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JIROの独断的日記
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2005年02月24日(木) 「約3万年前の細菌が復活 アラスカの永久凍土で発見」 地球温暖化で永久凍土はどんどん、溶けているのです。

◆記事:約3万年前の細菌が復活 アラスカの永久凍土で発見

 

 【ヒューストン23日共同】米アラスカの永久凍土の中で約3万2000年間生き続けていたとみられる微生物を米航空宇宙局(NASA)マーシャル宇宙飛行センターの研究者が発見、新種の細菌と認定された。同センターが23日発表した。

 凍土中では“冬眠状態”だったとみられ、顕微鏡で観察中に動き始めたという。研究者は「こうした過酷な環境で生き延びられる生物は、火星の氷の中でも見つかる可能性がある」としている。(共同通信) - 2月24日11時43分更新


◆コメント:人類が知らない、細菌やウィルスが、氷河や永久凍土に閉じこめられている。

 

 2年近く前に地球温暖化とSARSと題する一文をものした。

地球温暖化により、未知の細菌やウイルスが、人類の経験したことがない感染症を引き起こすかもしれぬ、もしかしたら、SARSもそれではないか、と思ったのである。

 SARSがどこから来たのかは分からないが、今日の記事を読んでいただくと、「新種伝染病大流行の恐怖」が、あながち杞憂とも言い切れないことが、おわかり頂けるのではないだろうか。


◆グリーンランドの氷河では14万年前のウイルスが氷の中でまだ生きていた。

 

地球温暖化の研究に携わっている専門家によると、北極、南極、グリーンランドの氷はかつてない早さで溶け続けている。

グリーンランドの氷河は40年前に比べ、地球温暖化の結果、約40%も薄くなっている。

 シベリアでは、氷河の中で完全な形を保ったままの、なんと、2万3前年前のマンモスが姿を現して、学者のみならず、世界を驚かせたことがある。

マンモスならいいが、氷河や永久凍土(シベリアなどでは大部分を占める、一年中凍ったままの地面の層)の中には、記事にあるとおり、何万年も前の、人類がまだ知らない細菌やウィルスが、閉じこめられている。


グリーンランドの氷河を研究していた、米国の大学の合同チームが、あるとき、14万年前の氷層から、掘り出した氷の中にウィルスを発見した。そのウイルスは発見された時点で、植物に感染する能力をもっていたというから、驚く。

いいですか?今日の記事にあるのは、3万2千年前の細菌。グリーンランドで発見されたのは14万年前のウィルスです。


◆未知の伝染病が世界中に蔓延する可能性がある。

 私が勝手に扇情的な言葉を連ねているわけではない。

 れっきとした専門家の意見なのだ。

グリーンランドを調査した学者たちや、ウイルス学者は、何百万年も氷の中に閉じこめられていた、我々が知らない(したがって、どんな抗生物質や、抗ウイルス薬や、ワクチンも役に立たない)細菌やウイルスが、地球温暖化の影響で氷が溶けることによって海中や空気中に拡散し、予防も治療も出来ない伝染病が世界に蔓延する可能性は、否定できないという。

あたかも中世にヨーロッパの人口を半減させたという、ペストのようではないか。


◆京都議定書では間に合わない。

東京のかなりの地域に毎週木曜日に配られる、「サンケイ・リビング」という奥様向けの無料のタウン誌(タブロイド紙)がある。

 今日、その紙面に石原慎太郎東京都知事が登場して、環境問題を語っている。

恐ろしいがその一部を引用させていただく。


少し前、ある出版社が内外の専門家に、「人間が生存できる場所としての地球はあと何年持つのか」、という質問をしたら、大多数は「100年は持たないと思う。80年前後でしょう」という答えだった。

私は、過去に何度も地球環境概況2000という、国連環境計画の報告書が「地球温暖化を防ぐのは、恐らく手遅れ」と結論していることを述べた。それは、つまり人類は滅亡することを意味する、とも書いた。やはり、あまり間違っていないようだ。無念である。


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