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JIROの独断的日記
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2004年09月06日(月) 「地球温暖化の進行は疑いの余地のない事実である」(National Geographic最新号)

◆記事1:National Geographic 最新号(9月号)より「地球温暖化の進行は疑いの余地のない事実である」

 地球温暖化が、進行していること、しかも加速していることは、最早議論の余地が無い。

本当に問題なのは、人間活動がどの程度、温暖化に関与しているのか、そして、関与しているとして、今まで、どっぷりと使ってきた、化石燃料を燃やすことによって得られる恩恵への欲求を、我々は、抑えることが出来るのかどうか、である。

 過去百年で、地球全体の平均気温は約5℃上昇した。これは、平均であり、北極や南極に近い場所では、温度の上昇の程度はより、早く、進行している。
 その結果、氷河が融解し、河川は干上がり、海岸は浸食されている。影響は動植物にも及んでいる。

 我々はしばしば、地球温暖化などという出来事は、遠い、関係の無い世界で起きていることで、自分には無関係であると考えるが、それは、正しくない。

地球温暖化は目に見えないが、意識から閉め出すべきではない、重大な問題である。


◆記事2:2100年に氷河消滅 チベット高原研究家が予測

 

【北京4日共同】4日の新華社電によると、中国科学院チベット高原研究所の姚檀棟所長は同日までに、チベット高原を中心とするアジア高地にある4万6298の氷河の大部分が、地球温暖化などの気候変動のため2100年までに消滅すると予測した。

 日米中の合同調査隊がヒマラヤ山脈の北側に位置するチベット高原を40日間調査した結果、氷河がこれまでにない速度で全面的に衰退していることが分かった。

 姚所長によると、この地域のヒマラヤ、崑崙、天山などの各山脈に分布する氷河の総面積は5万9406平方キロあるが、最近40年間で年平均7%も衰退、とりわけ1990年代に入ってその速度が増している。 最も衰退が激しいのはチベット自治区南東部とチベット高原の海抜が低い地域。

 一方、中国気象局の専門家の推計では、2050年時点で冬季の気温が1−2度高くなれば、中国西部の氷河面積は約27%衰退するという。 (共同通信) - 9月4日20時57分更新


◆記事3:気温4度上昇で氷河消失、世界で水不足に…WWF(昨年12月の記事)

 国際的な環境保護団体「世界自然保護基金」(WWF)は、地球温暖化が進むと淡水の貯蔵・供給源である氷河が消失し、世界各地で深刻な水不足が起こると警告した。

 アラスカの氷河が以前の2倍以上の速さで溶けるなど、各地で氷河の後退が確認されているが、WWFは、今世紀末までに平均気温が4度上昇すると、地球上の淡水の70%を占める氷河がほとんど消えると推定。生活水を氷河に依存する地域で水危機が起き、エクアドルやボリビア、ヒマラヤ地域、ツバル島など太平洋の島国で、特に被害が深刻になると指摘している。

 WWFは、先進国に対し、二酸化炭素など温暖化ガス削減目標を定めた京都議定書をどう達成するのか、1日からイタリア・ミラノで始まった気候変動枠組み条約締約国会議(COP9)で明示するよう訴えている。 (2003/12/1/15:31 読売新聞)


 ◆コメント:温暖化はねえ・・。ヤバいのですよ。

 記事1(英語のサイトから私が訳しました。素人なんで、間違いがあったら、ごめんなさい)、記事2はここ数日のものである。記事3はやや古いが、昨年12月の記事で、氷河が溶ける事の深刻さを伝えている。
 文字で書いてもなかなかわかりにくい。写真が豊富なサイトは無いかな、とおもっていたら、最新号のNational Geographicが特集を組んだ。

National Geographic誌は世界で最も有名な雑誌の一つで、英語は難しいが、世界中の動植物、民族、自然環境などの美しい写真を眺めているだけでも結構楽しめる。最近は日本語版が出来たから、大変便利である。

インターネットでは、英語版は記事のかなり詳しい部分まで、読ませてくれるのだが、日本語版のWebサイトは表紙から一歩、中を見ようとしたら、日本語版の紙の雑誌の年間購読者にしか、パスワードを発行しない、と、拒否されてしまった。年間購読料は9,000円だ。

 だから、Webサイトではなく、紙の日本語版のNational Geographicを買って読んでみると(いきなり年間購読することもないだろう)地球温暖化の深刻さを分かって頂きやすいと思う。

 しかし、英語のサイトのこのあたりの写真を見ても、かなり、イメージが分かるであろう。

 もっとも、この問題は、ずっと前から、深刻なのだ。

 過去にこの日記で何度も紹介した、国連環境計画の地球環境概況2000というレポートは、恐ろしい、何しろ、結論は



「地球温暖化を防ぐのは、既に手遅れであることを、諸々の兆候が示している」


というのだから。


2003年09月06日(土) 日本の防衛の脆弱性はほとんど、コント
2002年09月06日(金) アメリカ建国の歴史

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