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JIROの独断的日記
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2003年12月13日(土) 「我々を今すぐ家に帰してくれ!」「我々は石油と企業の欲望のために死ぬのか!」(米軍兵士)

◆アメリカ兵士の生の言葉を読む

戦争が悲惨だということは、誰でも知っているが、それは、観念的なものである。自分が肉体的苦痛を経験しなければ、人間、他人のことは知ったことではないのである。しかし、そのままでは、あまりにも、無責任である。疑似体験と言ってよいかわからないが、戦争参加者が如何に悲惨な思いをするかを知っておいたほうが良い。

イラク戦争では、攻める側の米軍兵士であっても、言語に絶する経験をしている、こういう時にインターネットは威力を発揮する。米軍兵士へのインタビューが、反イラク戦争関係のメーリングリストで、かなり出回っている。次に、その抜粋を記す。USAというのが匿名でインタビューに応じた米軍兵士である。かれは、下士官兵だが、20年以上の軍務によって下士官級の中でも高い地位にある人物だそうだ。



◆米兵へのインタビュー

● 「軍とブッシュがあなた方に強行させた苦難について聞きたいのです。私はこの戦争がどんな悪夢になったのか、また現地で私たちの軍隊に何をもたらしたのかをアメリカの人々が知ることを望んでいます。」

USA -- 「いいでしょう。そうですねぇ、私は食糧が乏しくなっていったことや水の悪化というような事に関して不満を言うこともできますが、私がもっと人々に伝えたいのは米国とその連合軍に対して先月行なわれた攻撃が、どれほど激しいものだったかということです。私がまだそこにいた過去2週間、任意の狙撃者や隙を狙った襲撃など、聞こえた銃声をすべて数えるとすれば、我々は少なくとも一日に20回は攻撃されたことになります。我々は1日当たり少なくとも5人が負傷によって脱落し、また24時間ごとに部隊のうち少なくとも1人が殺されました。」

● 「つまりあなたは、1日当たり1人が殺され、少なくとも5人が負傷したと聞いているわけですね?多くの部下か殺されたことを把握していたわけですか?」

USA -- 「それは、私に尋ねるには実にくそ馬鹿げた質問です。もちろん私はそれを把握していました。私の階級を知っているはずです。私は我々の部隊で何年も下士官長を務めています。私は部下の死のほとんどを把握していますし、多くの場合、死んでゆく彼らの手を握ってきました。これが悪夢を与えないと言えるでしょうか?

その中には、幼い娘に会うことだけが望みだったと私に伝えた部下もいました;この戦争が始まった3日後に彼の娘は生まれたのです。彼は砂の上で私の手を握り、彼の娘が決して彼を知ることがなかったことを泣き悲しみながら死にました。例のくそ正義とはいったい何なのか教えてほしい。この青年が空気を求めて喘ぎ、異国の土の上に血を吐いていた時、ジョージ・ブッシュはどこにいたのか?」

● 「私は先日もそれについてあなたと話したことがありましたね。自分自身はそれ【兵役】を逃れたジョージ・ブッシュが、軍隊に戦闘を命じる人物として不適格だとあなたは思うわけですか?」

USA -- 「このくそったれ野郎は無断離隊(AWOL)し、兵役に参加しないでおきながら、彼は厚かましくも何年も続く異なる2つの戦争へ我々を連れて行きました。私は彼がこの国の大統領であるべきだとは信じません。彼は全くの白痴であり、ただ利益と石油を得るために動く狂人たちによって操られています。」

USA−−「ブッシュが私たちに与えた美辞麗句を真に受けて我々軍隊を支援するすべての人々に知らせて下さい。我々が現地でどれくらい巧くいっているか主張し続けるブッシュ、国防総省、その他すべての愚かなくそ野郎どもにはっきり言いたい。それらの愛国的な阿呆ども自身が現地に行き、国家のために戦って死んでみろと。そういう者どもを家族から数ヶ月間引き離し、場合によっては箱詰めで【棺桶に入って】家に帰らせろと。彼らが死んだとき、私は誰よりも先に彼らを賞賛し、彼らに敬礼するでしょう。」



◆如何なる戦争にも「大義」など存在しない。

「イラク戦争の大義」という言葉を新聞やネット上で見かける。「大義」を広辞苑で引くと、「重要な意義。大切な意味。」とある。

戦争はどう言い訳をしても、所詮国家によって承認された人殺しである。死刑も国家による人殺しだが、この場合は、殺される人間がそれなりの犯罪を犯しているわけである。これに対して、戦争は何も悪いことをしていない人間をも死に巻き込む残虐な行為である。

このように考えて、私は、「如何なる戦争にも「大義」など存在しない」、と独断的に主張したい。

◆アメリカのイラク攻撃を支持していた日本の「知識人」の団体がある。

財団法人日本国際フォーラムという名称のこの団体には、東大、京大その他大学の国際政治学者。元防衛庁幹部。現在の環境相小池百合子など「錚々たる」メンバーから構成されているのだが、今年の2月20日に緊急アピールという声明を発している。そこでは、イラクの大量破壊兵器は発見されていないにも関わらず、「ならず者国家」の大量破壊兵器保有は許容できない」と断定している。

今もって、大量破壊兵器が発見されず、アメリカがウソをついていたことが明らかになっているというのに、この「偉い人たち」はなんら、追加的声明を発していないのは、どういうことか。間違っていた、と認めるべきだ。


2002年12月13日(金) 中高年男性の自殺が急増「防止マニュアル」作成へ  待っていられないのでうつ病の症状をここに記す。

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