再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 やれる事を。

旅公演は旅立っていった。
この禍の中、芝居を待っているお客さまのために尽くすだけ。
と心で決めて、最善を探る。最善。
とはいいつつ、
このコロナ禍、短期間でのモノづくりは、さまざまな軋みを生む。
誰のための芝居なのか、もっと創造力豊かな時間でいい筈だ。
それでもいい出逢いが創れたらと思う。
芝居を無傷でできること自体が奇跡みたいな今、
僕らに何が出来るのか。
場があること自体、恵まれている。
舞台と客席の出会いに、
その客席に勇気と楽しみと、非日常の豊かを。

やれる事を個人がしっかりやって、
そして、ちゃんと完走して欲しい。

下旬初日のリンボンは、緊急事態宣言もあり、とりいそぎの中止。
俳優さんの力もあって本の下地も整い、道具も決まり、
絵も決まったところで…
やはり、このやるせないとゆうか、
あてどころのないとゆうか、
思いはどうにもこうにも仕方ない。解消されない。
それでも私なぞ、飛んだ作品あれど、年末沖縄はリベンジを果たせているし、
仕事も、モノづくりも続いている、有難い身でありながら。

そんな、今できる機会について珍しく養成所(卒業公演を控え)で話したりしながら、ふとできた時間を、色んなものの豊かに繋がるようにと使うのだ。
もっとおもしろいものを、そこに誠実に。

現場はとにかく
主宰やらの算用はもちろんあれど、
『演る』という一択で、研鑽を積むのだ。
そこに私個人の感情は関係がない。
もちろん、無謀なこと、をするのではなくね。

養成所は、一年制になったけど『イプセン』。



2021年01月18日(月)
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