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JIROの独断的日記
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2004年01月20日(火) 「首相は辞任すべきだ」 先遣隊派遣で民主・菅氏  ←同意する。

◆記事1:「首相は辞任すべきだ」 先遣隊派遣で民主・菅氏

民主党の菅直人代表は20日、国会内で記者会見し、陸上自衛隊先遣隊のイラク・サマワ入りに関連し「戦後、自衛隊を戦地である外国領土に初めて派遣することで、現行憲法に明らかに反する行為だ。民主主義国家の首相としてあるまじき行為で、首相は責任を取って辞任すべきだ」と述べた。

同時に、公明党の神崎武法代表の責任も指摘し「与党・公明党も同罪だ。責任ある立場を辞するべきだ」と辞任を要求した。

石破茂防衛庁長官がイラクでのテロ行為を「戦闘行為ではない」としていることに対しても、「そういう詭弁(きべん)をろうすることは民主主義国家の大臣としてふさわしくない」と強く批判した。


◆記事2:「テロや物とりは戦闘にならない」中止要件で石破長官

石破防衛庁長官は20日午前の記者会見で、イラクへの自衛隊派遣に関連し、「テロや物とりは戦闘行為という評価にならない。法律で定められた要件を満たしている限り、撤退ということにはならない」と述べ、自衛隊に対する襲撃やテロ攻撃があっても、それだけでは撤退にはつながらないとの考えを示した。

自衛隊の活動を中止・待避する要件として、イラク復興支援特措法では、活動場所の近辺で「戦闘行為が行われるに至った場合又(また)は付近の状況等に照らして戦闘行為が行われることが予測される場合」としている。石破長官の発言は、旧フセイン勢力によるテロや襲撃は「戦闘行為」にあたらない、との考えを改めて示したものだ。

一方で、撤退の可能性として「自衛隊の権限、能力、装備をもってしても安全が保たれないという判断になる場合もある」と指摘し、「具体的な事象に接してみないとわからない」と語った。


◆コメント1:民主党が全て正しいとは言わないが、これは、論理的に正しい。

菅直人氏も政治家であるから、何らかの政治的野心があるだろう。民主党の中にもいろいろな議員がいるようだ。しかし、そういうこととは別に、上の記事で伝えられている菅代表の意見は、まったくもって、正論である。

何度でも書くが、現に戦争が行われている国家の領内に自衛隊を派遣するということは、自衛隊を「日本を防衛するために最低必要な実力」と認識する、一般的な憲法解釈を大きく逸脱している。イラクが戦闘状態に有る以上、自衛隊が望まなくても交戦状態に陥る可能性があり、そうなれば、武力を行使せざるを得なくなり、それは、日本国憲法が禁止する、国際紛争解決の手段としての武力の行使にあたる。

また、イラク復興支援特別措置法で「安全確保活動」とわざと分かり難く表現されている活動は、事実上、戦争当事国の米英軍への後方支援であり、集団的自衛権の行使であって、これも日本国憲法が禁じていることは、あらゆる有識者の常識である。

小泉内閣総理大臣は、日本国憲法を最も尊重するべき立場にありながら、公然とそれを破っているのであるから、国家の最高責任者としては不適格であると指弾されても、それは、感情論ではなく、法論理的に妥当な結論である。


◆コメント2:石破ってのは、なんとかならんのか?

記事2を読んでください。イラクに行った自衛隊がイラクの旧フセイン勢力からテロや襲撃を受けても「戦闘行為」にはあたらない、だから、自衛隊はそれぐらいでは引き上げないのだそうだ。それでは、何が戦闘行為なのか、その定義をはっきりさせるべきだし、どのような事態に陥ったら派遣を中止するのか明言するべきだ。それは、何か起きてみなければ分からないなんて、そんなバカな話があるか。様々なケースを想定してシミュレーションを行っていることぐらい、素人の私にさえ想像がつく。あまりにも、国民をコケにしている。

昨日も書いたが、自分が痛い目にあう可能性がなければ、人間、何でも言える。本当に、この石破という防衛庁長官は、卑怯で、残酷な人間だ。あの気持ちの悪い顔を見ていると虫唾がはしる。私がいつも拝見している日記で、太平洋戦争のことをよく覚えている年配の方が、あの顔を見るとぞっとする、といっておられることを知った。戦争のときの軍人の顔と同じなのだそうだ・・・。

自衛隊は現地へ行ってしまったのだから、もはや仕方が無い、と考えるのは間違っている。日本国憲法に違反した行為なのだから、明日にでも引き返させるべきなのである。断っておくが、私は自衛隊員を非難するつもりは毛頭ない。当たり前である。彼らは、命ぜらた任務を遂行しているだけだ。


悪いのは、他ならぬ、小泉純一郎内閣総理大臣である。


2003年01月20日(月) 小泉政権は全部中途半端ですな。

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