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JIROの独断的日記
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2006年10月04日(水) 北朝鮮の核実験ねえ。首領様、自分が吹っ飛ばないといいですね。/今日の名曲追加

◆記事:北朝鮮・核問題:核実験予告 中国・新華社通信、至急電で報道

【北京・飯田和郎】中国の新華社通信は3日、北朝鮮の核実験実施表明を至急電で報じた。

北朝鮮の最大の支援国・中国は地下核実験に「絶対反対」(熊光楷・国際戦略学会会長=前人民解放軍副総参謀長)の立場だが、

北朝鮮の「瀬戸際外交」を熟知するだけに、冷静に真意を分析している模様だ。



至急電は「安全性が徹底的に保証された核実験」と「絶対に核兵器を先に使用せず、核兵器を通じた威嚇と核移転を徹底的に許さない」との声明部分を紹介した。

ただ、北朝鮮が実験実施に踏み切れば、ギクシャクしたままの中朝関係が根底から崩れるのは確実。中国は圧力を加えながら、説得工作を続けていくとみられる。

毎日新聞 2006年10月4日 東京朝刊


◆コメント:あのね。騒いだら、思うつぼなんですよ。

以前にも、書きましたが、北朝鮮がミサイルを発射したり、核実験するぞ!と喚くのは何故かというと、世界に注目して欲しい。

具体的には、6カ国協議ではなくて、アメリカを2国間協議に引っ張り出したい。

何故、焦るかというと、北朝鮮がデカい面をしていたのは、中国の後ろ盾があったからです。

ところが、最近とみに、米中関係が改善というか緊密化しています。中国はアメリカの依頼を受けて、

むしろ北朝鮮に「お前、調子に乗るなよ」と忠告するようになってきました。



首領様、この「孤立化」でヒジョーに焦っているのですね。世界中から白眼視されているのは、首領様は百も承知。

皆が結託して北朝鮮の海外の銀行口座を次々と凍結しています。食料も送らない、と本気でやられたら、首領様は権力を失います。

あの人は人民が餓死するのなんざ、どうでも良い。自分が権力を失うのが怖いだけ。

で、世界が北朝鮮に目を向けるようにする切り札は、ただ一つ。「核」。それしかないんだから。

「核実験するぞ」といきなり宣言したのは、もう、みんなしってるけど、北朝鮮が核保有国であることを国際社会に対して公式に認めたということですね。



これをやると、どういうメリットがあるかというと、アメリカはイラクを見れば分かるとおり、

平気で他国に因縁を付けて武力行使をする国ですが、核保有国を攻撃したことはない。

即ち、「オレは、核をもってるぞ!」と言えば、先制攻撃を受ける可能性は、まあ、無いだろうと、そういうことがあります。

そして、アメリカとさしで話をして、アメリカから日本や中国に、「おい、すこし、キムちゃんにカネとメシを分けてやれよ」と、言わせたいんですね。


◆テポドンは腐食していたので落っこちたのだそうだ。

つい2日前、こういう記事がありました。

◆記事:<テポドン2号>発射失敗の原因はミサイルの腐食

【ワシントン笠原敏彦】米国防総省の諮問機関・国防科学委員会のウィリアム・シュナイダー委員長は9月29日、

毎日新聞のインタビューに答え、7月の北朝鮮の長距離弾道ミサイル「テポドン2号」の発射失敗の原因について

「液体燃料をタンク内で長期間維持したため、ミサイルに腐食が生じたことが引き金になったとみられる」と語った。

また、イランから北朝鮮へのミサイル開発支援に強い懸念を示した。

同委員長は、テポドン2号への液体燃料注入から7月4日(米東部時間)の発射まで「少なくとも2週間」の間隔があったと指摘した上で、

「ロケット燃料には腐食作用があるため注入後迅速に発射するのが普通だ。2週間というのは異例の長さだ」と語った。

テポドン2号が発射後「1分以内」で軌道を外れた原因では、液体燃料が関係する可能性が最も高いと説明し

(1)ロケットエンジンのノズル(噴出口)など精密部位が腐食して適切に機能しなかった

(2)腐食により強度が弱まったミサイル外板にエンジン燃焼の圧力で穴が開いた――などの可能性に言及した。

一方で、発射失敗には「別の理由もあり得る」とし、北朝鮮が次にテポドン2号を発射するには

「設計面で追加的な検討を行わねばならないだろう」と述べた。(毎日新聞) - 10月2日3時6分更新


結構、恥ずかしいね。これ。テポドン、古くて腐ってるんだってさ。もう、全然カネが無いのね。

だから、核実験をして、核弾頭を作って、ミサイルに乗っけて、日本に撃ち込むのは、無理だと思います。化学兵器は危ないけど。



核兵器ってのは、核弾頭をミサイルの先端に積んで発射するわけです。

ミサイルを発射するときには、熱や振動が発生します。だから、発射する方も怖いのですよ。

下手をすると、核ミサイルを発射する前に、核弾頭が爆発して、自分が吹っ飛んでしまう。


◆核実験を失敗するのが怖いね。

外交戦略として考えると、北朝鮮が先に核ミサイルを撃ったら(発射出来たら、の話ですが)、お仕舞いですよ。

アメリカは、他国に先に攻撃をさせておいて、「よくも、やりやがったな?」といって反撃するのが大好きだから、

北朝鮮が先に核ミサイルなど本当に発射したら、ひどい目に遭う。これは首領様だって分かっている。

だけど、とりあえず、核保有国だぞ、と宣言することによるアナウンスメント効果を狙ったのですね。そしたら、大騒ぎ。思うつぼ。



一方、技術的水準の低さ故の懸念は、確かにありますね。

つまり、ミサイルが腐食している、なんてお粗末な技術水準で、うっかり地下核実験をされたら、危ないですよ。

安全性の確保ができるのか、非常に怪しい。



何しろ、横田めぐみさんたち拉致被害者が大勢いるんだから。

核実験に失敗して、といっても、勿論、実験を平壌の真下でやることはないだろうけど、

放射能をもろに浴びることになります。風に乗って飛んできますから。

そうすると、めぐみさんたちの命が危ない。それが懸念すべき点だと思われます。

核ミサイルが飛んでくるという心配ではない。

もう少し事態の進展をウォッチしないと何とも言えないので、今日はここまで。


◆今日の名曲「バッハ無伴奏バイオリンの為のパルティータ第2番よりジーグ」

バッハはピアノ(チェンバロ)の伴奏がない、バイオリンの為の曲を書いています。ソナタ3曲パルティータ3曲です。

ソナタとパルティータがどう違うかと言うようなことはいいです。とりあえず。

パルティータ第2番というと、「シャコンヌ」という大傑作があるのですが、このジーグはその一つ前に弾かれる曲です。

ちょっと、堅いかも知れませんが、バイオリン一本でこれほど大きな世界が広がるのだ、ということに驚きます。

とても、美しい。試しに聴いてみてください→エンピツの方はお手数ですが、ココログからどうぞ。


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