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JIROの独断的日記
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2005年12月10日(土) <松下電器>石油温風機事故←問題ではあるが、松下の対応はさすがだ。

◆記事1:<松下電器>石油温風機事故 修理作業の関連会社を家宅捜索

 

 松下電器産業の修理済み石油温風機を使用していた山形市の男性(82)が、

一酸化炭素中毒で意識不明の重体になった事故で、山形県警は10日、

社員が修理作業をした関連会社「山形ナショナル電機」を業務上過失傷害容疑で家宅捜索した。

 松下は、同事故を含む13件の製品修理で、交換したホースが抜けていたとしている。(毎日新聞) - 12月11日1時2分更新


◆記事2:FF式石油温風機及び石油フラットラジアントヒーター 安全確保のための『社告』実施について 松下電器産業株式会社

 http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn050420-3/jn050420-3.html

2005年4月20日
松下電器産業株式会社は、1985年から1992年までの期間に製造した

「FF式石油温風機」及び「石油フラットラジアントヒーター」の25機種について、

安全確保のための市場対応を行うことにいたしました。このたび、FF式石油温風機(OK−3527、OK−3527HA)におきまして、

不完全燃焼により発生した一酸化炭素を含む排気ガスが室内に漏れ出した事故が3件発生しました。

事故原因を究明した結果、長期間のご使用による経年劣化とその他の要因が複合して起こるものであり、

新たな同種の事故が発生する可能性があると判断し、当該製品と同等構造の機種を加え、

社告を行い、無料で部品の交換等の処置を実施いたします。

ご使用時に異臭・異音・運転停止などの異常にお気付きの場合、直ちに室内の換気とご使用の中止をお願いいたします。

皆様方には、大変ご迷惑をおかけし申し訳ございません。

なにとぞご理解とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

1.対象製品及び台数

(1)FF式石油温風機 19機種 124,356台

(2)石油フラットラジアントヒーター 6機種 27,776台

合計 25機種   152,132台(詳細は別表参照)

2.事故の概要弊社製FF式石油温風機(OK−3527、OK−3527HA)で3件の一酸化炭素中毒事故が発生しました。

1件目は、 2005年1月5日福島県南会津郡で1名の方が死亡、1名の方が入院中。

原因については、現在警察で調査中です。

弊社としては引き続き調査に協力してまいります。

2件目は、 同年2月23日長野県茅野市で、2名の方が入院、現在退院回復。

3件目は、 同年4月13日長野県長野市で、3名の方が診察を受け、2名の方が検査入院し翌日退院。

3.一酸化炭素が漏れ出た原因の推定


事故品は、14年以上経過しており、また過去事故事例がなかったので、

経年劣化ではないかと想定して解析しました。事故原因を究明した結果、以下のメカニズムが推定されました。


  1.  経年劣化により、FF式石油温風機の燃焼室に給気する耐熱ゴム製2次エアホースに亀裂が入ると、燃焼用空気の供給圧力が低下し、不完全燃焼がはじまる。

  2.  亀裂が大きくなると、2次エアホース内の空気の圧力が燃焼室内の圧力より低くなり、燃焼排気ガスが2次エアホース内を逆流し、微量の一酸化炭素が漏れ出る。

  3.  さらに給排気筒・製品の設置状況、また燃焼ファンの異常など複数の要因が重なると、一酸化炭素濃度の上昇や燃焼室内圧力が増加し、事故に至る一酸化炭素が室内に漏れたと推定する。


4.お客様への対応

(1) 対象製品をお持ちのお客様には、お買い求めの販売店並びに弊社サービス部門が無料で部品交換等の処置をさせていただきます。

(2) 明日新聞紙上で、『謹告』を行います。

(3) 弊社ホームページでもお知らせいたします。

(4) 本日から、フリーダイヤルにてお問い合わせをお受けいたします。フリーダイヤル  0120−872−773

(以下、表の為、引用者が省略)


◆記事3:謹告 大切なお知らせとお願い 松下電器産業(12月8日付)

 URL:http://panasonic.co.jp/appliance/info/important/heating/index.htm

1985年から1992年製のナショナルFF式石油温風機及び石油フラットラジアントヒーターには事故に至る危険性があります。



日頃は、弊社製品をご愛用いただきまして、誠にありがとうございます。

さて、本年4月21日「謹告」にて部品交換等の実施に関わるお知らせとお願いをさせていただいておりますが、

未点検品において新たな一酸化炭素中毒事故が発生いたしました。

当該対象製品を未点検のままご使用になりますと、一酸化炭素を含む排気ガスが、室内に漏れ出し、

場合によっては死亡事故に至るおそれがあります。

ご使用のFF式石油温風器及び石油フラットラジアントヒーターの品番をご確認いただき、

未点検のお客様は、直ちにご使用を中止いただき、

下記のフリーダイヤルまたは、ご購入販売店までご連絡ください。

加えてこのたび新たな事故が発生しました。事故品は部品交換済みの2次エアホースが外れていたものです。

これを受けて、点検・部品交換済みの製品につきましても全数再点検を実施いたします。

お客様のご要望に応じ、対象製品のお引取り(1台当り5万円)もしくは、無料で点検修理をさせていただきます。

既に点検修理をされたお客様にも別途同様のご案内をさせていただきます。

ご愛用の皆様には、大変ご迷惑をおかけいたしますが、

なにとぞご理解とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

平成17年12月8日 松下電器産業株式会社

(以下、画像となるので引用者が省略)


◆コメント:松下電器産業の製造物責任と修理店の刑事責任は別の話。

 

 松下温風器の問題には、2つの流れがあるが、新聞の書き方が悪い。

 両者を分けて書かないから、消費者が混乱しているのではないか。

 1番目は、製品そのものの欠陥である。

 これは、記事2と記事3で松下が公式に製造物責任を認めているわけである。

 「製造物責任」とは「製造物の欠陥から生じた損害に対して製造者などが負う責任。あるいは,これに関する特別な責任制度。」である。

 「製造物責任法」という法律が存在する。平成6(1994)年から施行されている。

 2番目は、記事1で掲げた、修理店の刑事責任である。

 欠陥製品の修理がいい加減で、事故が起きた、という問題である。

 これは修理店の刑事責任(業務上過失致傷)が問われているのであり、松下電器産業の製造物責任とは別個の問題である。

 製品に欠陥があるのは、松下がわるいが、

 修理がいい加減だったのは、修理した人間の責任であり、製造者の責任ではない。

 これら2つの問題を混同してはならぬ。


◆死者が出ているので不謹慎な云い方であるが、松下の対応はさすがだ。

 

 温風器の不完全燃焼により一酸化炭素中毒の被害者が出たことを、松下は記事2に掲載したとおり、

 既に今年の4月に欠陥の具体的内容、被害者が死亡したこと。

 その他の被害者の被害の程度、欠陥が生じた原因、補償の方針について、細かく公表している。

 そして、4月の松下による「謹告」を見落とした人が、同種欠陥製品を使い続けて、

 再び死者が出たのであるが、これに関しても、記事3で1台5万円で引き取ると発表している。

 テレビでは、驚くほどの頻度で注意を促すコマーシャル(?)を放映している。

 松下がこの事態の対応に必要だと考えているのは200億だという。



 これは、人それぞれ考え方が違うだろうが、私は20年も前の温風器を使い続けている人がいるのに驚いた。

 20年も使えば、所詮、機械である。壊れるだろう。

 それはさておき、松下の対応は、本来これが当然なのだが、そうは言ってもさすがだ。

 自らに都合の悪いことは、たとえ他人の生命に関わることでも隠し通そうとする、

 どこかの建築設計士や土建屋、不動産屋のことを考えると、如何に良心的か分かろうというものだ。

 一時的に松下の家電製品の売上げは落ちるかもしれないが、

 問題が生じたのが最近の製品ではなくて、20年も前の製品であったのに、これだけ、正直に全てを公表して責任を認め、

 補償に応じる、と即座に言ってのけるところは、さすがに世界に冠たる松下だ、と感心してしまう。

 まずいことを隠したり、嘘をついたりしてごまかすほど、後で受ける打撃は大きくなる。

 長い目で見るならば、「やはり松下は信用できる」、という社会的評価につながるであろう。


◆松下幸之助氏が健在だったら・・・。
 

 松下電器産業の責任者にとって運が良かったのは、松下幸之助氏が既に故人であることだ。

 健在だったら、タダでは済まなかっただろう。

 無論、今回も社内処分はあるのだろうが、松下氏というのは、普段からすごかったのだ。

 下っ端は、直接接することがないからまだ良いが、役員などは徹底的に絞られる。

 何か問題があった場合ではない。通常の業務報告をしただけで、

 ここはどうなんだ?それでは、こういう場合はどうするのだ?それが上手くいかなかったら次はどうするのだ?

 と「詰め」のあまりのものすごさに、多くの役員は気絶してしまう。

 そして、気絶しても放免にはならないのだ。

 気付け用のブランデーが幸之助氏の部屋には常備してあり、

 それで目を覚まさせて「詰め」を続けるというのだから、想像を絶する。

 日本の世界に冠たる製造業は、皆、松下幸之助氏ほどでなくても、同様の誠実さでモノを作り続けてきたのである。


◆偽被害者が出ることを懸念する。

 

 問題は異なるが、4月に起きたJR西日本、福知山線脱線事故の被害者でもないのに、

 被害者だといつわって、なかにはJRその他から200万円も騙し取った人間がいる。

 「偽被害者」少なくとも50人はいるのだそうだ。

 

◆記事:偽乗客”の女逮捕 見舞金詐取、未遂含め50人

 兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故で、事故を起こした快速電車の乗客を装い、

 JR西日本から見舞金など約10万円をだまし取ったとして、兵庫県警捜査2課と尼崎東署などは28日、

 詐欺容疑で事故当時、大阪市に住んでいた無職石橋日出子容疑者(58)=窃盗罪で服役中=を逮捕した。

 事故を捜査する尼崎東署捜査本部が負傷者からの事情聴取を重ねる過程で、

 未遂を含めた“偽乗客”が約50人いたことが判明。

 うち29人が見舞金などをだまし取り、発覚後も弁済に応じていないことも分かった。

 休業補償やタクシー代など計約200万円をだまし取ったケースもあり、

 捜査2課は特に悪質な約10人について順次、立件する方針。

 調べでは、石橋容疑者は4月の事故直後から6月にかけて3回にわたり、

 JR西が負傷者に対して支払った一律3万円の見舞金や休業補償など計約10万円をだまし取った疑い。

 石橋容疑者に勤務実態はなかった。 (共同通信) - 11月28日18時17分更新


◆コメント:恥を知れ。

 

 今回の「温風器事故」でも、恐らく「偽被害者」が現れるのだろう。

 世の中には卑しい人間がいるものだ。


2004年12月10日(金) フィブリノゲン製剤問題とはなにか。
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