マキュキュのからくり日記
マキュキュ


 エッセイ  人生波茶滅茶


このエッセイを読んでくれた人へ】
    (後書きのような物)

 このつたないエッセイを最後まで読んでくださりありがとう。心より感謝します。
昨年十月末、某出版社のサイトで偶然にエッセイの公募を知り、このエッセイだけはどうにか書き切ろうと思ったのは、善意の人々にプレゼントされた店を私なりに頑張ってはいたものの、もう無理なのかも知れないと諦めの境地に居た時期だった。
 折角皆が貴重なお金を出し合って、私の働く場である店を与えてくれたと言うのに、一時的に酷く暇になり、家賃も溜まり始め、完全に自信喪失してしまっていた頃だ。
自信喪失というよりも極度の恐怖感にさいなまれ、店に出る時間になると震えが来るほどだった。
私の店だけじゃなく、今はそういう時期なのだと業者や他店を経営している人から言われ、その場は安心するのだが、客が一人も来ない日が3日も続くと、世間全体から見放されたような暗澹たる気持ちになる。
最後の砦のつもりだった店を失ったら、私はこの先どうやって生きていけば良いのだろう・・・。
そんな時期にこの公募が目に飛び込んできた。
公募テーマを見てみれば、(人生色々)と有り、あなたの人生をお聞かせください。と言うものだった。
締め切りまで三か月ほどしか無く、書き切れるかどうかは解らなかったけれど、ともかく私は書き始めてみる事にした。
シンクロニシティという言葉があり、私の人生は良くこの、シンクロニシティとやらが起こる。これは単なる偶然ではなく神様が仕組んだ意図的(必然的)な偶然なのだと私はそう解釈している。
今回この公募を偶然知ったのも、ぐうたら神が私に、書け書け! 時間が無いぞ。とにかく書き切ってみろ! と私の尻を叩いたからだと思う。
このエッセイに書いた通り、私の人生は本当に情けない。でも、自分の人生が結構好きで、私に関わった人たちの事も好きだ。亡き父も母も大好きだし、夫も息子も大好きだし、友人も、店に来るお客さんも喧嘩別れした人も、不義理をして会い辛くなっている人も、私に意地悪をした人も、私を責めた人も、みんな私に必要だから会えた。  奇麗事に取れるかもしれないが、その人達全てとの出会や関わりが有ったからこそ、色々なドラマが生まれ、反省させられ、又場合によっては自分の正しさを再認識できた事も有る。 大きな挫折感や喪失感や自己嫌悪が私に物を書かせるきっかけを作ってくれたのだとも思う。
店も危なっかしい時期を過ぎ、少しずつ盛り返し、常連客や新規の客とジョークを言い合いながら自分でも楽しんで仕事をしている。
私の人生はこの先どうなって行くかは解らない。このまま一筋縄に良くとも思えない。ただ、店を何とか守る事と、絶対にいつか物書きになる! と言う夢だけは捨てたくない。
もしも・・・、この先私が書いた物が本になるような事が有ったとしたら、お願いですから回し読みだけはお控え願いたい。あなたの大切な誰かさん3人に買うように、あなたから勧めてください。
【これじゃまるでネズミ講だわ!(笑)】
 サテサテ・・・冗談はさておき・・・・・・。
これを最後まで読んでくださったあなたはとても優しい人です。
本当にありがとう。          2006・1・25

出版社の講評へ続く


2007年01月20日(土)

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