ」とマスコミが報じているが・・・

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