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JIROの独断的日記
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2006年07月28日(金) 8月1日は岩城宏之さんの四十九日である。

◆(ご参考まで)7日ごとに法要を営むのが仏式。

岩城宏之さんが亡くなったのが、6月13日だから、8月1日は四十九日にあたる。

ご本人は、こんなことに、関心が無かっただろうが、参考までに書かせていただくと、

日本で最も一般に普及している仏式では、7日ごとに法要を営むのが本来のやり方だ。



のっけから話が逸れる。

初七日(しょなのか)という言葉は聞いたことがあるでしょう?亡くなって一週間後のことだ。

2週間後を二七日(ふたなのか)、3週間後を三七日(みなのか)という。



ところが、以前、何シリーズ目かの「鬼平犯科帳」(フジテレビ、池波正太郎原作、主演:中村吉右衛門)を見ていたら、

脇役だったが、ストーリー設定としては、妻を亡くした同心のセリフなのだが、とんでもない読み間違いをしていた。

「明日は、○○(←妻の名前)の『さんしちび』なのでなあ」

と言うのである。大変に驚いた。

ご推察の通り。「三七日(みなのか)」という読み方を役者が知らなかったのは明らかとしても、

訂正されていないということは、現場にいる監督やら、なにやら業界の事はわからないが、

制作スタッフの誰もが知らないか、気が付かなかったのだろう。これはちょっと恥ずかしい。

やはり、少しでも怪しいと思ったら、辞書をひくべきなのだ。

音楽に関係のない話はここまで。


◆「青少年のためのプロムナードコンサート」

N響(NHK交響楽団)は、(あくまで私にとってだが、)日本一のオーケストラである。

生意気盛りの坊やがしばしば「N響ってどうしてあんなに下手なの?」などというが、

人にはそれぞれの「思い入れ」があり、ある対象を好きになっているわけである。



30年ほど前、N響は土曜か日曜(どちらだったか記憶があやふやである)のマチネー(昼間のコンサート)で、

「青少年のためのプロムナードコンサート」を月一回ぐらいの頻度でやっていた。チケットは500円だった。

中学生の私がこれを聴くのをどれほど毎回楽しみにしていたか、言葉で書き表すのは大変難しい。

ナオズミさん(山本直純さん)のテレビ番組、「オーケストラがやってきた」は音楽とオーケストラに関して、膨大な知識を与えてくださり、

「プロムナード・コンサート」は生のフル・オーケストラの音楽を全身で聴く嬉しさ、楽しさ、胸がいっぱいになるような喜びを教えてくださった。

どちらも、演奏者はもちろん、企画・制作に携わった方々に、いくら感謝してもしきれない。


◆N響創立80周年

そのN響は今年で創立80周年である。

秋のシーズンには、岩城さん、外山雄三さんなど、昔から、N響と縁の深い日本人指揮者が振る予定が組まれていた。

岩城さんはその前に逝ってしまわれた。無念である。



いつだったか覚えていないが、プロムナード・コンサートを岩城さんが振って、アンコールでシベリウスの「カレリア組曲」という曲集の最後のマーチを演奏した。

シベリウスはフィンランディアというぐらいで、フィンランドの作曲家で、

「フィンランディア」の冒頭や、「バイオリン協奏曲」からは、重い、或いはもの悲しい音を思い浮かべる。

しかし、「カレリア組曲」は大変明るい曲で(実は序曲と最後のマーチしかよく覚えていないのだが、とにかくそういう印象を私は持っているのだ)、

特にマーチはあたかも別人の作品のようである。私は岩城さんの指揮で初めてこのマーチを聴いた。

曲の最後は、全オーケストラ(現在、手元にスコアが無いので正確ではないかもしれないが)による力強い和音が鳴り響く。

私の好きな金管楽器の輝かしい音を聴いた途端、はらはらと涙がこぼれた。

自分でも不思議だった。

楽しいのである。うれしいのである。なのに人間はあまりにも感激すると涙が出るのだということを、初めて経験した。

恥ずかしいけれども白状すると、今現在、この文章を書きながら、涙がポタリと落ちた。

あの音を、私は、一生、忘れないだろう。

岩城さん、ありがとうございました。


2005年07月28日(木) 北朝鮮拉致工作員が日本の国会で証言したというのに、妙に皆さん無関心だね。
2004年07月28日(水) 「民間のことだから、わたしが言う問題ではない」UFJ・三菱東京で、小泉首相。ホントに分かってないね。
2003年07月28日(月) 「日銀発表に1年以上も誤り…CP発行残高を拡大公表」 日銀に「業務改善命令」を出した方がいいね。

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