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JIROの独断的日記
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2006年09月06日(水) 「紀子さま男子ご出産 皇位継承3位 」おめでたいのですけどね・・(その2)

◆記事:紀子さま男子ご出産 皇位継承3位

秋篠宮妃紀子さま(39)は6日午前8時27分、入院先の東京都港区の愛育病院で、帝王切開により第3子の男子を出産された。

身長は48・8センチ、体重は2558グラムで、母子とも健康。皇室での男子誕生は秋篠宮さま以来41年ぶり。

皇位継承順位は皇太子さま、秋篠宮さまに次ぐ第3位となる。天皇、皇后両陛下にとり皇太子家の長女愛子さま(4つ)に続く4人目の孫。

女性、女系天皇を認める皇室典範改正は、前の通常国会への提案が見送られた。男子出産で論議の棚上げも予想される。

小泉純一郎首相は記者団に「良かったね」と述べた。

天皇と皇族で構成される皇室は計23人となった。12日には「命名の儀」があり、秋篠宮さまが名前をつける。

帝王切開は皇族で初めて。秋篠宮さまは3階手術室の隣室で待機し、北海道訪問中の両陛下と、皇太子さまに電話で報告された。

両陛下は宮内庁を通じ「無事出産の知らせを受け安堵(あんど)しました」との感想を発表された。 [ 09月06日 13時51分 ] 共同通信


◆コメント:単純に「おめでたい」では済まない。

文仁親王妃紀子殿下の無事ご出産の報に接し、慶賀に堪えません

衷心よりお祝い申し上げると共に、親王殿下のお健やかなご成長と、紀子様のご快癒をお祈りいたします。



だが、正直に書くと、私は単純に「おめでたい」で済ませることが出来ない。

今日の見出しは、「おめでたいのですけどね」(その2)とした。

その1は、今年の2月7日、紀子様ご懐妊を宮内庁が発表したときに書いた、<秋篠宮妃紀子さま>第3子懐妊 今年秋ごろに出産の見込み←おめでたいんですけどね・・。

である。

そこで述べたことと、今の私の心境はほぼ同じである。


◆皇太子殿下ご夫妻のことも考えなさいよ。

結論を先に書くなら、そういうことだ。



浩宮様が2004年5月、「雅子さまの人格を否定するような動きがあった」という爆弾発言をなさったとき、

私は、「これは余程、殿下も妃殿下も精神的に追い詰められているな」と思った。

皇族があのような発言をなさるのは、並のことではない。

しかし、「人格の否定」の具体的内容が不明なので、何とも論評出来なかった。



私が、不敬ながらも「腹立たしく」思ったのは、この「事件」が収まったかと思われたのに、

秋篠宮文仁殿下が同年11月30日、誕生日記者会見の席上、半年前の「人格否定」発言に故意に言及し、

「少なからず驚き、(天皇)陛下も非常に驚かれたと聞いている。陛下と話をした上での話であるべきでなかったか。残念に思う」


と、衆目の中で兄上を批判なさったことである。

皇太子殿下とて、(言い過ぎたかな)と十分分かっておられるのに、あえて問題を蒸し返すこともないだろう、と思った。

弟なら、かばいなさいよ、といいたかった。


◆報道機関は公平な情報を提供せよ。

そして、紀子様がご懐妊と発表された今年の2月7日は、国会で皇室典範に関する議論が行われている真っ最中だった。

皇室報道は検証しようがないが、天皇皇后両陛下も心情的にはどちらかというと皇太子殿下よりも秋篠宮ご夫妻と親しくされているとか、

雅子さまが天皇陛下とのお食事を「ドタキャン」なさった、などの記事を読むと、何か恣意的なものを感じる。

これでは、まるで、宮中とマスコミが皇太子殿下ご夫妻を孤立させようとしているかの如く読めるではないか。


◆病気に関する情報は個人情報保護法の「センシティブ情報」だろう。

2003年5月23日成立、2005年4月1日に施行された個人情報保護法は、色々と問題があるが、とにかく正式な手続きを経て国会で成立した国法である。

この法律では個人に関する情報の中でも病気・病歴は(他にもあるが)「センシティブ情報」と呼ばれ

特に厳重な管理をして、滅多なことで入手・公表してはいけないと定められている。

そして皇族が個人情報保護法の適用外であるとする文言は同法の中に書いてないし、他の法令で定められてもいない。



にも関わらず、雅子皇太子妃殿下に関しては病名・病状、治療経過を週刊誌などが微に入り細にわたって報道している。

尤も、雅子さまのケースでは、外見が普通であるから、それで公務を休まれているのは何故かという批判があり(大きなお世話だ)、

その誤解を解くために、ご本人の了解の下、宮内庁長官が「適応障害」と病名を告げた、という経緯はある。

そこまではやむを得なかったとしても、その後の週刊誌報道は大衆の下世話な好奇心を満たすためのもので、報道の必然性が認められない。


◆親王ご誕生はおめでたいけれども・・・

皇太子殿下が非常に例外的かつ衝撃的な「人格否定」発言をなさったのには、それなりの事情があったからだ。

折角好きな女性と結婚出来たのに、その女性(=妃殿下)は環境的要因で、つまり、結婚が原因で体調を崩されたという。

それだけでも辛い。
にも関わらず、追い打ちをかけるように、マスコミが書きたい放題。

弟宮や陛下までも「人格否定発言」は言い過ぎだと、公の席で批判する。

皇太子殿下は四面楚歌ではないか。



今日、その弟には男子が生まれた。世間はもっぱら「紀子様、万歳である。」

外務省での未来を敢えて諦め、皇室に入られた雅子さまは、下手をすると、何のための人生か、と思い詰めかねない。

皇太子殿下も苦しい(それでも、公務の際には、絶対にその気配すら感じさせないのはご立派である)。



本日ご誕生の親王殿下には全く何の「責任」は無いのはいうまでもなく、ご誕生はおめでたい。

しかし、はしゃぎすぎには気をつけたい。様々な感受性が考慮されるべきである。


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