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JIROの独断的日記
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2005年05月09日(月) 航空機トラブルがこれほど続いているのに、何故それらの詳報がないのですか?

◆コメント1:福知山線関連報道に接して、思ったこと。「マスコミも随分不祥事を起こしているが、まさかその当日や翌日に宴会など開かなかったのでしょうね?」

 福知山線の事故から2週間が経っているのにも関わらず、マスコミは憑かれたように、どうでも良い些事を針小棒大にあげつらっている。

 そこまでしつこく、JRの宴会やらゴルフやら、ボーリングに拘るのですね? それならば、マスコミ各社、とりあえずはテレビ局2社に質問したい。

◆人殺しの片棒を担いだTBS

 TBS。この会社は、過去にも書いたが、いまだに存続している方がおかしい。

 周知のとおり、TBSがオウム真理教の幹部に、オウム被害者の会を担当していた坂本弁護士のビデオを見せたが為に、坂本弁護士一家は、なんと赤ん坊まで、オウム真理教により惨殺され、地面に埋められた。

 その後、TBS幹部は国会に証人喚問に呼ばれて、「オウムにビデオを見せたと言う事実はあったのか?」と質問されたときに、何と、「見せていない」とウソをついたのである。

 このような不祥事がばれた後も、平然と「報道機関」と名乗る神経はどこから来ているのか?

 勿論、この全ての不祥事が明るみに出た日、その後当分、TBS社員は誰一人として、酒を飲んだり、遊びに行ったりしていないのでしょうな?



◆視聴率を操作し、やらせも発覚した日本テレビ。

 昨年、日本テレビの社員が視聴率モニターを設置している家庭に赴き、自社の番組を見てくれと依頼した、という不正が発覚した。

 また、ニュース番組の中での特集で、「ヤラセ」を半ば公然と行っていることも発覚した。

 視聴率は、本質的なことがらではないが、「やらせ」というのは、マスコミの根本に関わる大問題である。

 それは、「ウソ」を「真実」と偽って、国民に伝えることであり、「事実を、可能な限り客観的に伝える」という報道機関の本質から完全に逸脱した言語道断の行為だからである。

 この事実が発覚した日、及びその翌日以降、日本テレビの全社員は、ただの一人も酒を飲んだり、遊びに行ったりしていないのでしょうな?

 行ったに決まっている。誰かテレビ局の人間、内部告発しろよ。


◆コメント2:航空機の整備不良と見られるトラブルが相変わらず続いているのに、どうして重大視しないのか?

 

 今年の初めから今までの間に、私が分かるだけでもこれだけのトラブルが起きている。 (日付はニュース日付)


  • 新千歳空港で1月、管制官の許可が出る前に日航機が離陸滑走を始め、管制官の指示で停止し離陸をやり直すトラブルがあったことが3月1日、分かった。日航はこのトラブルを国土交通省に約1カ月報告せず、同省は日航に厳重注意した。

  • 3月2日午後7時ごろ、青森空港で、札幌行きの日航2808便MD81(乗客乗員46人)が誘導路を走行中、除雪した雪だまりに右翼先端をぶつけライトを破損した。乗客らにけがはなかったが、同機は欠航した。

  • 3月3日 羽田空港で3月3日に、女満別から到着した日航1184便エアバスA300(乗客乗員150人)が、管制官から指示された誘導路を通り過ぎるトラブルがあったことが4日、分かった。 日航は「管制指示違反に当たる可能性がある」として国土交通省に報告したが、同省は「報告義務が生じる状況ではなかった」としている。

  • 3月11日 韓国・ソウル近郊の仁川空港で3月11日、日航機が管制官の意図に反して滑走路に入り、この滑走路に向け降下中だった韓国機を管制官が回避させていたことが12日、分かった。日航が同日、国土交通省に報告した。

  • 3月16日 羽田発札幌行きの日航機が16日、緊急時に作動する脱出用スライドのスイッチの切り替えをせずに運航していたことが17日、分かった。客室乗務員の確認ミスとみられ、日航は国土交通省に報告した。

  • 3月22日午前9時すぎ、広島発羽田行き日航1600便エアバス300−600(乗客乗員136人)の機長から「操縦室内で煙のにおいがする」と羽田の管制塔に連絡があった。 同機は午前9時半、羽田空港に緊急着陸したが、機体に異常はなく、けが人もいなかった。日航などがにおいの原因などを調べている。 羽田空港には緊急着陸に備え、消防車が待機した。

  • 3月22日 福島空港でJAL機尻もち 滑走路灯破損

  • 3月22日午後8時40分ごろ、オーストラリアのブリスベーン発成田行き日航762便のジャンボ機が、成田空港に到着後の機体点検でエンジン付近のパネルの一部が脱落していることが分かった。

  • 3月27日午前8時すぎ、ジャカルタから成田空港に到着した日航726便ボーイング777の左翼からゴム製部品が脱落しているのを整備士が発見した。空港は2本の滑走路のうち1本を午前8時16分から7分間閉鎖して調べたが、部品は見つからなかった。発着便に影響はなかった。

  • 3月30日午前1時15分ごろ羽田空港で、けん引車で誘導路を移動中の日航ジャンボ機の左翼が、空港外周のフェンス監視用カメラの支柱に接触し損傷した。ジャンボ機には誰も乗っておらず、けん引車の作業員2人にもけがはなかった。

  • 4月5日 日航機の部品の一部が欠損 全日空機も部品脱落

  • 4月7日 高松空港に7日夜到着した羽田発の日航1411便エアバスA300で、エンジン付属部品のボルト1本が脱落しているのを整備士が発見した。羽田、高松両空港で8日朝、滑走路を点検したが見つからなかった。

  • 4月12日 日航は12日、社内規定で資格を満たしていない副操縦士が、計3便で離着陸をしたことを明らかにした。 日航によると、6カ月以上の経験がない副操縦士は、教官資格がない機長と乗務した場合、離着陸時に操縦することが禁じられている。この副操縦士は発令後5カ月余りで資格外だった。

  • 4月14日 成田空港に14日午後、到着したホノルル発の日航73便ジャンボ機の翼にある部品の一部が欠けていたことが、到着後の機体点検で分かった。

  • 4月17日 17日午後6時ごろ、成田発香港行き日航735便DC10(乗客乗員約200人)が離陸のため誘導路を移動中、操縦装置などを動かす油圧系統の一つが異常を示した。 同機は駐機場に引き返し、点検のため滑走路が約8分間閉鎖された。乗客は代替機に乗り換えて、約3時間遅れで出発した。

  • 4月22日 全日空便が無許可滑走 機長、管制指示を「失念」 小松空港

  • 5月1日  <管制ミス>羽田空港、閉鎖中のA滑走路に日航機着陸

  • 5月2日  4月30日、午後6時半ごろ、羽田空港を離陸した秋田空港行き日本航空1267便(乗員・乗客100人)で、油圧系統の装置が通常より低い値を表示した。秋田空港着陸後、滑走路に油が漏れていたため、同空港は滑走路を約1時間閉鎖した。

  • 5月2日  5月1日午前10時50分ごろ、中部国際空港発パリ行き日本航空437便(乗員・乗客232人)が離陸後、空調装置の異常が表示され、成田空港に着陸した。乗客219人は着陸から約7時間後の午後7時半、同社の別の飛行機に乗り換え、パリに向け出発した。

  • 5月3日  日航機、翼からゴム部品脱落=到着7時間後に判明−成田空港

  • 5月8日  <日本航空>NY発成田行きの機内で減圧、新千歳に着陸

  • 5月8日  高度計に異常、マニラ行き日航機が関空着陸


◆記事:<北側国交相>安全総点検で現場査察、羽田空港やJALなど

 

 北側一雄国土交通相は2日午前、東京・羽田空港の同省東京空港事務所で、緊急安全総点検の実施状況を査察した。先月29日に管制官のミスから閉鎖中の滑走路に旅客便を着陸させた問題を受けて、異例の国交相査察となった。監察チームを1カ月派遣して原因を検証させるとともに、13日までに改善策を報告させたうえで処分も行う方針だ。問題を起こした管制官チーム(18人)は当面業務から外し、再教育を実施する。(毎日新聞) - 5月2日12時56分更新


◆コメント:「官僚的形式主義」に陥らないことを祈る。

 

 査察チームが一ヶ月日航の管理体制、特に整備部門を重点的に監査するというのは当たり前だ。

 部品が脱落する。油が漏れていた。機内減圧で8000メートルの急降下。

 素人がこれだけ見ても、多分、整備不良が原因だと思われる。

 8日の機内減圧、急降下では、乗客は生きた心地がしなかった、などといっているが、要するに、与圧系統の故障だろう。



 日本に限らず、役所の検査というのは形式的なことが多い。

 「実際に何を点検したのか」、と言う報告が、国民に対してなされることは無い。報告を求めない国民も悪い。

  だから、「とにかく、国交省は、航空会社へ行って監査しました」という、「体裁」を整えると安心してしまうのが、役所というものである。


◆コメント:マスコミは起きてしまった事故ばかりを追わずに、事故を「防げ」

 

 今回の件で、明らかになった通り、国交省は、何かトラブルがあれば、航空会社に監査に行くが、普段はほったらかしなのである。

 または、もしも、国交省が、航空会社に対して定期的に監査をしていたのであれば、JALのトラブル続きはどういうことか?

 見るべきところを点検出来ていなかったことになり、やはり、監督官庁としての責任が問われるのだ。

 マスコミはこういうところには、見て見ぬふりをする。それでもジャーナリストか。

 JR西日本の職員のうち、宴会やゴルフをしていたのは誰か、と言うようなことはどうでも良い。

 はっきり言って、とにかく、事故は既に起きてしまったのだ。

 マスコミの次の仕事は、これから、起きるかも知れない事故を防ぐ様に、監督官庁にプレッシャーをかけること。
 若しくは、そうなるように、国民の注意を喚起することだろう。

 それとも、マスコミという人種は、実は、20年前の123便の如き惨劇がまた起きて欲しいのか?


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