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JIROの独断的日記
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2004年04月09日(金) 「撤退理由ない」と福田官房長官言明」 問題の本質はアラブ人に日本への憎悪の念を持たせたことにあり、それは、自衛隊を送ったからだ。

◆記事:「撤退理由ない」と福田官房長官言明

 福田官房長官は8日午後10時20分、首相官邸で緊急記者会見し、「無辜(むこ)の民間人が人質にとられていることは許し難く、強い憤りを覚える」と強調、3人が無事に解放されるよう全力を尽くす考えを表明した。犯人側が自衛隊撤退を要求していることには、「イラクの人々のために人道復興支援を行っている。撤退する理由はない」と言明した。

 日本政府は、拘束された3人の救出に向けて、米国や連合国暫定当局(CPA)など関係国・機関と連絡を取り協力を要請した。現地で指揮をとるため、9日昼、逢沢一郎外務副大臣をヨルダンに派遣する方針だ。

 警察庁は8日、国際テロ緊急展開チームをヨルダンに派遣することを決めた。(読売新聞)[4月9日2時24分更新]


◆コメント:対テロ戦争は、血で血を洗うような、悲惨なものなのだ。分かっていない。

日本人がイスラム過激派につかまったのは、多分初めてだが、中東やアフガニスタンなどに、長い間介入してきた米国や、ロシア(旧ソ連)の諜報部員などは、今までに大勢、つかまって殺されている。

ずっと前のことだが、アメリカCIAの工作員が2人アラブ人テロリストに融解された。テロリストは、アメリカに潜入して逮捕・収監されている、仲間の開放を要求したが、当初、アメリカはこれを拒否した。

そうしたら、アラブ人テロリストは、人質になっているCIA工作員のうち、一人の生皮を剥がす残虐な拷問を行って、殺した。そして、その一部始終を撮影したビデオをCIAに送りつけてきた。

これを見たアメリカは、激昂して、捕らえていたアラブ人テロリストの一人を直ちに殺して(もちろん、世間には分からない。こんなことを公にできるわけが無い)その生首をダンボールに詰めて、相手に送りつけ、もう一人のCIA工作員を開放しないと、他のアラブ人もこのようにして殺すぞ、と脅した。そして、ようやくまだ生きていたCIA工作員は、開放された。

ソ連も同じようなことを経験している。

小泉首相は、馬鹿のひとつ覚えのごとく「テロに屈しない」を繰り返すが、対テロ戦争とは、このような、やくざ同士の抗争のごとく、血生臭く、残虐な戦いであり、奇麗事ではすまないのである。

本来、日本とは無関係だった、この暗黒の世界に巻き込まれることになったのは、アメリカが強引にイラクを攻撃してアラブ人の憎悪を買っているのに、その点を勘案せずに、アメリカを支援するために、自衛隊をイラクへ派遣したためである。本来アラブ世界とは良好な関係を築いていた日本が、一挙に「悪者」になってしまった。軽率な政治判断を下した、内閣総理大臣の責任である。今、日本政府が取るべき最善策は、自衛隊を撤収すること以外に、ない。

日本のメディアは、人質の家族の感情も考慮しているのであろう、伝えていないが、BBCによれば、「日本人を監禁している犯人たちは、日本政府が彼らの要求を受け入れない場合、3人を『焼き殺す』と述べた」、と報じている。

◆記事2:<イラク日本人拘束>武装グループの犯行声明

アルジャジーラが公表した武装グループの声明の主な内容は次の通り。

 日本の国民のみなさん。我々はあなた方に友情と尊敬、親愛を抱いてきたが、残念なことに、あなた方はそれにそむき、悪しき米軍を支援した。

米軍は我々の土地に入り、聖地を侵し、我々の子供たちを殺した。

我々は、同じことをあなた方にしなければならない。3人の日本人はいま、我々の手にある。あなた方が撤退するか、我々が3人を生きたまま焼き殺すかだ。期限はテープの放送から3日間だ。(毎日新聞)[4月8日23時40分更新]


◆コメント:今までは、アラブ人(のイスラム教徒)と日本人は良好な関係を保っていたのに・・・

日本が世界で、経済的に成功した理由は、いろいろあるが、ひとつには、欧米社会では一般に毛嫌いされているユダヤ人に、何の偏見も持たなかったこと。そして、同時に豊かな石油資源を持つ、アラブ諸国ともうまく付き合ったこと(石油を大量に買い、しかも、支払いが遅れるようなことは無いから、アラブ人から見れば、お得意先なのだ)、である。

アメリカ人はユダヤ人のロビーがうるさいから、あまりアラブと仲の良いフリはできない。シャロンがパレスチナ難民を殺しても、何も言わないが、パレスチナ解放戦線の兵士がユダヤ人を殺したら、アメリカの大統領は大々的にこれを非難しなければならない。不自由なのだ。

それにくらべたら、我々日本人は、商売がうまいユダヤ人と資源が豊かなアラブ人、双方と仲良くできた、世界でも珍しい存在だったのだ。国際社会における、このポジションは大変貴重だったのだ。

しかし、自衛隊をイラクへ派遣したことにより、犯行声明にあるように、アラブ人の目には、日本人は、自分たちの国を侵し、子供たちを殺した、憎いアメリカを支援した連中、という存在に成り下がってしまったのだ。それこそが、今回の事件を引き起こした原因であり、問題の本質である。

なにやら、いろいろな日記の見出しを眺めると、この危ない時期に危ないイラクへのこのこ向かって、掴まった3人が悪い、と考えている人がいるようだが、問題の本質を間違えている。この3人が問題なのではない。日本人は皆丸腰だから、狙いやすい。今回、この3人が掴まらなかったとしても、まだイラク国内には100人を超える日本人がいるのだ。他の誰かが、拉致されただけのことだろう。

繰り返しになるが、問題は、イラク人に、「日本人を捕まえて、殺そう。」という気持ちにさせてしまったということ。その原因は、日本政府が自衛隊を派遣したことなのであり、それこそが、小泉政権の致命的な政策上の失敗であり、批判されるべきものなのだ。


2003年04月09日(水) 記者死亡に米作戦副部長が「危険性は説明」、謝罪なし  ←マスコミは、同業者が死んだときだけ大騒ぎするのはおかしい。

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