少し改善

 きのうの検査では、少し改善が見られた。腎臓の数値のうち、クレアチニンが少しだけ上がっていたものの、BUNはだいぶ下がっていた。そして腎性貧血もよくなっていた。

 実は前回(13日)の検査では貧血がかなり進行していて、これ以上悪くなるようなら輸血が必要といわれていたのだ。そのときに備えて血液のドナーを確保しておく必要があるため、きのうは交差適合試験というものをした。病院のスタッフのひとりが、飼っているネコちゃん3匹を連れてきて協力してくださった。3匹もいればどれかマッチするでしょうということだけど、結果はまだわからない。それにしても、病院のスタッフに飼われているというだけで、見ず知らずのネコに血液を提供させられるなんて、気の毒だし申し訳ない。どうか輸血なんてしなくてすみますように……。

 ネットで「猫 腎不全」で検索すると、腎不全と闘っているネコたちのホームページがいくつも見つかった。すでに亡くなっている子もたくさんいて、大泣きしながら闘病記を読みあさる。でも、にょらがいちばん悪かったときよりもっと高い数値を示していたこともあったのに、持ち直して元気で暮らしている子もいて勇気がわいてくる。

 このごろは寒くなってきたので、にょらは布団にもぐりっぱなしで点滴中もずっとおとなしくしている。寒いだけなのか元気がないのかわかりにくいので、たびたび様子を見にいく。迷惑そうだけど顔色はいいので、まだまだ元気でいられそうな気がする。食欲がないときは強制給餌とかつおぶし作戦の併用でなんとか食べてもらう。こういうのもにょらにはストレスになってるんだろうなと思いつつ、なんとかせずにはいられない。

「元気になろうね」
「先生がびっくりするぐらい長生きしようね」
「がんばろうね」
「ひとりにしないでね」

 毎日何度もいろんな言葉をかけてみる。きっと伝わると信じて……。



2003年10月18日(土)
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