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JIROの独断的日記
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2003年12月14日(日) フセイン逮捕は重要なニュースではない。一体何が変わるというのか?

◆フセイン逮捕は重要なニュースではない。一体何が変わるというのか?

 マスコミはやたらと興奮してこのニュースを伝えている。


 フセインの身柄をアメリカに移送して、軍事法廷で裁く、などという予想もあるけれども、イラク戦争前後にかけて、フセインは別に犯罪を犯していないのである。国連の査察団はきちんと受け入れていたし、大量破壊兵器を作っても、保有してもいないかった。フセインとアルカイダが関係していたという主張も証明されていない。フセインは、それにも関わらず、アメリカが滅多やたらとバグダッドを攻撃して自分を殺そうとするので、隠れていたというだけの話である。勘違いしてはいけない。


 永年、独裁政治により、民衆を苦しめたというのであれば、リビアのカダフィ大佐、キューバのカストロ、言うまでもなく金正日、なども捕らえて、裁かなければ、道理が立たぬ。


 そして、私が非常に不思議に思うのは、、こういう時に何故、アメリカがフセインを裁くとか、罰する、という発想が出てくるのか、という点である。アメリカも国際社会の中の一国家に過ぎない。他国の元首を法的に処罰する権利は無い。そういうことができるのは、国際司法裁判所だけである。


尤も、アメリカの傲慢さは今に始まった事ではない。太平洋戦争後も周知のとおり東京裁判が開かれた。これは戦争の当事国(戦勝国)が敗戦国の人間を裁いたのであり、紛争の当事者ではない第三者が判断を下すという、裁判の本質から全く外れた無茶苦茶な行為だった。アメリカ人というのは、まことに、馬鹿な奴らなのである。


 今日、フセインがつかまっても、事態は好転しないだろう。フセインに忠実だった連中は、余計にアメリカに対する憎悪をつのらせるだろう。また、フセインのいる、いない、に関わらず、異教徒たるアメリカ人の占領そのものを嫌悪している勢力は、これからもアメリカ兵を標的とするだろう。イラクの混沌とした無秩序な状態は、これからも続くだろう。


2002年12月14日(土) H2A ロケット4号機打ち上げ成功。関係者・技術者の努力は称えられるべきだ。

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